【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:楽天、ソフトバンク、DACHD
ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
D.A.コンソーシアムホールディングス<6534>はストップ高カイ気配。親会社である博報堂DYホールディングス<2433>が6日の取引終了後、同社に対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格の3700円にサヤ寄せする形となっている。今回のTOBは、グループ経営戦略における意思決定の迅速化やノウハウの共有を行うことで、インターネット広告領域における成長加速やメディア領域におけるデジタル対応力の強化、データ/テクノロジー領域の強化などを図るのが狙い。買付予定数は3082万168株(下限1068万8550株、上限設定なし)で、買付期間は8月7日から9月18日まで。TOB成立後、DAコンソーシアムは所定の手続きを経て上場廃止となる予定だ。なお、これを受けて東京証券取引所は、DAコンソーシアム株式を8月6日から監理銘柄(確認中)に指定している。
■日本製鋼所 <5631> 3,185円 +485 円 (+18.0%) 一時ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率2位
日本製鋼所 <5631> が一時ストップ高。6日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比77.7%増の80.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の産業機械で樹脂製造・加工機械や成形機、素形材・エネルギー関連ではクラッド鋼管の販売が増加し、22.9%の大幅増収を達成したことが寄与。コスト改善や固定費の抑制、売上製品構成の良化なども大幅増益の要因となった。併せて、通期の同利益を従来予想の220億円→230億円に4.5%上方修正。従来の0.5%減益予想から一転して4.0%増益見通しとなった。
■山一電機 <6941> 1,542円 +223 円 (+16.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
山一電機<6941>が4日ぶりに急反発している。同社は6日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は13億4700万円(前年同期比7.0%減)にとどまったが、上半期計画21億7000万円に対する進捗率が62.1%に達していることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は77億3300万円(同4.7%減)で着地。スマートフォン向けNAND用ソケットの需要減を背景にテストソリューション事業が減収減益となった一方、産業機器・通信機器向けの好調な売り上げによりコネクタソリューション事業は増収増益を確保した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■リョービ <5851> 4,695円 +545 円 (+13.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
独立系ダイカスト最大手のリョービ <5851> が続急伸し、連日で年初来高値を更新した。6日後場(13時)に発表した18年12月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比78.4%増の66.6億円に拡大して着地したことが引き続き材料視されている。なお、18年12月期は決算期変更のため、9ヵ月の変則決算となる。国内外でダイカストの旺盛な需要が続いたうえ、4月に子会社化した旭テックアルミニウムと豊栄工業の業績上積みも収益を押し上げた。また、原価低減や生産性の向上、業務の効率化などを進めたことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の129億円→137億円に6.2%上方修正している。
■ニチアス <5393> 1,444円 +134 円 (+10.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
ニチアス<5393>が5日ぶりの大幅反発。6日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2050億円から2100億円(前期比6.3%増)へ、営業利益を215億円から220億円(同3.0%増)へ、純利益を150億円から153億円(同2.3%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期において、石油精製・石油化学向け需要が堅調に推移したプラント向け工事・販売部門や、環境製品の需要が高水準で推移した工業製品部門を中心に全社的に業績が堅調に推移したことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高527億100万円(前年同期比18.6%増)、営業利益64億6600万円(同38.7%増)、純利益46億4700万円(同36.7%増)だった。
■不動テトラ <1813> 210円 +18 円 (+9.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
不動テトラ<1813>が急動意。6日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が144億3700万円(前年同期比22.1%増)と大幅な伸びを示し、増収効果が利益にも反映され、営業利益は6億500万円(同69.5%増)、最終利益は4億5200万円(同69.4%増)と急拡大した。民間投資、公共投資ともに底堅く、同社が得意とする地盤改良事業も好調で業績を牽引した。株価は低位に位置しており、前日まで6日続落で値ごろ感が生じていたこともあって、リバウンド狙いの買いが旺盛。
■あすか製薬 <4514> 1,376円 +114 円 (+9.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
あすか製薬<4514>が急反騰している。6日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想について、営業利益を2億円から11億円(前年同期比41.2%減)へ、純利益を2億円から8億円(同51.3%減)へ上方修正したことが好感されている。売上高は薬価改定の影響はあるものの、主力の甲状腺ホルモン剤「チラーヂン」や難吸収性リファマイシン系抗菌薬「リフキシマ」などが伸長し、240億円(同4.2%減)の従来計画通りに推移すると予想。ただ、売上原価率の改善や、一部費用の第3四半期以降へのずれ込みなどにより利益は上方修正したという。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高127億6100万円(前年同期比0.4%減)、営業利益12億1700万円(同13.1%増)、純利益10億6200万円(同1.8%増)だった。
■図研 <6947> 1,826円 +145 円 (+8.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
