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【経済】政治リスク・地政学リスクでも市場が動揺しない背景、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

先週は北朝鮮がおよそ2カ月ぶりに挑発行為を行ったほか、トランプ大統領のロシアゲート問題が再燃するなどしましたね。12/5付けの「主要通貨デイリー」では、こうした政治リスク・地政学リスクの影響について考察していますのでご紹介します。

同レポートではまず、『足元の市場は政治リスク、地政学リスクに対する耐性が出来つつある。ここ1ヵ月の主なリスクとして、サウジアラビアの汚職摘発に起因する政情不安、イランとサウジアラビアの対立激化、ドイツの連立協議決裂、北朝鮮の2ヵ月半ぶりの挑発行動等が挙げられよう。それなりにインパクトのあるリスク顕在化にもかかわらず市場は動揺していない』と伝えています。

続けて、『背景として世界経済の回復が指摘される。それを象徴するのが11月のグローバルPMI。先週末までにIHSマークイットがまとめた世界全体のPMIは前月比+0.5ポイントの54.0と、2011年3月以来の高水準を記録した。国・地域別ではユーロ圏の堅調さが目立っている。また、2011年3月前後はリーマンショック後の各国当局の財政・金融政策総動員で持ち直した局面。その意味で、現在の世界経済はリーマンショック後で最も良好な状態にあるといえよう』と分析しています。

最後に、今後想定されるリスクとして、『保護主義の広がり、米国の急激な利上げ、中国経済の失速、英国の協定なしのEU離脱』などを挙げる一方で、現時点で市場が織り込むには材料不足であるとしており、『良好な世界経済が続くと期待される中、引き続き市場の政治リスク、地政学リスクに対する耐性は維持されよう』とまとめています。

詳しくは12/5付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《DM》

 提供:フィスコ

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