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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ソフトバンクG、スパークス、ニデック

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■HUMAN MADE <456A>  4,080円  +280 円 (+7.4%)  11:30現在
 HUMAN MADE<456A>は急反発している。19日の取引終了後、2026年3月に中国・上海市に子会社を設立し同国での事業展開の準備を進めると発表しており、将来的な業績への貢献を期待した買いが集まっている。1号店のオープン時期は未定。ヒュマメイドは成長戦略の一環として海外展開を掲げており、中でも市場規模が大きい中国を重要市場の1つに位置付けている。同社は11月27日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄であり、需給面でのしこりも少ない。

■ソフトバンクグループ <9984>  17,980円  +865 円 (+5.1%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が大幅続伸、上値抵抗ラインとして意識された25日移動平均線をブレークする動きとなっているほか、アドバンテスト<6857>も同様に2万円近辺を横に走る25日線を意識する強調展開となっている。前週末の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>など半導体関連の中核銘柄が軒並み大幅高に買われており、ナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく水準を切り上げる展開となった。ここまでAI関連や半導体関連は過剰投資への懸念が機関投資家のポジション調整の売りを誘っていたが、下値を見込んだショート筋の売りも観測され、その買い戻しが株価押し上げに反映された面もある。東京市場でもこの流れに追随する形で、日経平均寄与度の高いソフトバンクGやアドテストなどの戻り足を後押ししている。

■スパークス・グループ <8739>  1,571円  +71 円 (+4.7%)  11:30現在
 スパークス・グループ<8739>は高い。前週末19日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。来年以降、毎年3月末・9月末に300株以上を保有する株主が対象。保有株数に応じて2000~3万ポイントを贈呈する。これが好感されている。

■ニデック <6594>  2,092円  +94 円 (+4.7%)  11:30現在
 ニデック<6594>が4日続伸。前週末19日の取引終了後、創業者の永守重信・代表取締役グローバルグループ代表(取締役会議長)が同日、取締役を辞任すると発表した。永守氏は非常勤の名誉会長となる。不適切会計の疑いに関する調査が続き、東証により特別注意銘柄の指定を受けた同社は、カリスマ創業者なき新たな局面に突入することとなる。発表に対し市場はポジティブな反応を示している。辞任は本人の意向によるものだという。永守氏は19日にコメントを公表。「特別注意銘柄指定解除後のニデックが早く再生し、生まれ変わることが私の一番の願いであり、そのことが社会的公器である企業として重要なことであると考えている」と表明した。また不正経理の疑いに関し、企業風土に問題があると指摘されていることについて、「創業者としてニデックを企業風土も含めて築き上げてきたが、ニデックの企業風土が云々と言うことで、世間の皆様方にご心配をおかけすることになった。この点、申し訳なく思っている」とした。取締役会議長の職務は、岸田光哉社長が引き継ぐ。ニデックは「永年にわたり培ってきた創業精神の伝承をはじめとし、ニデックグループの永続的な価値向上に尽力していく」としている。

■精工技研 <6834>  12,310円  +480 円 (+4.1%)  11:30現在
 精工技研<6834>が3日ぶりに急反発している。同社が製造・販売を手掛ける光コネクターなど光通信用部品はAIデータセンター(DC)向けに需要拡大が期待されている。直近ではオラクル<ORCL>のデータセンター建設計画を巡る出資協議の不透明感からAI関連株は下押しを余儀なくされ、精工技研も12月に入り騰勢が一服。利食い売りに押される展開が続いていた。こうしたなか、米オープンAIの1000億ドル規模の資金調達報道が出て、AI関連株に対する物色意欲が再燃。精工技研も買いが優勢となった。なお、同社は前週末19日の取引終了後に中国で光通信用部品を製造する子会社を設立すると開示。ハイパースケールデータセンターの高速・大容量データ通信に対応する次世代光通信デバイスの生産能力増強を図る。