図研 <6947> が続急伸。6日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が年同期比4.6倍の3.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ITソリューションで設計データや製品情報の管理システムの販売が好調だったうえ、ワイヤハーネス向けを中心に回路設計ソリューション売り上げも伸び、16.3%の大幅増収を達成したことが寄与。
■三浦工業 <6005> 3,080円 +231 円 (+8.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
三浦工業<6005>が3000円大台乗せを果たした。産業用ボイラーの販売や保守が好調なほか、インバウンド効果でランドリー事業が収益押し上げに寄与している。6日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が287億5500万円(前年同期比38.2%増)、営業利益は31億300万円(同45.0%増)、最終利益は23億8900万円(同57.4%増)といずれも高水準の伸びをみせており、これが株価を強く刺激する格好となった。
■高周波熱錬 <5976> 1,095円 +76 円 (+7.5%) 11:30現在
高周波熱錬 <5976> が急反発。6日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比24.8%増の12.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。IH事業部関連事業の業績拡大が収益を牽引した。熱処理受託加工関連が自動車や工作機械向けに受注が好調だったほか、建設機械部品関連や誘導加熱装置関連の売り上げも伸びた。上期計画の17億円に対する進捗率は75.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■楽天 <4755> 818.7円 +52.3 円 (+6.8%) 11:30現在
楽天 <4755> が続急伸。6日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年12月期上期(1-6月)の連結税引き前利益が前年同期比35.8%増の861億円に拡大して着地したことが買い材料視された。FinTech事業と株式評価益を計上した投資事業が業績を牽引した。FinTech事業では「楽天カード」の会員基盤拡大を背景に手数料収入が増加したほか、銀行サービス、証券サービスも好調だった。今期に完全子会社化した楽天損害保険の業績上積みも収益を押し上げた。なお、国内EC事業は配送コストやポイント関連費用の増加が響き2ケタ減益となった。
■アルファシステムズ <4719> 2,478円 +158 円 (+6.8%) 11:30現在
6日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は30%増益で着地」が好感された。アルファシステムズ <4719> が8月6日大引け後(16:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比30.5%増の8億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の13.4億円に対する進捗率は60.1%に達し、5年平均の47.9%も上回った。
⇒⇒アルファシステムズの詳しい業績推移表を見る
■ソフトバンクグループ <9984> 10,070円 +637 円 (+6.8%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>の物色人気が加速。同社が6日取引終了後に発表した19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は売上高が2兆2727億8300万円(前年同期比4.0%増)と増収を確保し、営業利益は7149億9300万円(同49.2%増)と5割近い大幅な伸びを達成。さらに、最終利益は3136億8700万円(同56.8倍)と急拡大した。ソフトバンク・ビジョン・ファンドの株式評価益や、アームの中国事業合弁化による非子会社化に伴い一時益を計上したことなどが利益を押し上げており、これが手掛かりとなって高水準の資金流入を誘った。
■かどや製油 <2612> 6,190円 +320 円 (+5.5%) 11:30現在
6日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は22%増益で着地」が好感された。かどや製油 <2612> が8月6日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期非連結比22.3%増の16.6億円に伸び、4-9月期(上期)計画の26億円に対する進捗率は64.2%に達し、5年平均の49.1%も上回った。
⇒⇒かどや製油の詳しい業績推移表を見る
■和井田製作所 <6158> 1,427円 +300 円 (+26.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
和井田製作所 <6158> [JQ]が買い気配でスタート。6日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の9.9億円→16.6億円に67.8%上方修正。増益率が16.5%増→95.5%増に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内外で設備投資への積極姿勢が継続するなか、特殊研削盤の受注が想定以上に好調で、売上高が計画を18.4%も上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→36円(前期は21円)に増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが10.7倍→6.5倍に急低下する一方、配当利回りは3.19%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■やまねメディカル <2144> 544円 +80 円 (+17.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
やまねメディカル<2144>が寄り付き大量の買い注文に値がつかず、気配値のまま水準を切り上げている。同社は6日取引終了後、19年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高が17億200万円(前年同期比13.9%増)と2ケタ伸長し、営業損益は8800万円の黒字(前年同期6200万円の赤字)、最終損益は6200万円の黒字(同9000万円の赤字)といずれも黒字転換した。これを材料視する形で投機資金が攻勢をかけている。同社は首都圏を中心に通所介護サービスを展開、高齢者向け住宅の入居率が高まるなか、業績は回復歩調にある。株価面では時価総額が50億円強(前日時点)と小型で急騰習性があり、個人投資家の短期資金を中心に注目度が高い。
●ストップ高銘柄
山陽百貨店 <8257> 3,400円 +600 円 (+21.4%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
ムゲンエステート <3299> 741円 -300 円 (-28.8%) ストップ安 11:30現在
ワコム <6727> 448円 -100 円 (-18.3%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース