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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):タダノ、横河ブHD、アンリツ

タダノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タダノ <6395>  1,715円  +292 円 (+20.5%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 タダノ<6395>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は30日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は85億4800万円(前年同期比15.3%減)にとどまったものの、従来予想の70億円から上振れ着地した。国内向け建設用クレーンの減少などから売上高は828億8000万円(同8.8%減)と従来予想の832億円には届かなかったが、販売価格の改善や円安効果、経費の効率的な運用などが利益を押し上げた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置き、下期の想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=120円としている。

■愛三工業 <7283>  1,291円  +170 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 30日、トヨタ系自動車部品メーカーの愛三工業 <7283> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比98.6%増の53.9億円に拡大し、従来予想の44億円を上回って着地したことが買い材料視された。アジアを中心に販売量が増加する中、収益改善活動の進展で採算が改善したことが寄与。円安による為替差損益の好転も利益を大きく押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の88億円→96億円に9.1%上方修正した。下期の想定レートは1ドル=105円に据え置いており、さらなる業績上振れも期待される。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→29円(前期は25円)に増額修正したことも支援材料となった。

■日新 <9066>  3,490円  +440 円 (+14.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 国際物流大手の日新 <9066> が急反騰し、年初来高値を更新した。同社は30日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→65億円に8.3%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して3.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。物流事業で国内外ともに輸出入貨物の物量が想定より増加し、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが13.1倍→11.6倍に低下し、割安感が強まったことで見直し買いも向かったようだ。07年3月期に記録した過去最高益66.2億円の更新も視野に入っており、さらなる業績上振れが期待される。

■横河ブHD <5911>  2,412円  +287 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 30日、横河ブリッジホールディングス <5911> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の82.5億円→116億円に40.6%上方修正。増益率が1.5%増→42.7%増に拡大し、30期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が順調に進む中、大型工事の採算改善や稼働率向上などによる採算性の底上げが利益上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の18円→21円(前期は16円)に増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが16.0倍→11.7倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■トランコム <9058>  6,900円  +800 円 (+13.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 トランコム <9058> が急反騰し、年初来高値を更新した。30日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.1%増の24.9億円に伸び、従来の1.0%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。貨物情報や分析ツールの強化などを背景にチャーター部門・中ロット部門ともに成約件数が伸びた物流情報サービス事業が収益を牽引した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の59.3億円→62億円に4.6%上方修正。増益率が7.0%増→11.9%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■ファンケル <4921>  2,982円  +329 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ファンケル<4921>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は30日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は37億3600万円の黒字(前年同期は6億100万円の赤字)となり、従来予想の15億円の黒字から上振れ着地した。売上高は518億5700万円(前年同期比12.3%増)で、従来予想の497億5000万円から上振れた。「アテニア」や「ボウシャ」といったブランドが好調だったほか、インバウンド需要が想定を上回って推移。利益面ではマーケティング費用の使用時期を一部見直したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■小森コーポレーション <6349>  1,592円  +174 円 (+12.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 30日、小森コーポレーション <6349> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は12.7億円の黒字(前年同期は30.2億円の赤字)と、27日に業績修正した内容とほぼ同値での着地となったが好決算を改めて評価する買いが向かったようだ。国内や中国で印刷機械の受注が伸び、26.0%の大幅増収を達成したことが寄与。円安進行で為替差損益が好転したことも利益を大きく押し上げた。

■エスペック <6859>  2,577円  +272 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 エスペック <6859> が急反発し、年初来高値を更新した。30日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.0倍の16.9億円に急拡大し、従来予想の12.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。主力の環境試験装置が汎用性の高い標準製品、カスタム製品ともに好調だったうえ、原価率が改善したことも大幅増益に貢献した。併せて、通期の同利益を38億円→45億円に18.4%上方修正。増益率が19.8%増→41.9%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→58円(前期は36円)に増額修正したことも支援材料となった。

■アンリツ <6754>  1,063円  +108 円 (+11.3%)  本日終値
 アンリツ<6754>が4ケタ大台を回復、6月8日につけた年初来高値1085円の更新を射程圏に捉えてきた。通信計測器の大手メーカーで、次世代通信規格である「5G(第5世代移動通信システム)」関連の有力株として市場の注目度が高い。30日取引終了後に発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高が406億9000万円(前年同期比1.2%減)と微減だったものの、最終損益段階では1億9300万円の黒字(前年同期9700万円の赤字)と改善した。中期的な見地では、5Gの商用サービス開始に伴い、同社が手掛ける通信計測器の市場規模は大活況だったLTE関連の規模に匹敵するとの見方も市場では強く、引き続き成長期待が株価を押し上げている。

■日本精線 <5659>  5,500円  +540 円 (+10.9%)  本日終値
 30日に決算を発表。「今期経常を15%上方修正・7期ぶり最高益更新へ」が好感された。日本精線 <5659> が10月30日大引け後(15:40)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の22億円に急拡大し、従来予想の19億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の34億円→39億円(前期は25.3億円)に14.7%上方修正し、増益率が34.1%増→53.8%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒日本精線の詳しい業績推移表を見る

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