市場ニュース

戻る
 

【特集】サムティ Research Memo(7):J-REIT事業やホテル開発事業でも大きな進展

サムティ <日足> 「株探」多機能チャートより

■サムティ<3244>の活動実績

1. J-REIT事業(SRR)の進展
2018年1月には、SRRによる第三者割当増資※1を大和証券グループ本社と同社が引き受けるとともに、大和証券グループ本社をSRRのサブスポンサーとして迎え入れた※2。

※1 SRRの発行する新投資口173,600口のうち、大和証券グループ本社が161,700口(増資後の投資主比率は35.4%)、同社が11,900口(同5.3%)を引き受け、SRRは約151億円の資金調達を行った。
※2 本件に伴い、SRRの運用会社であるSAM(同社100%連結子会社)の株式4,200株のうち1,386株(議決権比率33%)を同社から大和証券グループ本社へ譲渡した。


その結果、SRRは調達資金で33物件(そのうち、同社からは24物件を供給)を取得し、資産総額は520億円から815億円に拡大したほか、大和証券グループ本社の参画により今後の成長に向けて強力な後ろ楯(信用力の向上など)を得ることができたと言える。これは同時に、SRRを軸とした成長戦略(SRRへの物件供給や運用及び管理業務の受託による手数料収入の拡大)を描く同社にとっても、大きな進展として捉えることができる。

2. ホテル事業の拡大
ホテル開発第1弾としてかねてより開発を進めていた「エスペリアホテル博多」(福岡市博多区)が2018年3月28日にオープンした。JR・福岡市営地下鉄「博多駅」より徒歩約3分という利便性の優れた場所に立地しているうえ、快適さや安全性にも配慮しており、ビジネス層やインバウンドをメインターゲットとして順調に立ち上がったようだ。

同社は、開発から手掛けることで高い収益性が期待できるホテル開発事業の拡大を成長戦略の1つに掲げており、この他にも全国の主要都市においてホテル開発を推進中(合計5棟)である。そのうち1棟(東京都中央区)は2018年中の開業を予定している。

また、2018年5月25日にはビジネスホテル「SMART HOTEL kutchan」(北海道虻田群倶知安町)を取得した。JR「倶知安」駅より徒歩1分の場所にあり、4つの大規模スキー場を擁する世界的にも著名なスキーリゾート「ニセコユナイテッド」へは車で約10分のアクセスが可能な利便性に優れた場所に立地している。改装工事を実施し、既存客室に加え若年層やインバウンドをメインターゲットとしたゲストハウス区画を新設した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《NB》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均