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【特集】クレオ Research Memo(7):100年企業を目指しての改革が、ソリューションサービス事業などの進捗に芽を出す

クレオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■中長期の成長戦略

クレオ<9698>は2017年4月に持続的成長のための事業ポートフォリオの転換に着手した。安定的収益基盤の収益を生かし、長期的に大きな事業拡大の可能性があるソリューションサービス事業や、新規事業のための研究開発に注力し、長期的な成長ドライバーと成り得る事業の改革、育成への取り組みを始めた。2020年3月期(2019年度)には売上高15,000百万円、営業利益1,000百万円を達成し、100年企業を目指して堅実な成長を図る計画である。

1. 安定事業(受託開発、西日本、システム運用・サービス、サポートサービス)
安定的な事業基盤である受託開発事業、西日本事業、システム運用・サービス事業、サポートサービス事業では次のことに取り組み、売上拡大・収益性向上に努める。

2. 重点事業:ソリューションサービス事業
ソリューションサービス事業では、子会社の合併・再編により、各社に分散していたソリューションを集約し、トータルソリューションやクロスセルにより既存顧客の顧客単価の上昇を図り、収益拡大・利益率の向上を図る。ここでは、同社の大株主でもあり、人事・給与システムに強みを持つアマノとの協業を全面的に生かし、他社とは異なる同社ならではの展開を図る。

組織を再編したことで、営業部隊が集約化され統合提案やクロスセルがしやすくなったこと、「ZeeM」のクラウド対応が強化され顧客ニーズへの対応力が上がったことなどから受注力が向上した。また、合わせて顧客基盤が一元化され、プロモーションコストの削減、人財(主にSE)配置の適正化が図れ、リソース利用の効率化も促進された。

3. 重点事業:新規事業
同社では先端技術への取り組みを通じて、先進的・独創的なサービスを開発し、長期的にグループの新たな柱となり得る事業を創出するために、自社だけでなく他の組織も巻き込んでのオープンイノベーションに取り組んでいる。RPA※技術を活用し、同社が「ZeeM」で提供している人事給与・会計領域における生産性向上を支援するサービスを企画中である。

※RPA:ロボットによる業務自動化支援

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)

《MW》

 提供:フィスコ

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