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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソラスト、SUMCO、JFE

SUMCO <日足> 「株探」多機能チャートより
■百十四銀行 <8386>  412円  +12 円 (+3.0%)  本日終値
 百十四銀行 <8386> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。24日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の75億円→90億円に20.0%上方修正したことが買い材料視された。有価証券利息や貸出金利息が増加したうえ、経費や与信関係費用が想定を下回ったことが利益上振れの要因となった。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も137億円→150億円に9.5%上方修正。減益率が29.3%減→22.6%減に縮小する見通しとなった。

■ソラスト <6197>  2,287円  +60 円 (+2.7%)  本日終値
 24日、ソラスト <6197> が関東圏で介護サービス事業を展開する日本ケアリンクを買収すると発表しており、事業拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。日本ケアリンクの議決権比率99.8%の株式を約20億円で取得し子会社化する。同社は売上高1000億円の早期達成を経営目標に掲げ、介護事業の買収を進めている。今回の買収により、関東圏の事業所数は178ヵ所から217ヵ所に増加する。

■あすか製薬 <4514>  2,036円  +52 円 (+2.6%)  本日終値
 あすか製薬<4514>が5日続伸。24日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が従来予想の14億円から18億7000万円(前年同期比40.4%増)へ、最終利益が13億円から16億4000万円(同28.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これが好感された。売上高は概ね計画通りで推移したことから、250億円(同2.8%増)の従来予想に沿った形で着地したようだが、一部研究開発費が第3四半期以降へずれ込みんだことなどで販管費が計画を下回ったという。

■SUMCO <3436>  2,293円  +54 円 (+2.4%)  本日終値
 SUMCO<3436>が5連騰で新値街道をまい進、テクニカル的にも上ヒゲの短い陽線の連打で株価を急浮上させており、上値指向の強さが際立つ。米国では半導体関連銘柄が好調で株式市場全体を押し上げる形となっている。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は前日も上昇し2000年以来の最高値圏を走っている。半導体製造装置関連が株価を先駆させたが、直近はシリコンウエハーを手掛ける同社など半導体材料メーカーにも物色の矛先が強まっている。SUMCOは日経平均が連騰記録を更新するなか、225採用銘柄のなかで最も上昇率の大きい銘柄としても脚光を浴びている。

■JFE <5411>  2,444円  +53.5 円 (+2.2%)  本日終値
 ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>が後場上げ幅を拡大し年初来高値を更新。この日、傘下のJFEエンジニアリングの独子会社が、リトアニア・カウナス市で同国最大の廃棄物発電プラントを受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回受注したのは、リトアニア政府系エネルギー会社リトヴォス・エネルギア社とフィンランド政府系エネルギー会社フォータムグループが共同出資して設立された特別目的事業体UABカウノ コゲネラツィネ ヤゲイネ社が計画している廃棄物発電プラントのうち、プラントの主要機器である炉・ボイラ設備一式について。JFE独子会社ではこれまで、100を超える廃棄物発電プラントの設計・建設を手掛けているほか、高効率発電のために必要となる廃棄物を燃料にして高温高圧蒸気を発生させるボイラ技術を有することから、今回の受注に至ったとしている。

■西松建設 <1820>  3,370円  +65 円 (+2.0%)  本日終値
 西松建設 <1820> が大幅反発し、年初来高値を更新した。同社は24日後場(14時)に業績上方修正を発表。発表直後は値上がりしたものの、すぐに利益確定売りに押され昨日はマイナスで引けた。本日は上方修正が改めて意識される格好で大幅高に買われた。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の75億円→108億円に44.0%上方修正。従来の26.2%減益予想から一転して6.3%増益見通しとなった。長期大型工事の出来高進捗率の影響などで売上は計画未達となったものの、国内工事の利益率が向上したことで経常利益は前回予想を大きく上回った。なお、通期の経常利益は従来予想の210億円(前期は254億円)を据え置いた。

■三菱UFJ <8306>  764.8円  +13.5 円 (+1.8%)  本日終値
 メガバンクが高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>はそろって3日続伸。24日のニューヨーク市場では、米10年債利回りは2.42%に上昇した。これを受け、ニューヨーク市場では利ザヤ改善期待が膨らみバンク・オブ・アメリカなど大手銀行株が上昇。この流れに乗り、日本のメガバンクにも見直し買いが流入した。全体相場が上昇するなか銀行株には出遅れ感も指摘されている。

■TOKAI <3167>  915円  +15 円 (+1.7%)  本日終値
 TOKAIホールディングス <3167> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。24日、100株以上保有株主を対象とする選択制の株主優待メニューを拡充すると発表しており、優待狙いの買いが向かった。格安SIM/スマホサービス「LIBMO(リブモ)」の利用者1万件突破を記念し、現行の4種類の株主優待品(アクア商品・クオカード・レストラン食事券・TLCポイント)に加えて、「LIBMO」を1年間無料で利用できる特別コースを新設。月額1880円×12ヵ月、最大2万2560円の割引となる。なお、特別コースは、17年9月期末および18年3月期末株主優待の2回限定で実施する。

■不二家 <2211>  2,561円  +38 円 (+1.5%)  本日終値
 不二家<2211>が反発。24日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、最終利益を15億円から164億円(同12.7倍)へ上方修正し、あわせて、従来10円を予定していた期末一括配当を5円増額して15円にすると発表したことが好感された。上方修正は、東京・銀座の土地・建物売却に伴い固定資産売却益を計上したことが要因。なお、売上高は1060億円(同1.5%増)で据え置いたが、中国における市場競争の激化による売り上げ減や、原材料の購入単価の上昇および人員不足によるロスの増加などで、営業利益は27億円から13億円(前期比48.3%減)へ下方修正している。また、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高753億3700万円(前年同期比2.4%増)、営業損益7900万円の赤字(前年同期5億2700万円の黒字)、最終損益2億2800万円の赤字(同3億400万円の赤字)だった。

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