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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより

■富士フイルム <4901>  4,698円 (+508円、+12.1%)

 富士フイルムホールディングス <4901> が8日ぶり急反騰。1月31日に急落していたが、これを一気に埋めて25日移動平均線の上に浮上してきた。同社は1月31日、米事務機大手のゼロックスの買収を発表しており、これによる収益改善効果への期待が買いに反映された。第三者割当増資を通じゼロックスの株の50.1%を取得、同時に共同出資会社の富士ゼロックスをゼロックスが完全子会社化する。なお、富士フイルムは同日、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を1850億円から1300億円(前期比24.5%減)へ減額するいっぽう、最終利益を1250億円から1400億円(同6.5%増)へ増額している。これは国内外での大幅人員削減などの構造改革コストが営業利益押し下げ要因となる一方、富士ゼロックスの利益下振れに伴い米ゼロックスに帰属する利益の控除額の減少が純利益を押し上げる。

■EIZO <6737>  5,720円 (+590円、+11.5%)

 EIZO <6737> が3日ぶり急反騰。1月31日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比24.1%増の72億円に伸びて着地したことが買い材料視された。欧米で診断用モニターや手術室・内視鏡用モニターなどの販売が好調だったヘルスケア部門が収益を牽引した。円安で為替差損益が好転したことも大幅増益に貢献した。通期計画の75億円に対する進捗率は96.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■大阪チタ <5726>  3,145円 (+304円、+10.7%)

 大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> が急反騰。1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常損益(非連結)は17.7億円の黒字(前年同期は3億円の赤字)に浮上し、通期計画の25億円に対する進捗率は71.0%となった。

■GセブンHD <7508>  2,705円 (+245円、+10.0%)

 G-7ホールディングス <7508> が急反騰。1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比18.8%増の37.7億円に伸び、通期計画の43億円に対する進捗率は87.7%に達し、5年平均の79.3%も上回った。

■スタートトゥ <3092>  3,510円 (+305円、+9.5%)

 スタートトゥデイ <3092> が3日ぶり急反発。同社が1月31日取引終了後に発表した18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結決算は売上高が709億1500万円(前年同期比32.1%増)と3割を超える伸びを示し、利益面でも営業利益は235億5100万円(同22.1%増)、最終利益は162億8500万円(同15.4%増)と急増した。同社が展開する衣料品通販サイト「ゾゾタウン」の会員数が増勢一途で粗利率も改善し、全体収益を押し上げている。株価は1月下旬から調整局面にあったが、目先25日移動平均線を上回りトレンド転換を印象づける。

■NSW <9739>  2,816円 (+235円、+9.1%)

 日本システムウエア <9739> が4日ぶり急反発。1月31日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比38.4%増の19.9億円に拡大し、通期計画の24.3億円に対する進捗率は82.0%に達し、5年平均の57.3%も上回った。

■クイック <4318>  1,840円 (+152円、+9.0%)

 クイック <4318> が4日ぶり急反発。1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比13.2%増の19.8億円に伸び、通期計画の22.5億円に対する進捗率は88.1%となり、5年平均の89.3%とほぼ同水準だった。

■メイテック <9744>  6,490円 (+500円、+8.4%)

 メイテック <9744> が3日ぶり急反発、昨年来高値を更新した。同社は1日午前11時30分に、18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結決算を発表。営業利益は92億1400万円(前年同期比13.1%増)となり、通期計画109億円に対する進捗率は84.5%に達した。売上高は700億8700万円(同4.9%増)で着地。製造業の技術者派遣需要を追い風に稼働率が改善したほか、エンジニア紹介事業も好調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■クオール <3034>  2,343円 (+178円、+8.2%)

 クオール <3034> が3日ぶり急反発。同社は31日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比51.5%増の71.9億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→28円(前期は24円)に増額修正した。

■ソフバンテク <4726>  2,279円 (+172円、+8.2%)

 ソフトバンク・テクノロジー <4726> が続急伸。1月31日大引け後(16:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比11.6%増の11.4億円に伸びたが、通期計画の25億円に対する進捗率は45.8%にとどまり、5年平均の51.2%も下回った。

■日野自 <7205>  1,559円 (+116円、+8.0%)

 日野自動車 <7205> が3日ぶり急反発、昨年来高値を更新。1月31日に18年3月期の連結営業利益を従来予想の750億円から780億円(前期比10%増)に増額修正した。海外でのトラック販売などが好調。市場には今期の同利益は800億円前後へと再増額修正を見込む見方も出ている。

■ココカラF <3098>  7,030円 (+510円、+7.8%)

 ココカラファイン <3098> が4日ぶり急反発。1月31日大引け後(15:05)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.6%増の120億円に伸び、通期計画の138億円に対する進捗率は87.6%に達し、5年平均の72.5%も上回った。

■キッツ <6498>  1,011円 (+72円、+7.7%)

 キッツ <6498> が3日ぶり急反発。1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比6.3%増の69.7億円に伸びたが、通期計画の97億円に対する進捗率は71.9%となり、5年平均の73.0%とほぼ同水準だった。

■牧野フ <6135>  1,316円 (+89円、+7.3%)

 牧野フライス製作所 <6135> が3日ぶり急反発。1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の87.2億円に急拡大し、通期計画の130億円に対する進捗率は5年平均の48.3%を上回る67.1%に達した。

■PALTAC <8283>  5,150円 (+325円、+6.7%)

 PALTAC <8283> が6日ぶり急反発。1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比16.8%増の206億円に伸び、通期計画の240億円に対する進捗率は86.0%に達し、5年平均の78.1%も上回った。

※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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