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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):カーボン、アルプス、任天堂

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■コムチュア <3844>  2,282円  +113 円 (+5.2%)  本日終値
 30日に決算を発表。「上期経常が33%増益で着地・7-9月期も55%増益」が好感された。コムチュア <3844> が10月30日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比32.7%増の7.9億円に拡大したが、通期計画の17億円に対する進捗率は47.0%となり、5年平均の44.2%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒コムチュアの詳しい業績推移表を見る

■日本カーボン <5302>  4,945円  +240 円 (+5.1%)  本日終値
 日本カーボン<5302>が大幅高。同社は30日取引終了後、17年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は193億5100万円(前年同期比17.3%増)、営業損益は13億7300万円の黒字(前年同期9億7200万円の赤字)、最終損益は9億9500万円の黒字(同12億8600万円の赤字)だった。ファインカーボンが旺盛な半導体需要を背景に収益貢献したほか、リチウムイオン電池負極材の販売なども好調で業績に寄与している。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益13億円予想を第3四半期時点で超過している。

■アルプス電気 <6770>  3,445円  +140 円 (+4.2%)  本日終値
 アルプス電気<6770>は4連騰。30日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を8020億円から8207億円(前期比9.0%増)へ、営業利益を610億円から673億円(同51.7%増)へ、純利益を410億円から490億円(同40.3%増)へ上方修正したことが好感された。電子部品事業で車載市場向け製品やスマートフォン向け製品などが堅調に推移したことに加えて、為替が想定(1ドル=108円、1ユーロ=116円)より円安基調で推移したことが寄与した。また、アルパイン<6816>の車載情報機器事業でも、欧州自動車メーカー向け純正品の販売が好調に推移したほか、固定費などの削減効果もあり、利益を押し上げた。なお、第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=108円、1ユーロ=127円となっている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)の決算は、売上高4101億4300万円(前年同期比15.8%増)、営業利益305億6300万円(同2.2倍)、純利益248億5600万円(同2.8倍)だった。

■住友電設 <1949>  2,293円  +78 円 (+3.5%)  本日終値
 住友電設<1949>が反発し、上場来高値を更新した。午後1時ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を1400億円から1430億円(前期比4.2%増)へ、営業利益を83億円から88億円(同6.7%増)へ、純利益を56億円から60億円(同8.7%増)上方修正したことが好感された。工事量の増加に加えて、期首の手持ち工事が想定以上に進捗していることが売上高・利益を押し上げるほか、工事採算の改善に取り組んでいることも寄与する見通し。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高683億600万円(前年同期比13.7%増)、営業利益52億1800万円(同60.8%増)、純利益36億2000万円(同62.9%増)だった。

■日本郵船 <9101>  2,383円  +67 円 (+2.9%)  本日終値
 日本郵船<9101>が後場一段高。同社はきょう正午、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を2兆1120億円から2兆1530億円(前期比11.9%増)へ増額するとともに、営業損益を215億円から330億円(前期180億7800万円の赤字)へ、最終損益を50億円から110億円(同2657億4400万円の赤字)へ大きく上方修正した。これを好感する買いを引き寄せた。国内・海外コンテナターミナルの総取扱量が増加したことなどが売り上げ拡大に寄与、コスト削減努力も寄与した。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は売上高1兆642億7900万円(前年同期比14.6%増)、営業損益127億4100万円の黒字(前年同期224億7200万円の赤字)、最終損益62億9100万円の黒字(同2318億1200万円の赤字)だった。

■フォスター電機 <6794>  2,647円  +66 円 (+2.6%)  本日終値
 30日、フォスター電機 <6794> が決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益が前年同期比142倍の39.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主要顧客による新機種の出荷が本格化し、スマートフォン用ヘッドセットの販売が拡大したことが寄与。車載用スピーカーの伸長に加え、歩留まりや生産性が改善したことも大幅増益に貢献した。通期計画の60億円に対する進捗率は66.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■トクヤマ <4043>  3,205円  +80 円 (+2.6%)  本日終値
 トクヤマ<4043>は3日続伸、前日に急伸をみせたが、きょうも高値圏で売り物をこなし上値追い基調を継続している。同社は化学品やセメントを生産するほか、シリコン分野への展開も厚く、半導体向けで高水準の世界シェアを有している。17年4~9月期は半導体用シリコンのほか半導体研磨材原料やウエハー洗浄に使う高純度薬品などが収益を牽引、営業利益段階で前年同期比7%増の188億7800万円と好調で市場コンセンサスを上回った。米国では半導体関連株が好調に上値追いを継続しており、同社にも追い風として意識されている。

■任天堂 <7974>  43,800円  +930 円 (+2.2%)  本日終値
 30日、任天堂 <7974> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の600億円→1250億円に2.1倍上方修正。増益率が19.1%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。据え置き型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の本体やソフトの販売が好調で、売上が計画を28.0%も上回ることが寄与。円安による為替差益の増加も利益を押し上げる。なお、スイッチ本体の今期販売計画を1000万台→1400万台、スイッチソフトを3500万本→5000万本にそれぞれ引き上げた。また、対ユーロの想定為替レートを1ユーロ=115円→125円と円安方向に見直している。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の190円→360円(前期は430円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■イリソ電子工業 <6908>  6,360円  +130 円 (+2.1%)  本日終値
 イリソ電子工業<6908>が7日続伸し連日の年初来高値更新となった。30日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を400億円から415億円(前期比10.5%増)へ、営業利益を72億円から79億円(同18.6%増)へ、純利益を52億円から58億円(同19.0%増)へ上方修正しており、これを好材料視した買いが入った。車載関連市場で、安全系(車載カメラ、ミリ波レーダー)向け製品や環境対応車のパワートレイン向け製品を中心に販売が増加しているほか、インダストリアル市場もFA機器の需要増により好調に推移したことが寄与する見通し。また、前期から行っている原価低減活動の効果や為替相場が円安傾向で推移したことなども貢献する。

■信越化学工業 <4063>  11,910円  +240 円 (+2.1%)  本日終値
 信越化学工業<4063>が連日の上場来高値更新。前日の米株安や為替の円安一服など足もとの外部環境は向かい風ながら、機関投資家とみられる根強い買いが継続している。半導体需要が世界的に盛り上がりをみせており、世界トップシェアを誇るシリコンウエハーが業績を牽引、一方の収益の柱である塩ビも好調に推移している。懸案のシリコンウエハーの価格引き上げは300ミリウエハーに続き、200ミリでも進展している状況にあり利益押し上げに期待がかかる。また、塩ビについては「ハリケーンに伴い市況が上昇傾向で、これを取り込む公算が大きい」(市場関係者)と指摘される。前週27日に発表された17年4~9月期決算では営業利益が前年同期比28%増の1563億円と高い伸びをみせ、対通期進捗率は58%に達していることから、上振れ期待も漂う。

●ストップ高銘柄
 郵船ロジスティクス <9370>  1,318円  +300 円 (+29.5%) ストップ高   本日終値
 UMNファーマ <4585>  378円  +80 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 テックファム <3625>  1,624円  +300 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 サムライJP <4764>  4,150円  +700 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 前田製作所 <6281>  994円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ヒーハイスト精工 <6433>  587円  -150 円 (-20.4%) ストップ安   本日終値
 五洋インテックス <7519>  821円  -150 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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