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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東海カ、パーク24、コムシスHD

東海カ <日足> 「株探」多機能チャートより
■東海カーボン <5301>  1,286円  +153 円 (+13.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 東海カーボン<5301>、日本カーボン<5302>が急騰。鉄スクラップを溶解する電炉では黒鉛電極が使われるが、日本や中国などアジア地域で需要が高まるなか、国際価格が値上がりしている。東海カーボンは14日、国内向け黒鉛電極の価格改定を発表、18年4月納入分から18~24インチの製品が1トン当たり90万円に値上げしている。これが、株価を強く刺激している。また、日カーボンもこれにツレ高する格好となっている。

■インベスターズクラウド <1435>  7,530円  +560 円 (+8.0%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率8位
 14日、インベスターズクラウド <1435> が12月31日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■イオンファンタジー <4343>  5,060円  +290 円 (+6.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 イオンファンタジー<4343>が続伸。14日の取引終了後に発表した11月度の営業概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比14.3%増となり、12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。プライズ(アミューズメント専用景品)部門、メダル部門が引き続き好調に推移した。特にイオングループで実施した「BLACK FRIDAY」に、プライズ用景品「BLACK BAG(福袋)」の展開や、メダル貸出し全店「1100円で960枚」のイベントが好評を博したことが寄与した。

■東京ドーム <9681>  1,165円  +51 円 (+4.6%)  11:30現在
 14日、東京ドーム <9681> が決算を発表。18年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結最終利益が前年同期比19.1%増の73.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。投資有価証券売却益15.8億円を計上したことに加え、原発事故に伴う受取補償金の発生や補助金収入が増加したことも最終利益を押し上げた。なお、熱海後楽園ホテルのリニューアル計画に基づく営業規模の縮小や東京ドームホテル札幌の営業終了が響き、売上高は4.7%の減収となった。

■RSテクノ <3445>  5,780円  +250 円 (+4.5%)  11:30現在
 RS Technologies <3445> が7連騰し、連日で上場来高値を更新している。同社株について、資産運用世界大手、米ザ・バンク・オブ・ニューヨーク・メロン傘下のBNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンが14日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、BNYメロンの同社株式保有比率は5.28%→6.49%に増加したことが判明した。これを受けて需給思惑が働き買いが先行しているようだ。

■OSJBHD <5912>  349円  +15 円 (+4.5%)  11:30現在
 14日、OSJBホールディングス <5912> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比29.2%増の13.7億円に伸びたことが買い材料視された。同社は子会社オリエンタル白石における不適切取引の判明により決算発表を延期していた。上期は主力の建設事業で手持ちの橋梁工事や高速道路の補修工事などが順調に進み、大幅増益を達成した。なお、子会社の不適切取引にかかる費用などを計上し、最終利益は1.1%の減益となったが、業績に与える影響は軽微とし下方修正を行わなかったことも安心感を誘ったようだ。

■パーク24 <4666>  2,924円  +96 円 (+3.4%)  11:30現在
 14日、パーク24 <4666> が決算を発表。17年10月期の連結経常利益は前の期比4.2%減の202億円になったものの、続く18年10月期は前期比10.9%増の225億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期もタイムズ駐車場運営台数の拡大基調が続くほか、レンタカーやカーシェアリングの利用台数も増える。8月に買収した英国の駐車場運営会社の業績上積みも収益を押し上げる。

■コムシスHD <1721>  3,245円  +70 円 (+2.2%)  11:30現在
 通信工事株が物色人気化。コムシスホールディングス<1721>や協和エクシオ<1951>、ミライト・ホールディングス<1417>がそろって年初来高値を更新している。楽天<4755>は14日、携帯キャリア事業への新規参入を発表。第4世代携帯電話システム(4G)用周波数(1.7GHz帯と3.4GHz帯)について総務省の割当受付の開始後、その申請をする。楽天の携帯キャリア事業への参入は、通信工事会社に追い風となるとの期待が強い。特に、基地局の設置工事はコムシスHDや協和エクシオなどが受注するとの見方が出ており、業績の押し上げ要因になるとみられている。

■夢真ホールディングス <2362>  1,051円  +12 円 (+1.2%)  11:30現在
 夢真ホールディングス<2362>が連日の年初来高値更新となった。同社は建設現場への技術者派遣を主力に手掛けるが、建設業界の人手不足を背景に売り上げを高水準に伸ばしている。同社が前日発表した建築技術者派遣事業の11月売上高は前年同月比37%増、営業利益は同2.1倍と急拡大しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。

