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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、ジンズメイト、ビーマップ

ジンズメイト <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソリトンシステムズ <3040>  1,875円  -64 円 (-3.3%)  本日終値
 29日、ソリトンシステムズ <3040> が30日に36万株の立会外分売を実施すると発表したことが売り材料視された。分売株数が発行済み株式数の1.8%となり、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。分売価格は29日終値1939円に対し2.99%ディスカウントされた1881円。同社株は連日上場来高値を更新しており、利益を確定する売りも出たようだ。

■東京エレクトロン <8035>  20,760円  -235 円 (-1.1%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が4日続落、一時1000円以上の下げで2万円大台を割り込む場面があった。前日の米国株市場では半導体関連を含めハイテクセクターが大きく売られ、ナスダック指数が大幅に水準を下げたほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%を超える下げをみせた。足もと半導体の供給過剰に対する懸念が売りを誘っている。東京市場でもこの流れを受け、同社株をはじめとする半導体関連に売り圧力が強い。ただ売り一巡後、東エレクは13週移動平均線が位置する1万9370円近辺をメドに押し目を買い下がる動きが観測、急速に戻り足に転じ下げ幅を縮小、前日終値近辺まで値を戻す局面もあった。

■KHネオケム <4189>  2,684円  -23 円 (-0.9%)  本日終値
 KHネオケム<4189>が大幅反落。SMBC日興証券が29日付で、投資評価を「1」から「2」とし、目標株価を3220円から3150円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、需給の逼迫により出荷調整が計画通りに進めにくい環境になっているとの判断から、18年12月期第2四半期に予定されている大規模定期修繕の影響を受けやすい状況に転じたと判断し、18年12月期は業績の踊り場局面になると予想。17年12月期は第3四半期の業績が好調だったことから営業利益予想を105億3000万円から113億2000万円へ上方修正したが、18年12月期は同118億6000万円から104億6000万円へ下方修正している。

■ビーマップ <4316>  2,797円  +500 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ <4316> [JQG]が急反発。29日、公衆無線LANの業界団体である無線LANビジネス推進連絡会から、災害時統一SSID「00000JAPAN」を用いた災害時Wi-Fiを提供する事業者の認定を受けたと発表しており、これが好材料視されたようだ。災害時統一SSID「00000JAPAN」は、東日本大震災をきっかけとして大規模災害時における通信手段を確保するため、契約先通信会社を問わずに利用できるWi-Fiサービスを目指して策定されたもの。今回の認定を受けて、同社が販売する台湾Accton社 IgniteNetブランドのアクセスポイントと、同社が運営するマネージドWi-Fiサービスで災害時統一SSID「00000JAPAN」の提供を始めた。

■ジーンズメイト <7448>  1,017円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ジーンズメイト <7448> が続急騰し、年初来高値を更新。株価は2007年12月以来、約10年ぶりに1000円大台を突破した。12月5日に放送予定のテレビ東京系 経済ドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」で同社が紹介されることが刺激材料となった。番組では、企業の再編が相次ぎ経営の合理化が迫られるなか、「結果を出す“達人”」としてライザップグループが取り上げられ、ライザップによる改革が進む同社が紹介されるようだ。これを受けて、テレビ放映による知名度向上や客数増加に期待する買いが向かった。なお、堀田丸正 <8105> [東証2]、パスポート <7577> [JQ]、イデアインターナショナル <3140> [JQG]などライザップ傘下各社も連れ高となった。

■幸和製作所 <7807>  10,750円  +1,500 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 幸和製作所<7807>がストップ高。同社は28日にジャスダック市場に新規上場しており、上場初日はカイ気配を切り上げ値付かずとなり、2日目に公開価格3520円を約2.3倍上回る7980円で初値をつけた。終値は9250円だった。上場3日目となるこの日も買い人気は続き値幅制限いっぱいの1万750円まで値を上げた。高齢者の歩行を補助する「シルバーカー」で国内トップシェアを誇る。また、歩行補助カートや杖、手すり用品なども手掛け、「高齢化が進むなか今後の成長性が期待できる銘柄」(アナリスト)として買い人気を集めている様子だ。

■日本坩堝 <5355>  320円  +44 円 (+15.9%)  本日終値
 日本ルツボ<5355>が大幅高、10%を超える上昇で約10年ぶりとなる300円台を回復した。黒鉛や炭化ケイ素など特殊耐火物の大手で、鉄鋼株が軒並み戻り相場に転じるなかで追い風が強く意識されている。リーマン・ショック前の2007年に472円の高値をつけており、08年3月期の利益水準が今期予想と同水準であることで、大幅な水準訂正余地が意識される。リチウムイオン電池の正極材や負極材を製造する特殊ルツボの開発を進めていることも注目材料。

■冨士ダイス <6167>  1,142円  +127 円 (+12.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 冨士ダイス<6167>が続伸、連日で上場来高値を更新した。超硬合金製の耐摩耗工具のトップメーカーで、国内外で高まる企業の設備投資需要が追い風。車載2次電池用ケースやセパレーター製造用の工具を手掛けており、リチウムイオン電池関連株の一角としても脚光を浴びている。足もとの業績も好調で、17年4~9月期営業利益は前年同期比32%増の7億8700万円と高水準の伸びを示し、対通期進捗率は71%に達している。

■トリニティ工業 <6382>  975円  +85 円 (+9.6%)  本日終値
 29日、トリニティ工業 <6382> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の10.99%にあたる200万株(金額で19億円)を上限に、30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は29日終値の890円)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  2,085円  +400 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値
 正興電機製作所 <6653>  1,655円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 アドウェイズ <2489>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 リーダー電子 <6867>  730円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ネポン <7985>  312円  -80 円 (-20.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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