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【特集】<話題の焦点>=「復刻版」の登場相次ぐ、安心感で人気化へ

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
 かつて人気を集めた商品の「復刻版」が相次いでいる。任天堂<7974>では昨年11月に家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の復刻版である「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」を発売した。白色とえんじ色を基調とした旧ファミコンの雰囲気はそのままに、サイズを約60%に縮小。旧ファミコンのようにカセットではなく、「スーパーマリオブラザーズ」など30種類のゲームを内蔵し、そのままテレビにつないで遊ぶことができるゲーム機だ。

 今年4月に生産は終了したが、3月までの世界販売台数は200万台を超えるヒットとなったことから、同社では今年9月、2018年に生産を再開すると発表した。また同社は、10月5日に「スーパーファミコン」の復刻版である「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」も発売しており、出足好調が伝わっている。

 ファミコンに限らず、巷では「復刻版」が人気だ。バンダイナムコホールディングス<7832>傘下のバンダイも今年4月に、ペット育成ゲーム機「たまごっち」の復刻版を発売。高級品では、セイコーホールディングス<8050>傘下のセイコーウオッチが3月、1960年に立ち上げたブランド「グランドセイコー」の3つの復刻版モデルを発売した。サービス分野でも日本マクドナルドホールディングス<2702>が昨年、期間限定で「テキサスバーガー」や「かるびマック」などの「復刻メニュー」を次々と投入している。

 これらの商品はいずれも話題を呼んだが、その背景には、「懐古の念」や商品を知らない層からみた「新鮮さ」、さらにかつてヒットしたことによる「安心感」などがあるといわれている。こうしたニーズを背景に、今後も「復刻版」商品の登場は続くとみられるが、いずれも好評となっているだけに、その動向には今後も注目が必要だ。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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