■日経レバ <1570>  43,300円  +1,580 円 (+3.8%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急動意。同銘柄は日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まった際に、短期値幅取りを狙った個人投資家などの短期資金の売り買いが活発化する傾向がある。前週末の米国株市場でAI関連や半導体関連が大きく買い戻されたことを受け、東京市場はこの流れを引き継ぎハイテク系の値がさ株に買いが向かい、日経平均は一時1000円を超える上昇をみせる場面があった。これに連動して日経レバは、理論通り日経平均の約2倍の上昇率を示すなど高パフォーマンスをみせている。また、日経レバの株式需給関係に目を向けると、直近12月第2週末現在で、信用買い残の整理が進捗する一方、売り残が増加しており、信用倍率が1.04倍と完全に拮抗した状態となっている。ここからの強気筋と弱気筋の攻防に注目が高まる。

■メガチップス <6875>  7,870円  +180 円 (+2.3%)  11:30現在
 メガチップス<6875>が3日ぶりに反発している。前週末19日の取引終了後に、自社株160万5500株(消却前発行済み株数の7.77%)を12月26日付で消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は1904万6900株となる。

■パークシャ <3993>  3,270円  +60 円 (+1.9%)  11:30現在
 PKSHA Technology<3993>が続伸している。前週末19日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資運用会社インベスコ・アセット・マネジメント(東京都港区)による株式保有割合が6.11%となり、新たに5%を超えたことが判明したことで、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資一任契約に基づく契約資産の運用及び委託者指図型投資信託の運用において保有としており、報告義務発生日は12月15日となっている。

■東京都競馬 <9672>  6,000円  +110 円 (+1.9%)  11:30現在
 東京都競馬<9672>が4連騰で6000円台に乗せ、2021年5月以来、およそ4年7カ月ぶりの高値圏に浮上した。同社は前週末19日の取引終了後、中期経営計画の策定と配当方針の変更、自社株買い・消却の実施を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。中期経営計画では2030年12月期の売上高を480億円以上(25年12月期見通しは416億500万円)、営業利益を190億円以上(同150億400万円)とする計画。配当方針について、26年12月期以降の5年間は連結配当性向の基準を従来の30%から35%に引き上げるほか、年間配当の目安は137円に設定。従来は年間配当の下限を90円としていた。あわせて取得総数68万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.55%)、取得総額41億円を上限とする自社株買いを東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)にて実施すると発表。22日に65万3400株を総額38億4852万円で買い付けたと公表した。来年1月30日には自社株68万株を消却する予定。このほか、競走馬のトレーニングセンターの新設と厩舎の移転推進に向け、千葉県市原市内の土地を取得すると開示している。

■三菱UFJ <8306>  2,494円  +44.5 円 (+1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク各社は揃って上値指向を示している。三井住友FGは前週16日の上場来高値まであと3円に迫る場面があった。国内で長期金利の上昇が止まらない状況となっており、新発10年債利回りは一時前週末比0.05%高い2.065%をつけ、1999年以来約27年ぶりの水準まで上昇した。これを受け銀行セクターは運用環境が一段と改善する見通しとなっており、投資資金を引き寄せる状況となった。きょうは地銀株全般も軒並み上昇している。

■FPG <7148>  1,698円  -500 円 (-22.7%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 FPG<7148>はストップ安ウリ気配。前週末19日取引終了後、今後の税制改正を踏まえた対応について発表した。2026年度の与党税制改正大綱には不動産小口化商品について実際の取引価格をベースとする相続税評価額に改正する内容が含まれており、この改正が実現した場合、同商品の相続税や贈与税の税務面におけるメリットが大幅に減少、または消滅する可能性があるという。会社側では同商品の販売を継続するとした上で、税制改正による客のニーズや市場の変化を精査し、投資運用商品としての価値を高めるべく柔軟に取り組み方針を検討するとした。税制改正による業績への影響を懸念した売りが膨らんでいる。

