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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友鉱、キヤノン、任天堂

住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友金属鉱山 <5713>  4,399円  +59 円 (+1.4%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>、DOWAホールディングス<5714>など非鉄株が高い。住友鉱は反発し年初来高値を更新した。24日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅先物で中心の12月限は前日比1.00セント高の1ポンド3ドル1980セントに上昇。今月16日につけた同3ドル2500セント台の年初来高値に迫る水準にある。中国景気の拡大期待もあり、ニッケル価格なども上昇するなか、非鉄株に買いが流入した。

■IIJ <3774>  2,328円  +31 円 (+1.4%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>は8連騰で新値街道を走っている。同社はネット接続サービスを法人や個人向けに展開しており、セキュリティー対策に注力、好業績見通しを背景に上値追い態勢が加速している。世界的にサイバー攻撃に対する警戒感が高まるなか、日本も官民を挙げてその対応に乗り出している。25日付の日本経済新聞は「総務省とNTTコミュニケーションズなどの国内インターネット接続業者は2018年度をめどに、サイバー攻撃を一斉に遮断する仕組みを作る」と報じた。連携の取り組みには34社によるセキュリティーの民間組織「ICT-ISAC」のメンバーである企業が参加、IIJも参加する見通しで、同社のビジネスチャンス拡大に期待が膨らんでいる。

■明星工業 <1976>  772円  +8 円 (+1.1%)  本日終値
 明星工業<1976>は年初来高値を更新。24日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の230億円から255億円(前年同期比6.8%増)へ、営業利益が22億円から23億5000万円(同5.5%減)へ、純利益が15億円から16億円(同7.1%減)へ上振れたようだと発表したことが好感された。建設工事事業でLNG関連工事が順調に進捗したことが売上高・利益を押し上げたようだ。

■キヤノン <7751>  4,127円  +32 円 (+0.8%)  本日終値
 キヤノン<7751>が3日続伸。24日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を4兆500億円から4兆800億円(前期比19.9%増)へ、営業利益を3300億円から3500億円(同52.9%増)へ、純利益を2200億円から2450億円(同62.6%増)へ上方修正したことに加えて、創立80周年を迎えることを記念して、期末に10円の記念配当を実施すると発表しており、これらが好材料視されたようだ。オフィス向け複合機でカラー機の販売が堅調に推移していることに加えて、レーザープリンターの新興国での回復基調継続や、パネルメーカーによる活発な設備投資を背景にFPD露光装置や有機ELディスプレー製造装置の需要拡大が見込まれることが業績を押し上げる。カメラ事業が5年ぶりの増収になることも寄与する見通しだ。なお、記念配当実施に伴い、従来は未定としていた期末配当は85円とする予定で、年間配当は160円と前期実績の150円に対して10円の増配となる。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2兆9597億2400万円(前年同期比21.5%増)、営業利益2524億4300万円(同69.8%増)、最終利益1873億2000万円(同77.0%増)だった。

■日本電信電話 <9432>  5,317円  +16 円 (+0.3%)  本日終値
 NTT<9432>は続伸。みずほ証券は24日、同社株の投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。目標株価は5430円から6000円に見直した。B2Bクラウド市場での成長余地を評価している。また、NTT東西の収益安定化傾向とNTTコミュニケーションズと同社が買収した「ディメンション・データ」の構造改革一巡、NTTドコモ<9437>の改善を主因に業績予想を見直している。18年3月期の連結営業利益は前期比6%増の1兆6294億円(会社予想1兆5900億円)と増額修正を見込んでいるほか、19年3月期の同利益は1兆7467億円への増益を予想している。

■任天堂 <7974>  44,140円  +40 円 (+0.1%)  本日終値
 任天堂<7974>が東証1部売買代金トップで5日続伸、10月16日につけた年初来高値4万4600円を上回り、2008年9月以来約9年ぶりの高値圏に浮上した。10月に入ってからも複数の証券会社から強気の投資判断継続が開示されており、物色人気を後押ししている。「ニンテンドースイッチ」が好調で品薄状態が続いており、増産による収益押し上げ期待が強い。18年3月期営業利益は前年同期比2.2倍の650億円を計画するが、市場では大幅増額の余地を織り込む動きにある。1000億円を上回ってくる可能性も指摘されるなか、今月30日に予定される中間期決算発表に注目が集まっている。

