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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ホソミクロン、マーベラス、大同特鋼

ホソミクロン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ホソカワミクロン <6277>  7,180円  +670 円 (+10.3%)  本日終値
 ホソカワミクロン <6277> が続急伸し、年初来高値を更新した。同社は30日、17年9月期の連結経常利益を従来予想の37.5億円→52億円に38.7%上方修正。増益率が0.9%増→39.9%増に拡大し、27期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。自動車関連や食品分野向けを中心に、大型の高付加価値粉体装置システムの受注が伸びたことが寄与。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の45円→57.5円に増額修正したことも支援材料となった。

■山洋電気 <6516>  7,500円  +680 円 (+10.0%)  本日終値
 30日、山洋電気 <6516> が18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の66億円→86億円に30.3%上方修正。増益率が23.8%増→61.3%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。半導体製造装置や産業用ロボット向けサーボモーターの受注が想定以上に伸びることが収益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが17.0倍→13.7倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■マーベラス <7844>  1,070円  +88 円 (+9.0%)  本日終値
 マーベラス<7844>は大幅高、9月1日以来となる4ケタ大台復帰となった。同社はアニメの企画制作のほかスマートフォンゲームを展開する。スマホゲームは数多くの新作タイトルが配信される一方で、人気を継続する旧作タイトルも多いことから底上げが続いており、同社も新規ユーザーの獲得で好調を維持している。そのなか、きょう後場取引開始前に18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高は110億1400万円(前年同期比15.3%減)と減少したものの、営業利益は17億6400万円(同33.9%増)、最終利益は12億3600万円(同54.7%増)と大幅な伸びを示した。これをポジティブ視する買いが株価を押し上げる格好となった。

■大同特殊鋼 <5471>  7,150円  +480 円 (+7.2%)  本日終値
 大同特殊鋼<5471>が大幅反発。午前11時20分ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を4800億円から4960億円(前期比11.4%増)へ、営業利益を300億円から360億円(同41.1%増)へ、純利益を200億円から230億円(同40.4%増)へ上方修正した。主要需要先である自動車の販売好調や中国での建産機需要の回復を受けて特殊鋼鋼材が伸長していることに加えて、自動車や半導体向けに機能材料・磁性材料も好調に推移していることが要因。また、受注動向や原燃料市況なども考慮したという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2411億1900万円(前年同期比13.2%増)、営業利益187億2600万円(同94.2%増)、純利益118億9000万円(同2.2倍)だった。

■アルパイン <6816>  2,504円  +151 円 (+6.4%)  本日終値
 アルパイン <6816> が4連騰し、年初来高値を更新した。同社は30日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の56億円→83億円に48.2%上方修正。従来の24.7%減益予想から一転して11.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。欧州自動車メーカー向け純正品の販売好調に加え、円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。研究開発費などの固定費削減も利益を押し上げる。なお、下期の前提レートを1ユーロ=116円→127円に見直した。

■ティーガイア <3738>  2,303円  +136 円 (+6.3%)  本日終値
 ティーガイア <3738> が急反発し、約2年2ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。同社は30日に、プリペイドカード事業を手掛けるクオカード社の全株式をSCSK <9719> から取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが向かった。取得価額は約225億円。クオカード社の買収を通じ、決済サービス事業を主力の携帯電話等販売事業に次ぐ中核事業に育てる構えだ。具体的には「クオカード」の一層の発行拡大に加え、コンビニを中心とした店舗での活用を想定したスマートフォンでも利用可能な「デジタル版 クオカード」の創出を目指すという。

■オークマ <6103>  6,910円  +370 円 (+5.7%)  本日終値
 工作機械大手のオークマ <6103> が急伸し、約7ヵ月半ぶりに年初来高値を更新した。同社は30日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の160億円→195億円に21.9%上方修正。増益率が0.2%増→22.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。欧米での堅調な自動車、航空機関連需要や中国の自動化・無人化需要拡大などを背景に、工作機械の受注が想定より伸びる。コスト削減などによる費用圧縮効果も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の54円→59円(前期は5→1の株式併合前で18円)に増額修正したことも支援材料となった。

■Jティッシュ <7774>  1,248円  +65 円 (+5.5%)  本日終値
 30日に決算を発表。「上期経常が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上」が好感された。ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> [JQG] が10月30日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常損益(非連結)は8400万円の黒字(前年同期は1億6200万円の赤字)に浮上し、通期計画の2億8800万円に対する進捗率は29.2%となった。
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■西日本鉄道 <9031>  3,025円  +153 円 (+5.3%)  本日終値
 30日に業績修正を発表。「上期経常を一転15%増益に上方修正」が好感された。西日本鉄道 <9031> が10月30日大引け後(17:30)に業績修正を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の76億円→101億円(前年同期は87.6億円)に32.9%上方修正し、一転して15.3%増益見通しとなった。
  ⇒⇒西日本鉄道の詳しい業績推移表を見る

■TDK <6762>  8,670円  +430 円 (+5.2%)  本日終値
 30日に決算を発表。「今期税引き前を11%上方修正」が好感された。TDK <6762> が10月30日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比0.2%減の442億円となった。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の790億円→880億円(前期は2117億円)に11.4%上方修正し、減益率が62.7%減→58.4%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒TDKの詳しい業績推移表を見る

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