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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

アイスタディ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アイスタディ <2345>  2,000円 (+400円、+25.0%) ストップ高

 アイスタディ <2345> [東証2]がストップ高。同社は1月31日に決算を発表。18年12月期の経常利益(非連結)が前期比3.9倍の1億5000万円に急拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。法人向け動画配信サービス 「Qumu」の受注増加や学習管理システムの大型案件獲得に加え、研修サービス事業の好調継続も寄与し、39.5%の大幅増収を見込む。業績拡大に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の7円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■IGポート <3791>  2,855円 (+500円、+21.2%) ストップ高

 IGポート <3791> [JQ]がストップ高。1月31日の取引終了後、グループ会社のプロダクション・アイジーおよびウィットスタジオが、米国の大手動画配信サービス「Netflix」を運営するネットフリックス社(カリフォルニア州)の日本法人と、アニメ作品における包括的業務提携契約を締結したと発表しており、今後の事業展開への期待から買いが入った。今回の提携により、アイジーおよびウィットはそれぞれがアニメーション作品をネットフリックスと共同で制作し、Netflix上で全世界190ヵ国に配信を行う予定という。なお、制作される作品の詳細は追って決定されるとしている。

■Sワイヤー <3929>  1,735円 (+300円、+20.9%) ストップ高

 ソーシャルワイヤー <3929> [東証M]がストップ高。1月31日に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比95.8%増の2億8000万円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のニュースワイヤー事業でプレスリリース配信代行サービスの配信数が大きく増加したうえ、新聞や雑誌から必要な記事を選別・取得するクリッピングサービスの案件数も伸びたことが寄与。通期計画の3億4000万円に対する進捗率は82.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■Tホライゾン <6629>  889円 (+150円、+20.3%) ストップ高

 テクノホライゾン・ホールディングス <6629> [JQ]がストップ高。1月31日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→11億円に57.1%上方修正し、増益率が88.2%増→3.0倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。旺盛な工場省力化ニーズを背景に、利益率の高いFA関連機器の販売が伸び、採算が想定より上向くことが寄与。円安による為替差益の発生も利益を押し上げる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の2円→4円(前期は2円)に増額修正したことも支援材料となった。31日終値ベースの予想PERが24.9倍→12.4倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■邦チタ <5727>  1,847円 (+303円、+19.6%)

 東証1部の上昇率トップ。東邦チタニウム <5727> が急反騰し、昨年来高値を更新した。1月31日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の28億円→34億円に21.4%上方修正し、減益率が27.7%減→12.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。航空機向けなどの金属チタン製品の販売が想定より伸びるうえ、機能化学品におけるコスト改善も利益を押し上げる。併せて発表した17年4-12月期(第3四半期累計)の同利益は前年同期比1.1%増の33.1億円だった。

■トーカロ <3433>  6,420円 (+940円、+17.2%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率2位。トーカロ <3433> が3日ぶりに急反騰。1月31日、同社が2月28日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、今期の年間配当を従来計画の90円→58.75円に修正。年間配当は実質11.1%の増額となる。同時に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比34.6%増の56.5億円に拡大して着地したことも買いに拍車を掛けた。

■NDS <1956>  4,795円 (+675円、+16.4%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率3位。NDS <1956> が続急騰。1月31日大引け後(15:50)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の30.9億円に急拡大し、通期計画の29億円に対する進捗率が106.8%とすでに上回り、さらに5年平均の61.6%も超えた。

■黒崎播磨 <5352>  5,330円 (+705円、+15.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率5位。黒崎播磨 <5352> がストップ高。1月31日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を1200億円から1250億円(前期比15.3%増)へ、営業利益を71億円から81億円(同5.5%増)へ、純利益を48億円から52億円(同17.5%増)へ上方修正したことが好感された。耐火物原料市況は引き続き高騰しているものの、海外市場で販売価格への転嫁が進んでいることや、国内外で耐火物事業の売り上げが増えていること、さらにセラミックス事業で高付加価値製品が伸長していることなどが売上高・利益を押し上げる見通しだという。また、業績予想の修正に伴い、従来未定としていた期末配当を100円にするとあわせて発表しており、これも好材料視された。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年4-12月)決算は、売上高907億1100万円(前年同期比11.5%増)、営業利益66億9000万円(同10.6%増)、純利益46億3500万円(同16.7%増)だった。

