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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三井不、アサヒ陶、豊和工

三井不 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三井不動産 <8801>  2,483.5円  -26.5 円 (-1.1%)  本日終値
 三井不動産<8801>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」へ引き下げた。目標株価は2800円を継続した。東京都心、海外での積極的な開発投資による利益成長と資産価値上昇が、同社のエクイティストーリーだが、21年3月期までの3年平均の営業利益成長率は3.7%と18年3月期までの同9.6%から鈍化する見通し。18年3月期までの利益成長の一因だった投資家向け分譲(収益不動産売却)をさらに大きく伸ばすことは難しいうえに、19年3月期以降、大型新築ビルの開業が相次ぎ、開業費用増加が短期的にマイナス寄与することが予想されることを警戒している。

■ネポン <7985>  312円  +80 円 (+34.5%) ストップ高   本日終値
 ネポン<7985>が急反発。きょう付の複数のメディアで、中国の公衆トイレに関して「中国の習近平国家主席は27日までに、観光業の発展に向け各地にきれいなトイレを整備する『トイレ革命』を推進するよう指示した」(日本経済新聞)と報じられており、簡易水洗トイレや便槽などを手掛ける同社が関連銘柄として物色されたようだ。中国の公衆トイレは間仕切りがなく、用を足す際に隣の人と顔を合わせることから、「ニーハオ(こんにちは)トイレ」とも呼ばれている。中国政府では15年から、北京や上海などの観光地を中心に改善を進めているが、整備の遅れている地方や農村など全国的にこの動きを広める方針で、同社やアサヒ衛陶<5341>、ジャニス工業<5342>、TOTO<5332>、LIXILグループ<5938>などに思惑的な買いが入ったようだ。

■アサヒ衛陶 <5341>  225円  +50 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値
 アサヒ衛陶<5341>が急騰。きょう付の複数のメディアで、中国の習近平国家主席が、「政府が進めている公衆トイレ美化運動『トイレ革命』について、更なる改善を求める異例の『重要指示』を出した」(読売新聞)と報じており、これを手掛かり材料視した買いが入った。中国の公衆トイレは間仕切りがなく、用を足す際に隣の人と顔を合わせることから、「ニーハオ(こんにちは)トイレ」とも呼ばれている。中国政府では15年から、北京や上海などの観光地を中心に改善を進めているが、整備の遅れている地方や農村など全国的にこの動きを広める方針で、中国トイレ需要の拡大による需要増加への期待が高まったようだ。

■TAC <4319>  411円  +70 円 (+20.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 TAC<4319>は投機資金流入が加速して続急騰となった。安倍政権ではアベノミクスの主眼として「働き方改革」や「人づくり革命」を看板に掲げており、首都圏を中心に会計や法律をはじめ幅広い分野の資格取得学校を展開する同社は国策関連銘柄として注目が集まっている。市場では「特別国会の会期が12月9日までということもあって、12月初旬にも安倍政権が打ち出す経済対策の具体的な内容が開示される公算が大きい」(準大手証券ストラテジスト)との指摘もあり、株価が早晩改めて刺激される可能性が意識されているようだ。

■精養軒 <9734>  2,002円  +259 円 (+14.9%) 一時ストップ高   本日終値
 精養軒 <9734> [JQ]が8連騰。昨日ストップ高まで買われたのに続き、この日も買い意欲は衰えず、株価は1996年9月以来、約21年2ヵ月ぶりに2000円台突破を果たした。22日、東京都が上野動物園で生まれたジャイアントパンダ「シャンシャン」の一般公開を12月19日に始めると発表したことが引き続き思惑材料となった。上野恩賜公園内で老舗西洋料理店を営む同社は「パンダ関連」として知られており、発表をうけて集客力向上による業績拡大に期待する買いが続いている。なお、同社は26日に上野精養軒本店のカフェランランドーレで赤ちゃんパンダ命名記念メニューを販売すると発表している。

■豊和工業 <6203>  1,637円  +182 円 (+12.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 豊和工業<6203>、石川製作所<6208>がいずれも大幅高となったほか、新興市場では細谷火工<4274>が買い人気を集めるなど防衛関連株に短期資金が流入した。北朝鮮による弾道ミサイルの発射準備をうかがわせる電波信号を捕捉したとの一部報道を受け、にわかに極東アジアにおける地政学リスクが再燃している。全般は主力株が手掛けづらいなか、値動きの軽い材料株物色の流れにのり、個人投資家を中心とする投機性の強い資金が買い注文を入れたもようだ。

■マサル <1795>  605円  +62 円 (+11.4%)  本日終値
 27日、マサル <1795> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の4.90%にあたる22万株(金額で1億3200万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月28日から30日まで。

■ハブ <3030>  1,518円  +154 円 (+11.3%)  本日終値
 27日、東証がハブ <3030> [東証2]を12月4日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■アルテHD <2406>  1,004円  +95 円 (+10.5%) 一時ストップ高   本日終値
 アルテ サロン ホールディングス <2406> [JQ]が一時ストップ高に買われ、株価は約11年ぶり高値圏に浮上した。同社は首都圏で美容室チェーンを展開しており、株主優待制度が手厚いことでも知られている。27日、その株主優待制度の申込方法について、株主限定特設サイトでの申し込みを追加すると発表しており、これが手がかり材料となったもよう。特設サイトに登録した株主には保有株数に応じて、好きな商品と交換できる株主優待ポイントを3000~3万6000ポイント付与する。また、特設サイト導入初回特典として、17年12月末時点の株主が会員登録した場合、1.1倍相当のポイントを贈呈する。なお、従来のハガキ申し込みの優待内容は変わらない。(1)保有株数に応じて3000円~3万6000円分の優待券、(2)優待券の同額相当のPB商品、(3)優待券の同額相当の横浜元町・近沢店オリジナル・レース製品、この中からの選択制。

■シーシーエス <6669>  3,405円  +285 円 (+9.1%)  本日終値
 27日、シーシーエス <6669> [JQ]が17年12月期の連結経常利益を従来予想の12.1億円→14.1億円に16.5%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。国内の電子・電気・半導体産業向けに製品検査用LED照明の販売が想定以上に伸びることが寄与。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の30円→45円(前期は10円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■大阪油化工業 <4124>  5,210円  -1,000 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値
 大阪油化工業 <4124> [JQ]がストップ安。27日、「投資手帖2017年12月号」に有機EL精製技術に関する記事が掲載されたが、同社の公表によるものではないと発表。その上で、米アップル社の新型iPhoneに搭載された有機ELディスプレー素材の精製を行っている事実ないことを明らかにした。同社株は投資手帖の記事が材料視された面もあり、昨日まで3日連続ストップ高など急騰していただけに反動売りが殺到した。

●ストップ高銘柄
 ケアサービス <2425>  1,342円  +300 円 (+28.8%) ストップ高   本日終値
 正興電機製作所 <6653>  1,055円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 大阪油化工業 <4124>  5,210円  -1,000 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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