■西松屋チェーン <7545>  2,095円  -135 円 (-6.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 西松屋チェーン<7545>は大幅安。前週末19日取引終了後、第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算を発表した。売上高は1481億9500万円(前年同期単独1422億200万円)、営業利益は102億9600万円(同105億4100万円)だった。上半期の気温上昇に伴い春物・夏物衣料が好調に推移したほか、11月に気温が下がったことで秋物・冬物衣料も伸びた。小学校高学年向けの衣料も引き続き大きく売り上げを伸ばした。営業利益ベースで通期計画(136億円)に対する進捗率は約76%。堅調な決算内容ながら特段のサプライズ感はなく、目先は利益確定売りに押される格好となっている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,572円  -21.5 円 (-0.8%)  11:30現在
 ディー・エヌ・エー<2432>が一進一退の動き。前週末19日の取引終了後、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)らがディーエヌエの株式について、新たに5%を超えて保有していることが明らかになった。これを思惑視した買いが先行したものの、株価は直近で水準を切り上げていたこともあり、利益確定目的の売りに押され下げに沈む場面もみられる。同日に提出された大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスらによる共同保有割合は5.22%。報告義務発生日は12日。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしている。

■レダックス <7602>  180円  +50 円 (+38.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 レダックス<7602>はストップ高カイ気配。前週末19日取引終了後、金融持ち株会社の米フリーダム・ホールディング<FRHC>と合弁会社(準備会社)の設立で基本合意書(MOU)を締結すると発表した。日本国内における最先端フィンテックを活用した金融事業(銀行、デジタルバンキングなど)の展開を目指す。合弁会社の社名は「Freedom Japan」。出資比率はフリーダムが90%、レダックスが10%となる。これが材料視されている。

■テクノホライゾン <6629>  1,084円  +144 円 (+15.3%)  11:30現在
 テクノホライゾン<6629>が急騰、1000円トビ台後半まで一気に駆け上がった。同社株の4ケタ大台復帰は2021年10月以来約4年ぶりとなる。映像・IT分野に特化した製品やサービスを手掛ける。ロボティクス分野ではFA関連を中心に実績豊富であり、ロボット制御技術を駆使したソリューション提供をタイテックブランドで展開し、人工知能(AI)とロボティクスの融合によるフィジカルAIの関連有力株として頭角を現している。株式需給面では貸株市場を経由した高水準の空売りが、外資系証券の手口で急増しており、この強制的な買い戻しによる踏み上げ相場の様相を呈している。

■アトラグループ <6029>  224円  +50 円 (+28.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アトラグループ<6029>がストップ高の224円でカイ気配となっている。前週末19日の取引終了後、ベンチャー企業の成長支援を手掛けるクオンタムリープ(東京都渋谷区)と資本・業務提携を締結したと発表。あわせてクオンタムリープとマイルストーン・キャピタル・マネジメント(東京都千代田区)を割当先とする第三者割り当てにより第6回新株予約権を発行すると発表しており、これらを好材料視した買いが流入している。資本・業務提携は、コア事業である接骨院・整骨院向け基幹システム「A-COMS(エーコムス)」事業の営業強化を図るのが狙い。また、新株予約権は26年1月5日を割当日としており、発行総数は5万個(潜在株式数500万株)。調達資金7億5369万円は、M&A及び新規事業投資やオリジナル機材商品製造費、システム開発費などにあてる方針だ。なお、希薄化は最大で48.60%となる。

■澤藤電機 <6901>  1,303円  +300 円 (+29.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 澤藤電機<6901>がストップ高の1303円でカイ気配となっている。スパークス・グループ<8739>が無限責任組合員をつとめる日本モノづくり未来投資事業有限責任組合傘下のARTS-4(東京都港区)が前週末19日の取引終了後、同社の完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格1303円にサヤ寄せする格好となっている。完全子会社化によりスパークスの投資先ネットワーク及び知見を最大限に活用することで沢藤電の企業価値向上を図るのが狙い。買い付け予定数は300万7835株(下限156万9600株、上限設定なし)で、買付期間は12月22日から26年2月9日までを予定している。TOB成立後、沢藤電株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を12月19日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、沢藤電は今回のTOBに対して賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。

●ストップ高銘柄
 ヒーハイスト <6433>  859円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 パワーエックス <485A>  1,730円  +300 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在
 津田駒工業 <6217>  501円  +80 円 (+19.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 など、1銘柄

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