■FCC <7296>  3,355円 (+435円、+14.9%)

 東証1部の上昇率7位。エフ・シー・シー <7296> が3日ぶりに急反騰し、昨年来高値を更新した。同社は1月31日取引終了後に、18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結決算を発表。営業利益は111億5100万円(前年同期比28.2%増)となり、通期計画130億円に対する進捗率は85.8%に達した。売上収益は1271億3000万円(同10.9%増)で着地。インドの二輪車用クラッチの販売が伸びたほか、米フォード向けや中国の四輪車用クラッチの販売が増加した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■一工薬 <4461>  1,022円 (+132円、+14.8%)

 東証1部の上昇率8位。第一工業製薬 <4461> が3日ぶりに急反騰。1月31日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比38.7%増の36.7億円に拡大し、通期計画の38億円に対する進捗率は96.7%に達し、5年平均の74.0%も上回った。

■日本ライフL <7575>  3,200円 (+404円、+14.5%)

 東証1部の上昇率9位。日本ライフライン <7575> が3日ぶりに急反騰し、上場来高値を更新した。同社はペースメーカーなど心臓領域を得意分野とする医療器具輸入商社であり、心房細動治療用カテーテルにも展開、自社開発製品も扱う。足もとの業績は絶好調に推移しており、1月31日取引終了後に18年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を418億2800万円から424億6600万円(前期比14.2%増)へ、営業利益を94億7200万円から106億6400万円(同38.8%増)へ、最終利益を66億8400万円から74億8000万円(同39.8%増)へそれぞれ大幅増額しており、これが大きく好感された。また、今期配当は従来計画の18円75銭から28円75銭に10円増額、これもポジティブサプライズとなった。

■旭有機材 <4216>  2,321円 (+285円、+14.0%)

 東証1部の上昇率10位。旭有機材 <4216> が続急騰。1月31日大引け後(16:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の24.5億円に急拡大し、通期計画の30億円に対する進捗率は81.9%に達し、5年平均の64.3%も上回った。

■コタ <4923>  2,052円 (+248円、+13.8%)

 コタ <4923> が3日ぶりに急反騰。1月31日、同社が18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の11.7億円→12.7億円に8.8%上方修正。従来の5.0%減益予想から一転して3.3%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。利益率の高いトイレタリーの販売が増加し、採算が改善することが寄与。原価低減に加え、販管費が想定を下回ることも上振れに貢献する。同時に、3月31日現在の株主を対象に1→1.1の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上を期待する買いも向かった。

■ソウルドアウト <6553>  3,590円 (+415円、+13.1%)

 ソウルドアウト <6553> [東証M] が3連騰。1月31日大引け後(16:00)に決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比60.9%増の7.9億円に拡大し、18年12月期も前期比26.6%増の10億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、5期連続増益になる。

■スパークス <8739>  397円 (+45円、+12.8%)

 スパークス・グループ <8739> [JQ]が6日ぶりに急反騰。同社は1月31日に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比2.2倍の50.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内株式市場の上昇を背景にファンド運用資産残高が拡大し、残高報酬が伸びたことが寄与。運用も好調で成功報酬が急増したことも収益を押し上げた。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は7円(前期は4円)実施する方針としたことも支援材料となった。

■ノジマ <7419>  2,954円 (+329円、+12.5%)

 ノジマ <7419> が3日ぶりに急反騰。1月31日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年4-12月)連結決算が、売上高3682億7600万円(前年同期比15.7%増)、営業利益126億3700万円(同33.0%増)、純利益85億2800万円(同33.5%増)と大幅増益だったことが好感された。デジタル家電専門店運営事業でエアコンや冷蔵庫、洗濯機、4K対応テレビなどが好調に推移したほか、ブルーレイレコーダーなども堅調に推移し売上高・利益を押し上げた。一方のキャリアショップ事業は市場の冷え込みなどを受けて減収となったものの、生産性向上に取り組んだことが増益に寄与した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高4880億円(前期比12.9%増)、営業利益166億円(同10.0%増)、純利益108億円(同6.3%増)の従来見通しを据え置いている。また同時に、上限を200万株(発行済み株数の3.96%)、または60億円とする自社株買いを発表しており、これも好材料視されたようだ。取得期間は2月1日から来年1月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図ることを目的としている。

※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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