■平和 <6412>  2,054円  -236 円 (-10.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 平和<6412>は3日ぶり大幅反落。同社は24日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の下方修正を発表した。売上高を1752億円から1324億円(前期比28.9%減)へ、営業利益を321億円から115億円(同68.6%減)へ、最終利益を208億円から44億円(同83.7%減)へそれぞれ減額した。パチンコホールの投資抑制が続くことから、第2四半期累計期間の遊技機販売台数はパチンコ機3万6000台(前回発表予想は7万6000台)、パチスロ機1万1000台(同2万4000台)となる見通しのため、第2四半期累計期間の計画を下回る見込みとなった。また、通期については、足もとの需要動向および今後見込まれる急激な業界環境の変化に備え下期の販売スケジュールを抜本的に見直した結果、通期の遊技機販売台数の見込みを、パチンコ機は18万台から11万5000台へ、パチスロ機は6万台から1万7000台に修正した。

■日立金属 <5486>  1,485円  -149 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 日立金属<5486>が大幅反落。24日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高4823億6100万円(前年同期比8.1%増)、営業利益267億8800万円(同7.0%減)、純利益196億4100万円(同7.1%増)となり、営業減益となったことが嫌気された。主力製品を中心に需要が増加したことに加えて、原材料価格上昇(価格スライド制)や為替が円安になった影響で売上高は増収となったが、積極的な投資に伴うコストの増加や、その他費用の増加で営業利益は減益となった。なお、持ち分法投資利益などが寄与し、純利益は増益となっている。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高9500億円(前期比4.3%増)、純利益450億円(同11.1%減)を見込んでいる。

■田辺三菱製薬 <4508>  2,531円  -176 円 (-6.5%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 田辺三菱製薬<4508>が反落。24日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を4410億円から4330億円(前期比2.1%増)へ、営業利益を900億円から810億円(同13.9%減)へ、純利益を715億円から635億円(同10.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。糖尿病治療薬インヴォカナの導出先における売り上げが想定を下回ったことなどで、海外ロイヤルティー収入が減収となったことが要因という。また、イスラエルのニューロダーム社を買収したことに伴い、下期から同社を連結子会社化したことによる研究開発費の増加などが見込まれることも利益を押し下げるとしている。

■バッファロー <3352>  1,417円  +300 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 バッファロー<3352>が連日ストップ高。埼玉県を中心にオートバックスのFC店を展開しており、引き続きドライブレコーダー関連として人気が継続している。また、カー用品店「オートウェーブ」を展開するオートウェーブ<2666>や、宮城県を地盤にイエローハットハットのFC店を展開するホットマン<3190>も買い人気が高まっているほか、360度ドライブカメラを手掛けるカーメイト<7297>も前日までの4日連続ストップ高に続き、この日も一時ストップ高となるなど関心の高さがうかがえる。

■宇野澤組鐵工所 <6396>  3,070円  +503 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 宇野沢組鉄工所<6396>がストップ高。同社は24日取引終了後に、18年3月期通期の単独業績予想を修正。営業利益見通しは従来の1億5000万円から3億5000万円(前期比3.9倍)に引き上げた。売上高予想は54億円から52億9000万円(同0.2%増)に引き下げたが、売り上げの4割を占める液晶製造装置向け真空ポンプの原価低減が進んでいることや、利益率の高い部品や修理の好調さが利益を押し上げるとしている。

■GFA <8783>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 GFA<8783>がストップ高。ここ数日、需給相場的に急上昇していたが、24日の取引終了後には、8月4日付で受託した不動産売却に関する補助業務で、取引先から成功報酬を受領することになったと発表しており、この日はこれを好感した買いが入った。業務対象となる不動産の売却が完了したことに伴い受領するもので、報酬金額は非公表だが、17年3月期営業収益(7億6500万円)の10%以下という。なお、第3四半期の売上高に計上する見込みだが、18年3月期通期業績予想に与える影響は判明次第開示するとしている。

■UEX <9888>  886円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 UEX<9888>はストップ高。午後1時15分ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を400億~440億円から420億~460億円(前期403億3500万円)へ、営業利益を7億~9億円から12億~15億円(同7億9300万円)へ、純利益を4億5000万~5億5000万円から8億5000万~11億円(同4億6200万円)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。主力事業である金属材料の販売事業で、在庫販売に注力するとともに、市況に対応した販売価格の改定に積極的に取り組んでおり、その結果、上期の売上総利益率が上昇したことが要因。また、連結子会社2社の業績が計画を大幅に上回っていることも寄与するとしている。また、従来は8円を予定していた期末配当予想を未定に修正した。通期業績予想が従来予想のレンジを大幅に上回る見込みであることから、期末配当も前回予想値を上回ることになるが、通期予想はさまざまな要因で大きく異なる可能性があるため、未定にするとしている。

●ストップ高銘柄
 日本パワーファスニング <5950>  344円  +80 円 (+30.3%) ストップ高   本日終値
 MSコンサル <6555>  1,657円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値 
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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