【市況】日経平均は史上初15連騰、与党圧勝を評価【クロージング】
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
23日の日経平均は15営業日続伸。239.01円高の21696.65円(出来高概算15億8000万株)で取引を終えた。一時21723.60円まで上げ幅を広げ、1996年10月以来、21年ぶりの水準を回復。また、先週末には1960年12月21日から1961年1月11日にかけての最長記録となる14連騰に並んだが、本日の15連騰により、過去最長記録を更新した。
衆院選は自公が3分の2を超える圧勝となった。これについては予想通りであり、市場は織り込み済みとなるが、アベノミクス加速や長期安定政権を評価した買いが向かい、日経平均は21700円に乗せて始まった。その後はこう着感が強まっていたが、後場に入り上げ幅を広げるなど、海外投資家と見られるインデックス買いが断続的に入るなか、指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し上げている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が8割を占めており、セクターでは空運を除いた32業種が上昇している。
インデックスに絡んだ主力大型株への資金流入が中心とみられるが、衆院選で自公が3分の2を超える圧勝となったことから、政策期待も高まりやすく、中小型株の一角にも資金が広がる展開となった。今週から決算発表が本格化するため次第に模様眺めムードが強まる可能性はある。しかし、先高観の強い中では、相対的に出遅れている中小型株にシフトをみせてくるかが、今後注目されそうだ。
《AK》
提供:フィスコ