市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイバダイン、ラウンドワン、萩原工業

サイバダイン <日足> 「株探」多機能チャートより
■歯愛メディカル <3540>  5,050円  +705 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 歯愛メディカル<3540>がストップ高。同社は歯科医院向けカタログ「Ciメディカル」を主力とする歯科向け通信販売の最大手。18日にジャスダック市場に新規上場しており、この日で上場2日目。初値は公開価格(3300円)を22%上回る4030円だった。12月のIPOラッシュが本格化しているが、東証1部に直接上場する企業を除けば、中小型株の新規上場では初値は公開価格との比較で2倍近くに跳ね上がる企業が多い。そのなか、同社株の上昇率は低く、株価には再評価余地が出ていたようだ。同社は「TOKYO PRO Market」上場企業が、既存の新興市場に移行する初の事例としても関心を集めている。

■オープンドア <3926>  7,070円  +760 円 (+12.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 18日に発表した「中国最大の旅行会社と新規連携」が買い材料。中国最大の旅行会社Ctripが運営するオンライン旅行サイトの新ブランド「Trip.com」と連携開始。

■CYBERDYNE <7779>  1,825円  +161 円 (+9.7%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が大幅高で3連騰。18日、米FDAからロボットスーツ「医療用HAL」の医療機器承認を取得したことで、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。また日本経済新聞が、同社とみずほ銀行、ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレイン(東京・渋谷)が医療や人工知能(AI)など最先端分野の技術系ベンチャーに投資するファンドを年内にも設立する見通しを伝えたことも株価の刺激材料となったもようだ。

■ラウンドワン <4680>  1,891円  +135 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ラウンドワン<4680>が急伸。大和証券は18日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「1(買い)」へ2段階引き上げた。目標株価は1000円から2700円に見直した。既存店の力強い回復と北米の成長力を評価している。ボウリング、カラオケの小学生以下無料キャンペーンが既存店業績に大きく寄与している。また、北米店舗の利益貢献も始まっており、中期的な業績の牽引役になると見込んでいる。18年3月期の連結営業利益は前期比46%増の97億3000万円(会社予想81億500万円)と増額修正を見込んでおり、25年3月期の同利益は234億円に達すると予想している。

■萩原工業 <7856>  2,061円  +126 円 (+6.5%)  本日終値
 萩原工業<7856>が大幅反発し年初来高値を更新した。18日の取引終了後、コンクリート補強繊維「バルチップ」の海外販売代理店であるEPCホールディングス(シンガポール)を買収すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。現在、「バルチップ」の販売は日本、韓国、中国(香港含む)および台湾向け販売は萩原工業が担当し、それ以外の各国向け販売はEPC社が担当しているが、鉱山掘削や各種インフラ整備用途でニーズが高まってきていることから、買収により直販ルートを拡大し、海外事業の拡大を図る方針だ。なお、買収金額は最大で2250万シンガポールドル(約19億円)。また、今後の見通しについては現在精査中としている。

■日本光電 <6849>  2,748円  +166 円 (+6.4%)  本日終値
 日本光電工業 <6849> が続急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を2630円→3190円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、18年4月の診療報酬本体の改定率がプラスになれば、設備投資は持続的に回復すると指摘。また、18年1-3月に国内で上市を予定している生体情報モニターの新製品効果に加えて、国内販売体制の見直しにより、共同購入を推進する私立病院向けの対応強化が進んでいる点も好業績に寄与すると考えている。これらを踏まえ、18年3月期営業利益は会社計画を達成するとし、19年3月期、20年3月期は2ケタ成長するとみている。

■北越紀州製紙 <3865>  650円  +19 円 (+3.0%)  本日終値
 北越紀州製紙<3865>は続伸。18日の取引終了後、連結子会社ビーエフ&パッケージが三菱商事パッケージング(東京都中央区)と共同で、イタリア大手無菌充填システムサプライヤーのIPI社(ペルージャ州)と飲料用紙容器および無菌充填システムの独占的販売契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。IPI社は原紙ロール供給型の無菌充填機と飲料用紙容器の製造・販売で35年以上の実績がある世界有数のサプライヤーで欧州、アフリカ、東アジアなど世界40カ国以上で展開。その飲料用紙容器の最大の特徴は、天面中央に大きなキャップを装着した利便性を備えた長期保存可能なアセプティック包装容器であることから、北越紀州ではIPI社との提携を通じて、再生可能な木材繊維を使用した環境負荷が小さくロングライフな紙容器の普及を図るとしている。

■東映 <9605>  12,000円  +320 円 (+2.7%)  本日終値
 東映<9605>が高い。同社はきょう、VAIO(長野県安曇野市)およびクラフター(東京都港区)と、VR(仮想現実)を映画館で鑑賞できる「VR映画事業」を共同で開始することで合意したことを明らかにした。同事業は来年3月から試験営業を開始し、成果をみながら恒常的な興行を目指す計画。また、同事業は3社だけでなく今後、コンテンツ制作者や公開劇場を広く募るとしている。

■ダイヘン <6622>  1,020円  +22 円 (+2.2%)  本日終値
 ダイヘン<6622>が続伸。大和証券が18日付で投資判断を新規「2」、目標株価1200円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同社は、アーク溶接ロボット(世界トップ)、アーク溶接機(国内トップ)、高周波電源システム(世界3位)など高シェア製品を多数有するが、同証券では安定収益源の電力機器事業と、業績変動が激しいが市場拡大が見込まれる溶接メカトロ・半導体関連機器事業がバランスをとれていると評価。18年3月期は、売上高1470億円(前期比9%増)、営業利益110億円(同26%増)と予想し、会社計画を上回る着地を見込む。また、19年3月期は営業利益を131億円(同19%増)、20年3月期は同148億円(同13%増)と予想し、2ケタ増益を維持しながら過去最高益更新基調が続くと見込んでいる。

■ハピネット <7552>  2,077円  +32 円 (+1.6%)  本日終値
 18日、ハピネット <7552> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の25億円→32億円に28.0%上方修正。増益率が22.5%増→56.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。次世代基幹システム開発を巡るSRAとの裁判の控訴審判決に伴い、特別利益が発生したことが上振れの要因。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均