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【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸・26年ぶり高値、主力株に外国人買い (1月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23721.17
高値  23962.07(14:40)
安値  23701.83(09:29)
大引け 23951.81(前日比 +236.93 、 +1.00% )

売買高  13億1817万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4307億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続伸、円高一服で26年ぶり高値更新
 2.為替は1ドル111円近辺までドルが買い戻され輸出株に追い風
 3.前日の米株市場休場も海外投資家の買いが主力銘柄に流入
 4.日経平均寄与度の高い値がさ株に先物絡めたインデックス買い
 5.日経平均大幅高も値下がり銘柄数が値上がりを上回る珍現象

■東京市場概況

 前日の米国市場では、キング牧師誕生日の祝日のため休場だった。

 東京市場では、買い優勢の展開で日経平均株価は後場に一段高となり、1991年11月以来約26年ぶりの高値水準に達した。

 16日の東京市場は前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難となるなか、為替の円高や欧州株安を背景に朝方は警戒ムードにあったが、その後は次第に買いが優勢となった。主力の電機セクターに海外投資家の買いが流入したほか、情報通信などの内需株も買われた。ここ最近の円高基調で警戒されていたドル円相場は取引時間中に111円近辺まで円安に振れ、これが全体相場にポジティブに作用した。後場には、米株価指数先物が上昇しているのを横目に買いの勢いが増した。もっとも、先物を絡めたインデックス買いの影響も大きかったとみられ、特徴的だったのは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を小幅ながら上回ったこと。一時は値下がり銘柄数が1000を超えていた。指数寄与度の高い主力銘柄中心に物色人気が波及したことを物語っている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が高く、ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>など値がさ株が売買代金を膨らませながら上昇。SUMCO<3436>、ダイフク<6383>なども買われた。モリテック スチール<5986>、北の達人コーポレーション<2930>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>がいずれもストップ高に買われ、ツガミ<6101>、星光PMC<4963>なども値を飛ばした。
 半面、コマツ<6301>が冴えず、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>が軟調。メディアドゥホールディングス<3678>、トランザクション<7818>が急落、アイスタイル<3660>、カチタス<8919>も大きく値を下げた。クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>、NISSHA<7915>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、安川電 <6506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約152円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、トレンド <4704> 、エーザイ <4523> 、ニコン <7731> 、三井不 <8801> 。押し下げ効果は約13円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)電気機器、(3)情報・通信業、(4)化学、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)空運業、(4)不動産業、(5)陸運業。

■個別材料株

△ヨシムラHD <2884>
 1→5の株式分割を実施。
△黒谷 <3168> [東証2]
 今期経常を30%上方修正、1→2の株式分割も発表。
△買取王国 <3181> [JQ]
 3-11月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
△ティーケーピー <3479> [東証M]
 3-11月期(3Q累計)経常は13%増益、対通期93%進捗。
△Fスターズ <3687>
 豊田通商子会社と自動運転強化のため合弁会社を設立。
△サイステップ <3810> [東証2]
 「トレバ」大規模増床とAR技術を用いたECの試験サービス開始。
△メディア工房 <3815> [東証M]
 1.92%を上限に自社株買いを実施。
△サインポスト <3996> [東証M]
 1→4の株式分割を実施。
△星光PMC <4963>
 セルロースナノファイバー複合材料の商業生産開始。
△EIZO <6737>
 SMBC日興証券が投資評価「1」で新規にカバレッジを開始。

▼MORESC <5018>
 9-11月期(3Q)経常は14%減益。
▼JMACS <5817> [東証2]
 今期経常を58%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)モリテック <5986> 、(2)北の達人 <2930> 、(3)ヨシムラHD <2884> 、(4)EIZO <6737> 、(5)ツガミ <6101> 、(6)星光PMC <4963> 、(7)Fスターズ <3687> 、(8)タマホーム <1419> 、(9)大同メ <7245> 、(10)CTS <4345> 。
 値下がり率上位10傑は(1)メディアドゥ <3678> 、(2)トランザク <7818> 、(3)シンクロ <3963> 、(4)アイスタイル <3660> 、(5)カチタス <8919> 、(6)日本駐車場 <2353> 、(7)Gunosy <6047> 、(8)ラクトJ <3139> 、(9)アイロムG <2372> 、(10)MORESC <5018> 。

【大引け】

 日経平均は前日比236.93円(1.00%)高の2万3951.81円。TOPIXは前日比10.35(0.55%)高の1894.25。出来高は概算で13億1817万株。値上がり銘柄数は972、値下がり銘柄数は980となった。日経ジャスダック平均は4162.35円(1.33円高)。

[2018年1月16日]

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