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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):総合メデカル、東邦鉛、住友化

総合メデカル <日足> 「株探」多機能チャートより
■総合メディカル <4775>  5,610円  +530 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 総合メディカル <4775> が続急伸し、上場来高値を更新した。24日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比29.2%増の31.1億円に伸び、従来予想の26億円を上回って着地したことが買い材料視された。昨年12月に買収したみよの台薬局グループの業績上積みが収益を押し上げた。コンサルティング部門の売上増加や、入院患者向けテレビレンタルの契約延長による原価低減などで医業支援部門の収益が拡大したことも増益に大きく貢献した。

■東邦亜鉛 <5707>  5,650円  +440 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 24日、東邦亜鉛 <5707> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25億円→60億円に2.4倍上方修正。従来の5.6%減益予想から一転して2.3倍増益見通しとなったことが買い材料視された。想定を上回る亜鉛・鉛の市況上昇などで、製錬事業や資源事業の収益が上振れしたことが寄与。在庫評価益が発生したことなども利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も70億円→105億円に50.0%上方修正。減益率が44.2%減→16.3%減に縮小する見通しとなった。

■栗田工業 <6370>  3,665円  +285 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 24日、栗田工業 <6370> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の190億円→215億円に13.2%上方修正。従来の5.4%減益予想から一転して7.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。水処理装置の受注が想定より伸び、売上が計画を上回ることが寄与。工事施工管理の強化による採算改善も利益を押し上げる。

■ヤマシンフィルタ <6240>  4,075円  +275 円 (+7.2%)  本日終値
 ヤマシンフィルタ<6240>が大幅続伸。米建機大手キャタピラーが24日に発表した7~9月期決算で純利益が前年同期比3.7倍の10億5900万ドル(約1200億円)となったことを受けて、キャタピラーやコマツ<6301>などを顧客とする同社にも買いが入ったようだ。同社は、建設機械の油圧回路に用いられるフィルターの世界トップ。フィルターは「建機のアキレス腱」ともいわれる油圧制御に欠かせない重要部品であり、顧客の業績好調による需要拡大が期待されている。

■ペッパーフードサービス <3053>  6,350円  +370 円 (+6.2%)  本日終値
 ペッパーフードサービス<3053>が大幅高で6連騰、上場来高値を連日更新し時価総額は同じ外食産業の吉野家ホールディングス<9861>を抜いた。売上高規模ではペッパーの前期実績が223億円、吉野家が1886億円と大差で、やや行き過ぎに買われている感も否めないが、今後のペッパーの成長期待を株価に反映させたものとも捉えられる。低価格のステーキ店を展開し、立食いスタイルなどで顧客回転率を上げた「いきなり!ステーキ」が好調で17年12月期営業利益は前期比2.3倍の21億8500万円を見込んでいる。

■宝ホールディングス <2531>  1,133円  +63 円 (+5.9%)  本日終値
 24日、宝ホールディングス <2531> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の47億円→62億円に31.9%上方修正。従来の16.3%減益予想から一転して10.4%増益を見込み、18期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。「焼酎ハイボール」が好調だったソフトアルコール飲料を中心に国内酒類販売が伸びたことが寄与。海外事業の業績拡大や円安効果に加え、販管費を抑制したことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の144億円(前期は143億円)を据え置いた。

■住友化学 <4005>  787円  +32 円 (+4.2%)  本日終値
 24日、住友化学 <4005> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の750億円→1150億円に53.3%上方修正。増益率が48.2%増→2.3倍に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。石油化学の売価上昇に加え、医薬品やエネルギー・機能材料の販売が伸びたことが収益を押し上げた。持ち分法投資利益の増加なども上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の1850億円(前期は1666億円)を据え置いた。

■トクヤマ <4043>  2,837円  +106 円 (+3.9%)  本日終値
 トクヤマ<4043>、東京応化工業<4186>など半導体材料メーカーに物色人気が波及。あらゆるものをネットにつなぐIoTの進展を背景にデータセンターのサーバーの処理能力拡大が必須の課題となっており、引き続き半導体関連の設備投資需要は高水準に推移している。半導体スーパーサイクルの到来もいわれるなか、半導体製造装置だけでなく、半導体材料を手掛ける企業の株価も急速に見直されている。東京応化工業は3次元NAND型フラッシュメモリーの厚膜レジストとして需要拡大しているKrFフォトレジストで世界シェア首位を占める。また、トクヤマはポリシリコンのトップメーカーで3次元NAND型の普及とともに、高純度なポリシリコンで優位性を持っている。

■コマツ <6301>  3,696円  +119 円 (+3.3%)  本日終値
 コマツ<6301>が大幅高で年初来高値を更新。ここ日米株市場が歩調を合わせる形で異彩の強気相場が継続しているが、前日の米国株市場ではNYダウが160ドルを超える上昇で最高値を更新した。そのなか、好決算を発表した建機メーカーのキャタピラーが5%近い上昇をみせ全体指数を押し上げており、この流れを受けて海外投資家などの買いがコマツにも波及。同社の中間期決算発表は今週27日を予定しており、ここでの業績数字にマーケットの注目が集まることになる。

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