■オハラ <5218>  2,791円  +26 円 (+0.9%)  11:30現在
 オハラ<5218>が5日ぶりに反発している。14日の取引終了後に発表した18年10月期の連結業績予想が、売上高254億円(前期比3.1%増)、営業利益18億円(同4.9%増)、最終利益16億円(同5.7%増)と営業増益を見込んでいることが好感されている。引き続き半導体露光装置向け高均質ガラスやFPD露光装置向け極低膨張ガラスセラミックス、光通信関連機器用ガラス素材などの販売増加を見込むほか、宇宙関連産業も拡大する見通し。また、高輝度・高精細プロジェクター、車載センシングカメラなどのハインエンド光学機器向けの新製品をタイムリーに開発することで光事業の拡販を図るとしている。なお、17年10月期決算は、売上高246億2800万円(前の期比15.5%増)、営業利益17億1500万円(同11.9倍)、最終利益15億1300万円の黒字(同3億7200万円の赤字)だった。同時に同社は、「LICGC粉末剤」を車載用リチウムイオン電池の正極に添加することで、充電時間を短縮することを確認したと発表した。高電流時に正極の充電時間を20%短縮、出力特性が21%向上することを確認したとしており、正極の特性改良に寄与するリチウムイオン電池向けガラスセラミックス材料として、早期採用に向けて今後も開発を進めるとしている。

■ウィズメタク <9260>  3,975円  +15 円 (+0.4%)  11:30現在
 14日、西本Wismettacホールディングス <9260> が従来未定としていた17年12月期の期末一括配当は70円(前期は2円)実施する方針としたことが買い材料視された。堅調な業績や財務状況などを踏まえ、株主への利益還元を増やす。権利付き最終日を26日に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■亀田製菓 <2220>  5,010円  -500 円 (-9.1%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 亀田製菓<2220>が急反落。14日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、営業利益を70億円から58億円(前期比3.2%増)へ、純利益を57億円から47億円(同73.9%増)へ下方修正したことが嫌気されている。売上高は従来予想の1000億円(同1.8%増)で据え置いたが、原材料価格が想定より上昇し原価率の低減に遅れが生じていることや、国内米菓市場の需要喚起に向けた主力ブランドの販売強化策の実行などで販促費が従来予想より膨らむことが要因。また、第1四半期に、米国子会社が気象要因による操業停止を余儀なくされたことも響いたとしている。なお、同時に発表を延期していた第2四半期累計(4~9月)決算を発表しており、売上高469億8100万円(前年同期比0.9%増)、営業利益9億9300万円(同46.8%減)、純利益10億3600万円(同35.6%減)だった。

■Gunosy <6047>  2,923円  -197 円 (-6.3%)  11:30現在
 Gunosy<6047>が反落している。14日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月21日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表したが、市場の反応は限定的だ。同社は、情報キュレーションアプリ「Gunosy(グノシー)」などのメディアの開発・運営が主力。18年5月期連結業績予想は、売上高107億4600万円(前期比38.8%増)、経常利益22億600万円(同45.4%増)を見込んでいる。

■東京製鐵 <5423>  985円  -63 円 (-6.0%)  11:30現在
 東京製鉄<5423>が急落、一時78円安の970円と取引時間中としては9営業日ぶりに4ケタ大台を割り込んだ。同社は業界トップの電炉メーカーで旺盛な都市開発需要を背景にH形鋼などの建材の出荷が高水準となっている。しかし、ここにきて電炉資材である黒鉛電極の値上がりが逆風として意識され始めた。黒鉛電極大手の東海カーボン<5301>が14日に国内向けで値上げを発表したが、国際価格も大幅に値上がりしており、利益採算の悪化を嫌気する売りが集まった。

■バリューゴルフ <3931>  3,835円  +700 円 (+22.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 バリューゴルフ<3931>がカイ気配スタートで水準を切り上げる展開。同社はゴルフ場の予約サイトを運営するが足もとの業績は絶好調、14日取引終了後に発表した18年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算は、売上高が23億1600万円(前年同期比2.4倍)、営業利益は1億1600万円(同2.2倍)、最終利益は9100万円(同4倍)と大幅な伸びをみせた。これを好感する買いが集中している。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置いており、売上高31億500万円(前期比95.8%増)、営業利益1億7000万円(同82.9%増)、最終利益1億3300万円(同2.3倍)の高変化を見込んでいる。

●ストップ高銘柄
 テスク <4349>  370円  +80 円 (+27.6%) ストップ高   11:30現在
 ヴィスコ <6698>  17,650円  +3,000 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 ソルクシーズ <4284>  1,008円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 ダイヤ通商 <7462>  1,087円  +150 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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