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【特集】「半導体製造装置」関連に利食い売り、米半導体株安が波及も下値では押し目買い<注目テーマ>

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10
1 全固体電池
2 量子コンピューター
3 人工知能
4 半導体製造装置
5 リチウムイオン電池
6 電気自動車関連
7 人材派遣
8 AIスピーカー
9 ICタグ
10 人材
 
 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」がランキング4位となっている。

 IoT時代の到来に伴い急膨張するデータ量、さらにハイエンド化が進むスマートフォンや自動運転車への進化過程でエレクトロニクスの塊と化していく自動車。これらはすべて膨大な半導体需要につながっていく。同時進行する半導体メモリーの微細化投資や、平面ではなく立体方向に積層化された3次元NAND型メモリーなど次世代メモリーの出現で、形状加工や組み立て、検査など、この製造プロセスに携わる装置の需要も拡大の一途となっている。米国を中心軸に世界的な半導体の大相場が繰り広げられており、東京市場でも関連銘柄に注がれる投資家の視線は熱い。

 28日の東京市場では半導体製造装置関連の代表格である東京エレクトロン<8035>が一時1000円超の下げをみせたほか、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>など関連株が軒並み下げた。前日の米国株市場で証券会社のリポートをきっかけに半導体需要先行きに対する弱気な見解が一部で浮上、インテルやエヌビディア、ザイリンクスといった半導体関連が売られ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も1.3%安と反落した流れが波及した形となった。しかし、半導体市場は構造的な需要拡大局面にあり、これまでのシリコンサイクルを覆すスーパーサイクルに突入しているとの見方も強く、押し目は中期的スタンスで買い場と判断する向きも多い。その後、東エレクは400円安前後まで戻り足をみせ、ニューフレアテクノロジー<6256>などプラス転換する銘柄も出ており、前引けにかけ関連株は総じて下げ渋る動きとなっている。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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