市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

エキサイト <日足> 「株探」多機能チャートより

■エキサイト <3754>  874円 (+150円、+20.7%) ストップ高

 ポータルサイト運営のエキサイト <3754> [JQ]がストップ高。20日、子会社エキサイトワンを通じて新世代FXフォロートレード「macaso(マカソ)」の提供を開始し、 フィンテック事業に参入すると発表しており、これを好感する買いが殺到した。「マカソ」は世界中の3万人の中から厳選されたトレーダー「マカソムリエ」を選んでフォローすることで、その「マカソムリエ」の投資判断に基づいたトレードが自動的に行われるフィンテックサービス。昨年9月にFXフォロートレード世界大手「ZuluTrade」の国内唯一の公式パートナーであるアリーナ・エフエックス(現 エキサイトワン)を買収し、マカソを開発した。同社はフィンテック事業をグループの中核事業の一つとして育成していく構えだ。

■エフティ <2763>  1,341円 (+121円、+9.9%)

 エフティグループ <2763> [JQ]が続急騰。20日、発行済み株式数(自社株を除く)の1.74%にあたる58万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月22日から9月30日まで。

■スター・マイカ <3230>  2,532円 (+204円、+8.8%)

 東証1部の上昇率3位。スター・マイカ <3230> が急反発。同社は21日午前11時ごろに、18年11月期第2四半期累計(17年12月-18年5月)の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しを、従来の23億400万円から29億8100万円(前年同期比31.2%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も151億8500万円から175億5400万円(同42.6%増)に増額修正。基幹事業であるリノベマンション事業の収益力を強化したほか、インベストメント事業では根強いニーズを捉えた保有物件の一部売却を通じて収益機会を拡大したことなどが寄与した。

■じげん <3679>  869円 (+68円、+8.5%)

 じげん <3679> [東証M]が急反発。20日、東証が同社を27日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■アンビション <3300>  1,940円 (+125円、+6.9%)

 AMBITION <3300> [東証M] が急反発。20日大引け後、18年6月期の期末一括配当を従来計画の5円→16.5円(前期は1→2の株式分割前で10円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。5月28日に発表した業績上方修正を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比3.7倍の5.4億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。主力のブリース管理物件戸数の増加が続いているうえ、昨年10月に買収したヴェリタス・インベストメントで投資用マンションの販売が好調に推移している。

■DLE <3686>  572円 (+34円、+6.3%)

 東証1部の上昇率8位。ディー・エル・イー <3686> が続急伸。同社は21日、子会社のdouble jump.tokyo(ダブルジャンプトーキョー)が新作ブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」の18年夏リリースを目指して開発中であることを明らかにした。「My Crypto Heroes」は、 ブロックチェーン上の“世界の歴史上の英雄達”を集めて、数々のアイテムを手に入れながら、仮想世界の制覇を目指す、スマートフォンおよびパソコンに対応したゲーム。このゲームアセットである「ヒーロー」「アイテム」「領地」は、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーンにおけるスマートコントラクトの規格のひとつ「ERC-721」に準拠して開発されているという。

■Fスターズ <3687>  1,662円 (+91円、+5.8%)

 東証1部の上昇率10位。フィックスターズ <3687> が続急伸。金融機関や半導体メーカー向けなどを中心に顧客のシステムを高速化させるソフトを開発しており、業績は好調。18年9月期は営業利益段階で前期比2割増の10億円を見込む。また、世界初の 量子コンピューター商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携していることで、同分野での成長期待が大きい。富士通 <6702> のデジタルアニーラに続き、量子コンピューターに匹敵する日立製作所 <6501> のCMOS半導体コンピューターも始動するなど、日本でも着実に量子コンピューター飛躍の舞台は整ってきており、同社株への見直し買いが想定される場面にある。

■マネックスG <8698>  662円 (+36円、+5.8%)

 マネックスグループ <8698> は大商いで3日続伸。仮想通貨交換業者の「コインチェック」を買収し、仮想通貨分野に積極参入したことが注目されている。直近、業界団体「日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」が取引や内部管理の透明性向上などを目的に自主規制ルール案をまとめている。また、金融庁が改正資金決済法に基づく業務改善命令を相次いで発令するなかで、財務基盤の強い業者を除き淘汰が進むとの思惑が、同社にとって逆に追い風となっている。

■ソラスト <6197>  3,795円 (+195円、+5.4%)

 ソラスト <6197> が大幅高で上場来高値を更新。同社は20日取引終了後に、5月の介護サービス利用状況を発表。訪問介護サービス利用者数は7093人(前年同月比13.4%増)、デイサービス利用者数は7852人(同75.5%増)となっており、これが評価材料となったようだ。なお、同時に公表した入居率は、グループホームが98.3%(前年同月は97.9%)、有料老人ホームが95.2%(同99.1%)、サービス付き高齢者向け住宅は96.8%(同92.7%)となっている。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均