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【市況】今週の【早わかり株式市況】 反発、外国人買いで一時2万4000円突破も上値重い展開

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は上値が重いながらも日経平均株価は反発、海外投資家の買いで26年ぶりに一時2万4000円を突破した。

 週初の15日は米国など世界株高の流れに乗り、日経平均は4日ぶりに反発した。ただ、為替の円高進行で上値は重かった。

 翌16日は為替が円安方向に振れたうえ、主力電機株に海外投資家の買いが入り日経平均は大幅に続伸し、26年ぶりの高値を更新した。17日は前日の米株安や朝方の円高基調を受けて売りが先行。取引時間中に為替が円安方向に振れたことで下げ渋った。18日は乱高下の展開となった。前日の米株高や円安進行を受け日経平均は寄り付きで26年2ヵ月ぶりに2万4000円を突破したものの、その後は目先達成感から売り優勢に転じた。後場後半には国内機関投資家や短期筋の売りが膨らみ急速に値を消しマイナス圏で着地した。日中の値幅は380円を超えた。

 週末の19日は前日の米株市場は軟調だったものの、東京市場は前日までの調整で押し目買いが優勢となり、日経平均は3日ぶりに反発した。

 日経平均株価は、前週比154円(0.65%)高の2万3808円と反発して取引を終えた。週間の値幅は399円と、前週の364円から若干広がった。


 ここ2週間は26年ぶりの高値圏でのもみ合いが続いているが、来週も25日から本格化する決算発表を控えて様子見ムードから一進一退の展開になりそうだ。
 重要イベントとしては、国内では22日-23日に開催される日銀金融政策決定会合や24日朝に発表される12月貿易統計が注目される。海外では25日開催のECB理事会や26日発表の米国10-12月期GDPに注視が必要だろう。


◆マーケット・トレンド(1月15日~19日)

【↑】   1月15日(月)―― 4日ぶり反発、円高進行も世界株高が追い風
 日経平均 23714.88(  +61.06)  売買高14億2170万株 売買代金 2兆4901億円

【↑】   1月16日(火)―― 大幅続伸・26年ぶり高値、主力株に外国人買い
 日経平均 23951.81( +236.93)  売買高13億1817万株 売買代金 2兆4307億円

【↓】   1月17日(水)―― 3日ぶり反落、米株安や円高で利益確定売り
 日経平均 23868.34(  -83.47)  売買高15億4140万株 売買代金 2兆9364億円

【↓】   1月18日(木)―― 続落、一時2万4000円突破も後場に値を崩す
 日経平均 23763.37( -104.97)  売買高18億2075万株 売買代金 3兆5901億円

【↑】   1月19日(金)―― 3日ぶり反発、米株上昇一服も押し目買い優勢
 日経平均 23808.06(  +44.69)  売買高13億9234万株 売買代金 2兆6798億円

◆セクター・トレンド(1月15日~19日)

(1)その他製品株が業種別上昇率トップ、任天堂 <7974> が牽引
(2)日立 <6501> など電機、ダイフク <6383> など機械といった輸出株が買われた
(3)金融株は大和 <8601> など証券、日本取引所 <8697> などその他金融が堅調も
  みずほFG <8411> など銀行、東京海上 <8766> など保険株は低調
(4)北の達人 <2930> など食品、アウトソシン <2427> などサービス株は中小型株が活況
(5)JXTG <5020> など石油、国際石開帝石 <1605> など鉱業株は上げ一服
(6)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった素材株の一角はさえない

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