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【市況】個人投資家株ファイター:インバウンド需要から一気に見直す民泊関連銘柄!【FISCOソーシャルレポーター】

インベスC <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株ファイター」氏(ブログ「株ファイターの株報道」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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2017年11月29日10時に執筆

民泊は、一般住居として使用されている建物等を利用して、一時的に宿泊施設として貸し出すビジネスだ。外国人観光客が急増しホテル不足が深刻化している一方で、人口減少に伴い空室が少なからず見られる日本の住宅事情を考えると、民泊は有効な解決策だ。

■全国での民泊が可能に
民泊は当初、国家戦略特区でのみ認められていた。しかし、民泊新法の成立により、国家戦略特区外でも都道府県への届け出を行うことで民泊営業が可能となった。安価な宿泊施設を求める外国人観光客を中心に、民泊サービスの利用は進んでいるぞ。訪日客の伸びに対してホテル整備が追い付いていない現状を考えると、今後も民泊ビジネスは拡大するだろう。2020年には東京五輪が控えており、民泊により個人が利益を上げられるチャンスが広がることからさらに民泊への関心は高まるだろうな。注目度の高いシェアリングエコノミーの1つとしても捉えられているため、今後は外国人だけでなく、日本人の国内旅行でも民泊施設への宿泊者が増えると考えられるぜ。

■民泊関連のトラブル抑制が課題も関心は高い
民泊は宿泊施設不足を解消する上で重要な取り組みだが、一般住宅が民泊施設として貸し出されることで、周辺住民との騒音等のトラブルが問題視されている。民泊新法の制定でトラブル抑止が図られてはいるものの、トラブルが目立つようであれば民泊に否定的な立場を示す国民が増えることが懸念されるな。ただ、トラブルが問題視されたことも民泊の認知度を高める結果になっているのも事実だ。副業の解禁に踏み切る企業も多くなり、国としても収入の多角化を促しているなか、収入源の1つとして民泊に取り組む人が増えることが考えられるぞ。民泊を行いやすくなれば複数の居住用不動産を持つ層も増え、不動産市場にも追い風が吹く可能性がある。民泊関連銘柄、旅行関連銘柄のほか、不動産銘柄にも一定の注目が必要と言えよう。

■民泊は株式市場でも注目されるのか
訪日外国人観光客数を4,000万人へと伸ばす政府計画が立てられており、2019年ラグビーワールドカップや2020年東京五輪などのイベントも追い風となって宿泊施設需要は高まると考えられる。ホテル建設も各地で進んでいるが、建設費の高騰などから整備には限界がある。既存の一般住宅をシェアする民泊は個人が手軽に収益を確保する取り組みとして活用が広がるかもしれないな。

人口流出が進む地方部の空き物件の有効活用も進めば、地方の活性化にもつながる。不動産企業や、低コストの宿泊施設を提供しやすくなる旅行サービス企業などの値動きに注目しておきたい。

■株ファイターオススメの民泊関連銘柄

<1435>インベスターズクラウド
「TATERU」ブランドでIoT民泊・宿泊サービスを提供している。民泊関連銘柄の筆頭格として注目度が高く、株式分割を実施しながら株価が上昇してきている。遊休不動産が減少すれば、アパート経営サービスへの好影響にも期待できる。

<3300>アンビション
賃貸住宅のサブリースビジネスに取り組んでいる。民泊が全国的に解禁されたことで、空き物件を民泊施設として貸し出し、収益を上げやすくなる。東京都内の物件に強みを持っていることから、交通利便性の高いエリアでの民泊で高収益を上げられるチャンスもある。

<6191>エボラブルアジア
旅行商品をインターネット販売している。民泊により安価な宿泊施設が増えれば、価格に敏感な利用者を引き付けるチャンスが広がる。業績は右肩上がり、株価は指標面で割高感を指摘する声もあるが、上場から期間が浅いためさらなる株価上昇にも期待しやすい。

<6030>アドベンチャー
航空チケットの予約サービスを提供している。合わせて旅行商品の販売も実施しており、民泊施設を取り込んだ旅行商品を販売できれば、コスト面での魅力度を高められる可能性がある。予約サイト訪問者が増えれば、航空チケット販売の伸びにも期待できる。

<2120>LIFULL
「HOME’S」ブランドの不動産情報検索サイトを運営している。国内での知名度も高いことから、日本人による民泊利用が広がれば恩恵を受けられる可能性がある。豊富な物件掲載に加えて海外展開も行っていることから、訪日客にも親しみを感じてもらいやすい。

■一言
民泊関連銘柄は、不動産企業や旅行サービス運営企業が中心だ。ジャスダックやマザーズ上場の小型株も少なくないため、値動きの軽さにも期待できる。様々な企業を細かくチェックしておくのが良いと思うぜ!

その他にも、話題のテーマ株であるIoT関連銘柄、AI関連銘柄、人工知能関連銘柄、仮装通貨関連銘柄、EV関連銘柄、自動運転関連銘柄、半導体関連銘柄、トランプ関連銘柄、バイオ関連銘柄、ロボット関連銘柄、リチウムイオン電池関連銘柄、ZMP関連銘柄などの情報を無料で公開しているから、興味があったら【株ファイターの株報道】と検索だ!

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執筆者名:株ファイター
ブログ名:株ファイターの株報道

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