【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):データセク、TOPPAN、東エレク
データセク <日足> 「株探」多機能チャートよりデータセクション<3905>が大幅続伸。10月3日、豪・シドニーで構築を予定している新たなAIデータセンターに関して、業務提携先であるナウナウジャパン(東京都中央区)を通じて大口の利用契約を締結したと発表したが、同顧客との利用契約を再締結したと19日取引終了後に発表。これに伴い、専用のGPUサーバークラスター構成、ネットワーク・セキュリティー設計などのセットアップ代金7400万ドル(約115億9200万円)を追加受領するほか、利用料金も年間2億9700万ドル(同463億7100万円)に増額されたとしたことが好感された。
■TOPPAN <7911> 4,919円 +300 円 (+6.5%) 本日終値
TOPPANホールディングス<7911>が6日ぶりに急反発。大和証券は19日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。目標株価は4500円から6000円に見直した。高密度半導体パッケージ基板である「FC-BGA」の成長実現によるポテンシャルは高いと指摘。AI関連の認定取得と来期の業績寄与に期待しており、27年3月期からの新中期経営計画では高い目線が示されると想定している。
■東京エレクトロン <8035> 33,170円 +1,970 円 (+6.3%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>とKOKUSAI ELECTRIC<6525>が高い。モルガン・スタンレーMUFG証券は19日、両社の投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は、東エレクは3万4900円から3万9600円に、コクサイエレは4000円から5800円にそれぞれ見直した。25年11月中旬から前工程装置市場は本格的な回復局面に入ったと考え、両社の投資判断を変更した。
■HUMAN MADE <456A> 4,015円 +215 円 (+5.7%) 本日終値
HUMAN MADE<456A>は急反発。19日の取引終了後、2026年3月に中国・上海市に子会社を設立し同国での事業展開の準備を進めると発表しており、将来的な業績への貢献を期待した買いが集まっている。1号店のオープン時期は未定。ヒュマメイドは成長戦略の一環として海外展開を掲げており、中でも市場規模が大きい中国を重要市場の1つに位置付けている。同社は11月27日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄であり、需給面でのしこりも少ない。
■スパークス・グループ <8739> 1,577円 +77 円 (+5.1%) 本日終値
スパークス・グループ<8739>は高い。前週末19日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。来年以降、毎年3月末・9月末に300株以上を保有する株主が対象。保有株数に応じて2000~3万ポイントを贈呈する。
■ニデック <6594> 2,091円 +93 円 (+4.7%) 本日終値
ニデック<6594>が4日続伸。前週末19日の取引終了後、創業者の永守重信・代表取締役グローバルグループ代表(取締役会議長)が同日、取締役を辞任すると発表した。永守氏は非常勤の名誉会長となる。不適切会計の疑いに関する調査が続き、東証により特別注意銘柄の指定を受けた同社は、カリスマ創業者なき新たな局面に突入することとなる。発表に対し市場はポジティブな反応を示している。辞任は本人の意向によるものだという。永守氏は19日にコメントを公表。「特別注意銘柄指定解除後のニデックが早く再生し、生まれ変わることが私の一番の願いであり、そのことが社会的公器である企業として重要なことであると考えている」と表明した。また不正経理の疑いに関し、企業風土に問題があると指摘されていることについて、「創業者としてニデックを企業風土も含めて築き上げてきたが、ニデックの企業風土が云々と言うことで、世間の皆様方にご心配をおかけすることになった。この点、申し訳なく思っている」とした。取締役会議長の職務は、岸田光哉社長が引き継ぐ。ニデックは「永年にわたり培ってきた創業精神の伝承をはじめとし、ニデックグループの永続的な価値向上に尽力していく」としている。
■ソフトバンクグループ <9984> 17,815円 +700 円 (+4.1%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が大幅続伸、上値抵抗ラインとして意識された25日移動平均線をブレークする動きとなっているほか、アドバンテスト<6857>も同様に2万円近辺を横に走る25日線を意識する強調展開となっている。前週末の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>など半導体関連の中核銘柄が軒並み大幅高に買われており、ナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく水準を切り上げる展開となった。ここまでAI関連や半導体関連は過剰投資への懸念が機関投資家のポジション調整の売りを誘っていたが、下値を見込んだショート筋の売りも観測され、その買い戻しが株価押し上げに反映された面もある。東京市場でもこの流れに追随する形で、日経平均寄与度の高いソフトバンクGやアドテストなどの戻り足を後押ししている。
■日経レバ <1570> 43,130円 +1,410 円 (+3.4%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急動意。同銘柄は日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まった際に、短期値幅取りを狙った個人投資家などの短期資金の売り買いが活発化する傾向がある。前週末の米国株市場でAI関連や半導体関連が大きく買い戻されたことを受け、東京市場はこの流れを引き継ぎハイテク系の値がさ株に買いが向かい、日経平均は一時1000円を超える上昇をみせる場面があった。これに連動して日経レバは、理論通り日経平均の約2倍の上昇率を示すなど高パフォーマンスをみせている。また、日経レバの株式需給関係に目を向けると、直近12月第2週末現在で、信用買い残の整理が進捗する一方、売り残が増加しており、信用倍率が1.04倍と完全に拮抗した状態となっている。ここからの強気筋と弱気筋の攻防に注目が高まる。
■ダイキン工業 <6367> 20,220円 +635 円 (+3.2%) 本日終値
ダイキン工業<6367>が反発。SMBC日興証券が前週末19日、ダイキンの投資評価を3段階で真ん中の「2」から最上位の「1」に引き上げた。目標株価は1万6900円から2万5400円に増額修正している。ダイキンのPBR(株価純資産倍率)は過去最低水準で株価の下落リスクは限定的だとしたうえで、来期は北米を中心に需要の好転で期待値は改善しやすく、投資妙味は高まったと指摘。データセンター事業やインド事業の拡大も長期的に期待値を後押しするドライバーとして注目したい、としている。同証券はダイキンの27年3月期営業利益予想を従来の4249億円から4734億円に引き上げた。
■精工技研 <6834> 12,160円 +330 円 (+2.8%) 本日終値
精工技研<6834>が3日ぶりに反発。同社が製造・販売を手掛ける光コネクターなど光通信用部品はAIデータセンター(DC)向けに需要拡大が期待されている。直近ではオラクル<ORCL>のデータセンター建設計画を巡る出資協議の不透明感からAI関連株は下押しを余儀なくされ、精工技研も12月に入り騰勢が一服。利食い売りに押される展開が続いていた。こうしたなか、米オープンAIの1000億ドル規模の資金調達報道が出て、AI関連株に対する物色意欲が再燃。精工技研も買いが優勢となった。なお、同社は前週末19日の取引終了後に中国で光通信用部品を製造する子会社を設立すると開示。ハイパースケールデータセンターの高速・大容量データ通信に対応する次世代光通信デバイスの生産能力増強を図る。
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