市場ニュース

戻る
 

【市況】20日の日本株は、やや軟調か

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

20日の日本株は、やや軟調に推移する可能性が高いと思われる。17日のNYダウは110ドルまり上昇したが、為替は17日の日本株時間よりも足元円高の水準にある。17日の日経平均先物夜間取引終値は日中取引比-10円の22,250円となっている。20日の日経平均株価は22,150円~22,300円程度で推移か(17日終値22,270円)。

週末には米中が貿易摩擦を解消するために11月にも首脳会談を行うことを検討しているとの報道がなされた。具体的に貿易摩擦解消に向けた内容が報道されたわけではないので、影響は限定的だろうが、20日のマーケットには多少ポジティブに寄与しよう。

一方、世界的に新興国通貨の下落が続いており、20日の日本株にも重しとなる可能性が強い。トルコリラの急落については直接的に影響が及ぶ日本企業は少ないと思われるが、インドルピーも安値更新が続いており、こちらはスズキ<7269>などインドの事業構成比率が高い企業もあり懸念される。またマーケットは他新興国通貨についても懸念を高めていると思われ、東南アジアの事業構成比が高い、ヤマハ発動機<7272>・マンダム<4917>などの動きには注意が必要と思われる。

その他個別銘柄については、4-6月決算の発表は概ね終了したが、決算説明会は今週も広く開催される見込み。これを手掛かりに株価が動く可能性もあり、注目したい。
《YT》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均