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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、円安を追い風に約2ヵ月ぶり高値 (4月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22228.82
高値  22304.69(14:55)
安値  22149.59(10:06)
大引け 22278.12(前日比 +190.08 、 +0.86% )

売買高  14億6994万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4349億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、約2ヵ月ぶりの高値圏に浮上
 2.米長期金利上昇に伴い為替が1ドル=108円台後半の円安に
 3.円安が輸出株に追い風となるほか、米金利高受け銀行株も高い
 4.中国・上海株や香港株の上昇も全般リスク選好ムードを後押し
 5.東証1部全体の77%の銘柄が上昇する買い意欲の強い地合い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは14ドル安と小幅に4日続落した。米長期金利の上昇で売りに押されたが、主要企業の1-3月期決算への期待から終盤下げ渋った。

 東京市場では、為替の円安などを追い風に終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は引け際に2万2300円台を回復する場面もあった。

 24日の東京市場は、寄り付きから大きく買いが先行した。前日の米国株市場では米長期金利の上昇が重荷となり、NYダウなど主要指数がいずれも軟調だった。しかし、外国為替市場では金利上昇を背景にドル買いの動きが活発化し、1ドル=108円台後半に円安が進行、これを受けて自動車や電機など輸出株が買われたほか、米国事業における運用利ザヤ拡大期待から銀行、生保など大手金融機関への買いを誘導した。アジア株市場でも中国・上海市場や香港市場が高く、これもリスクオンの流れを助長する格好に。中国の内需拡大策に対する思惑もプラスに働いた。日経平均株価は引け際に一段高となり、2月27日以来約2ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。東証1部全体の77%の銘柄が上昇した。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大商いで上昇するなどメガバンクへの買いが目立った。トヨタ自動車<7203>も高い。コマツ<6301>が上値追い、東京エレクトロン<8035>もしっかり。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も上昇した。宮越ホールディングス<6620>が連続ストップ高となり、CEホールディングス<4320>も一時値幅制限いっぱいに買われた。タカラレーベン<8897>も物色人気。
 半面、武田薬品工業<4502>、花王<4452>が軟調。エムアップ<3661>は大幅安。コクヨ<7984>、しまむら<8227>が急落したほか、IHI<7013>、住友金属鉱山<5713>などの下げも目立った。NISSHA<7915>が売られ、インターアクション<7725>、大紀アルミニウム工業所<5702>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、ヤマハ <7951> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は住友鉱 <5713> 、アドテスト <6857> 、中外薬 <4519> 、武田 <4502> 、花王 <4452> 。押し下げ効果は約18円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は水産・農林業、非鉄金属の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)銀行業、(4)空運業、(5)輸送用機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)食料品、(2)その他製品、(3)情報・通信業、(4)医薬品、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△エスイー <3423> [JQ]
 前期経常を25%上方修正。
△農業総研 <3541> [東証M]
 岩井コスモ証券が新規に「B+」でカバレッジ開始。
△パピレス <3641> [JQ]
 インフォコム <4348> [JQ]が買い増しで業容拡大期待高まる。
△セック <3741> [JQ]
 前期経常を14%上方修正、配当も4円増額。
△セブンシーズ <3750> [東証2]
 前期経常を一転黒字に上方修正。
△CEHD <4320>
 上期経常を4.2倍上方修正。
△アイモバイル <6535> [東証M]
 株主優待制度を新設。
△ミナトHD <6862> [JQ]
 日本サインHDと資本業務提携。
△トーカイ <9729>
 前期経常を一転3%増益・最高益に上方修正、配当も3円増額。
△小僧寿し <9973> [JQ]
 アスラポートらとの提携を引き続き材料視。

▼JBR <2453>
 18年9月期営業利益予想を上方修正も市場予想に届かず。
▼コクヨ <7984>
 1-3月期(1Q)経常は1%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)CEHD <4320> 、(2)宮越HD <6620> 、(3)OATアグリ <4979> 、(4)セック <3741> 、(5)コシダカHD <2157> 、(6)タカラレーベ <8897> 、(7)チノー <6850> 、(8)ハウスドゥ <3457> 、(9)KOA <6999> 、(10)ヒトコム <3654> 。
 値下がり率上位10傑は(1)NSW <9739> 、(2)コクヨ <7984> 、(3)しまむら <8227> 、(4)トーエル <3361> 、(5)ジェイリース <7187> 、(6)IHI <7013> 、(7)JBR <2453> 、(8)エムアップ <3661> 、(9)大平金 <5541> 、(10)ランド <8918> 。

【大引け】

 日経平均は前日比190.08円(0.86%)高の2万2278.12円。TOPIXは前日比18.96(1.08%)高の1769.75。出来高は概算で14億6994万株。東証1部の値上がり銘柄数は1603、値下がり銘柄数は415となった。日経ジャスダック平均は3951.39円(14.37円高)。

[2018年4月24日]

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