市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アース製薬、三菱重、フライト

アース製薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
■アース製薬 <4985>  5,440円  -290 円 (-5.1%)  本日終値
 アース製薬<4985>が大幅反落。7日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高410億5700万円(前年同期比0.1%増)、営業利益11億9800万円(同62.3%減)、純利益5億500万円(同75.3%減)と大幅減益となったことが嫌気された。虫ケア用品や入浴剤が前期を下回って推移したこと加えて、売り上げ構成の変化に伴う粗利率の低下や、各種プロモーションの実施による費用の増加が利益を圧迫した。また、アース・コーポレーション・ベトナムの買収に伴うのれんなどの償却費の発生なども響いた。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高1900億円(前期比5.7%増)、営業利益60億円(同34.6%増)、純利益30億円(同36.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱重工業 <7011>  4,110円  -172 円 (-4.0%)  本日終値
 三菱重工業<7011>は大幅安。同社は8日午後1時30分、18年3月期通期の連結利益予想の修正を発表した。売上高は4兆500億円を4兆1108億1600万円(前期比5.0%増)と上方修正したものの、営業利益は1800億円から1265億3000万円(16.0%減)へ、最終利益は800億円から704億8400万円(19.6%減)へ下方修正した。売上高はパワードメイン、インダストリー&社会基盤ドメインなどの増加により、今年2月6日に発表した予想値を上回った。半面、営業利益、経常利益は、インダストリー&社会基盤ドメインで将来リスクに対する引当処理を実施したほか、 航空・防衛・宇宙ドメインでMRJ(三菱リージョナルジェット)の開発加速に伴い研究開発費が増加したことなどにより公表値を下回った。

■セリア <2782>  5,430円  -70 円 (-1.3%)  本日終値
 セリア<2782>が続落。7日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同期比1.2%減となったことが嫌気された。既存店売上高が前年実績を下回るのは4カ月連続で、これまで業績拡大基調にあるイメージが強い銘柄だけに、成長鈍化が警戒されているようだ。

■さが美GHD <8201>  149円  +30 円 (+25.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 7日、さが美グループホールディングス <8201> に対してベルーナ <9997> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を26%上回る1株150円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間5月8日から6月18日まで。

■ぷらっとホーム <6836>  4,660円  +700 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 ぷらっとホーム<6836>が連日の急騰でストップ高に買われたほか、ACCESS<4813>、NSW<9739>、さくらインターネット<3778>などエッジコンピューター分野に経営資源を注ぐ企業群に継続的な買いが流入した。あらゆるものをネットでつなぐIoTの普及加速局面で、自動運転や工場のロボット制御のようにリアルタイムの情報処理が求められる場面では従来のクラウドコンピューティングでは、ユーザーからデータセンターまでの物理的な距離が送受信のスピードを遅らせる分、対応が難しいというケースが出ている。この課題をクリアするのが、ユーザーの近くにエッジサーバーを分散させ、距離を短縮することによって反応速度を高めるエッジコンピューティングだ。ぷらっとホームは、コンピューター周辺機器の製造販売を行う企業だが、同社の高性能IoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT VX2」はIoTエッジコンピューティングの構築を強力にサポートする製品として注目を集めている。

■フライト <3753>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 フライトホールディングス<3753>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。7日の取引終了後、子会社のフライトシステムコンサルティングが、三井住友カード(東京都港区)とクレジットカード、銀聯カード、交通系電子マネー、iDに関する包括加盟店契約を締結したと発表したことが買い材料視された。フライトシステムコンサルティングは、これまで電子決済ソリューションの決済装置およびアプリケーションの販売を展開してきた。今回の契約により、三井住友カードの代行として加盟店の開拓が可能となり、決済金額に応じた手数料収入を得るという新たな収益の柱が加わることになる。

■マークラインズ <3901>  1,935円  +278 円 (+16.8%)  本日終値
 マークラインズ<3901>が急騰し1900円台を回復した。同社は自動車産業向けポータルサイトを展開するが、国内だけでなく中国や欧州でも好調に契約企業件数が増加しており、これが業績に反映されている。7日取引終了後に発表された18年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高が5億2000万円(前年同期比28.5%増)、営業利益は2億円(同46.6%増)、最終利益は1億3400万円(同36.8%増)といずれも高水準の伸びをみせた。これを材料視する形で物色人気となった。

■メドピア <6095>  1,775円  +242 円 (+15.8%)  本日終値
 メドピア<6095>が急騰。同社は医師向けコミュニティーサイトを運営しており、利用者の増加とともに製薬会社からの広告収入も拡大している。7日取引終了後に発表した18年9月期第2四半期累計(17年10月~18年3月)の連結決算では売上高が10億7200万円(前年同期比50.9%増)と大幅な伸びを示し、営業利益は1億8400万円(同6.2倍)と急拡大した。これを材料視する形で短期資金が集中する格好となった。

■日東富士製粉 <2003>  5,300円  +555 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 7日に決算を発表。「今期経常は1%増で2期連続最高益、前期配当増額も今期減配」が好感された。日東富士製粉 <2003> が5月7日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比21.5%増の31.7億円になり、従来予想の27億円を上回って着地。19年3月期は前期比0.9%増の32億円とほぼ横ばいを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を90円→154円(前の期は88円)に増額し、今期は前期比10円減の144円に減配する方針とした。
  ⇒⇒日東富士製粉の詳しい業績推移表を見る

■ニッカトー <5367>  1,174円  +112 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 7日に決算を発表。「今期経常は2%増益、2円増配へ」が好感された。ニッカトー <5367> が5月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期の経常利益(非連結)は前の期比52.7%増の10.7億円に拡大し、19年3月期も前期比2.3%増の11億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収、5期連続増益になる。
  ⇒⇒ニッカトーの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 太陽工機 <6164>  3,250円  +500 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 麻生フオームクリート <1730>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 三菱ロジスネクスト <7105>  1,117円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均