市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日清紡HD、オリエンタルランド、串カツ田中

日清紡HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■日清紡ホールディングス <3105>  1,572円  +185 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 29日、日清紡ホールディングス <3105> が発行済み株式数(自社株を除く)の8.59%にあたる1500万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月5日から18年3月22日まで。

■アーク <7873>  124円  +14 円 (+12.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 29日に発表した「三井化学がTOBを実施」が買い材料。三井化学 <4183> の子会社エムシーインベスト01を通じてTOB(株式公開買い付け)を実施し連結子会社化を目指す。TOB価格は1株100円で29日終値を9.1%下回る水準。買い付け期間は11月30日から18年1月17日まで。

■ミルボン <4919>  8,090円  +770 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 29日、ミルボン <4919> が17年12月期の年間配当を従来計画の82円→92円(前期は78円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比16.7%増の35.8億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しだ。同時に、12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額は現在の2分の1に低下することから、流動性の向上や投資家層の拡大を好感する買いも向かった。

■串カツ田中 <3547>  6,930円  +450 円 (+6.9%) 一時ストップ高   本日終値
 串カツ田中<3547>が連日の人気化。株価は前日に続き、この日も一時値幅制限いっぱいまで買われた。30日を基準日とする1対3の株式分割を実施。28日に権利落ちしており、株価には値ごろ感が出ている。同社の株式分割は今年2度目で、5月31日を基準日とする1対2の株式分割を実施したその後、株価は大幅高となっている。このため、今回も同様の上昇を狙った買いが流入している様子だ。また、市場には現在の東証マザーズから東証2部あるいは1部への昇格を期待する思惑も出ているようだ。

■LIFULL <2120>  919円  +41 円 (+4.7%)  本日終値
 LIFULL<2120>が5日続伸。同社は29日、関連会社の楽天LIFULL STAY(出資比率:楽天51%、LIFULL49%)と楽天<4755>が、民泊・簡易宿所向けのブランディングおよび運用代行サービス「Rakuten STAY」の提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「Rakuten STAY」は、法人や個人を含む不動産オーナーに、楽天がブランドを貸与し、楽天LIFULL STAYが導入のコンサルティングから施工、清掃などの運用まで、委託会社の協力を得て一括して運用代行を行うサービス。集客や管理に不安を抱える不動産オーナーの民泊への参入をサポートする。

■ミマキエンジニアリング <6638>  1,023円  +43 円 (+4.4%)  本日終値
 ミマキエンジニアリング<6638>はマドを開けて上昇、11月15日につけた年初来高値1024円を上回り、2015年6月以来2年半ぶりの高値圏に浮上した。同社は看板向けなどの大型インクジェットプリンターの世界トップメーカーで、売上高の7割以上を海外で稼いでいる。世界景気の回復を背景に広告・看板用プリンターが堅調なほか、新たに投入の1000万色フルカラー造形の3Dプリンターも引き合い旺盛で収益寄与が期待されている。

■セゾン情報システムズ <9640>  2,129円  +78 円 (+3.8%)  本日終値
 29日、セゾン情報システムズ <9640> [JQ]が18年3月期の連結最終利益を従来予想の26億円→40億円に53.8%上方修正。増益率が9.9%増→69.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。データセンターにおけるシステム管理サービスなどを展開する子会社フェスの全株式をインフォメーション・ディベロプメント <4709> に売却することに伴い、売却益が発生することが最終利益を押し上げる。なお、売却額は20億円、売却日は来年1月を予定している。

■日本紙パルプ商事 <8032>  4,295円  +150 円 (+3.6%)  本日終値
 29日、日本紙パルプ商事 <8032> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.05%にあたる60万株(金額で24億8700万円)を上限に、30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は29日終値の4145円)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■オリエンタルランド <4661>  9,991円  +345 円 (+3.6%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が3日続伸し、実質上場来高値を更新した。きょう付の複数のメディアで、東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を拡張すると報じられており、「3000億円超を投じて2023年をメドに新たな施設を開業。総面積を約3割広げ、混雑を緩和する」(日本経済新聞)とあることから、これを好感した買いが入った。記事によると、大規模投資で新施設を導入し、訪日外国人をはじめとする国内外の顧客取り込みを急ぐのが狙いだという。また、新たな敷地には、他のディズニーのテーマパークにはない独自のアトラクションやエリアを導入するとあり、敷地面積の問題で結論を持ち越していた「アナと雪の女王」に関連する施設も検討するとしており、現在も高水準で推移する集客力のさらなるアップへの期待が高まっている。なお、会社側ではこうした報道に対して「当社として発表したものではない。21年度以降の開発方針については、東京ディズニーリゾート全体の価値向上に向けたさまざまな検討を進めている」とのコメントを発表している。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均