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【市況】新興市場見通し:主力大型株に関心向かうがマザーズの出遅れ感強く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

先週の新興市場では、日経平均が20年10ヶ月ぶりに21000円台を回復するなか、マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに上昇した。週前半には出遅れ感の強いマザーズ主力株に買いが入る場面も見られた。しかし、相場全体の先高感の高まりで個人投資家の関心は主力大型株の一角や指数連動ETF(上場投資信託)に向かったようだ。マザーズ指数や日経ジャスダック平均の伸びは日経平均ほど大きくなく、マザーズ指数は75日線に上値を抑えられる格好となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+2.2%であったのに対して、マザーズ指数は+1.6%、日経ジャスダック平均は+1.1%だった。

個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で3.7%高、そーせいグループ<4565>が同6.9%高、PKSHA Technology<3993>が同6.3%高と堅調だった。ただ、直近IPO銘柄のPKSHA Technologyは15000円手前で利益確定売りに押される場面も見られた。サイバーダイン<7779>は同0.2%安と伸び悩んだ。その他売買代金上位では、直近IPO銘柄のロードスターキャピタル<3482>やテックポイント・インク<6697>が同2割前後の上昇となり、今上期が黒字転換の見込みとなったディジタルメディアプロフェッショナル<3652>が週間のマザーズ上昇率トップだった。反面、スタジオアタオ<3550>やエディア<3935>は決算発表を受けて売りがかさみ、下落率上位に並んだ。ジャスダック主力ではハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同2.3%高と堅調で、エン・ジャパン<4849>は同9.4%高となった。ハーモニック・ドライブ・システムズは第2四半期の受注実績を評価する動きがあり、エン・ジャパンは一部証券会社の新規高評価が観測された。フェローテックHD<6890>も高評価付与を手掛かりに買われた。また、ヤマト・インダストリー<7886>や栄電子<7567>が急動意を見せ、週間のジャスダック上昇率上位に並んだ。一方、シンワアートオークション<2437>やジェクシード<3719>が下落率上位だった。

今週の新興市場では、マザーズ指数が一段と戻りを試す場面もあるだろう。マザーズ指数は9月高値(1113.18pt)を前に足踏みが続いており、上値の重さが意識されているようだ。足元で主力大型株への資金シフトが見られる点も考慮する必要があるが、マザーズ指数は6月に付けた年初来高値(1214.41pt)をなお1割近く下回り、出遅れ感が強い。日経平均が上げ一服となる場面では出遅れ感のあるマザーズ銘柄にも物色が向かうだろう。

今週は、10月16日にメタップス<6172>などが決算発表を予定している。メタップスの17年8月期は黒字転換の見込みとなっている。一方、18年8月期の業績について市場の見方は分かれており、会社計画が注目されよう。また、22日には衆院選の投開票が予定されている。序盤情勢は与党優勢と伝わっており、安倍首相が掲げる「人づくり革命」に沿った幼児活動研究会<2152>などの子育て支援関連銘柄が改めて注目される可能性がある。

IPO関連では、シルバーライフ<9262>、テンポイノベーション<3484>、SKIYAKI<3995>の3社が10月16日までブックビルディング期間となる。いずれも投資家の関心は高く、需要の積み上がりは順調と観測されている。PKSHA Technologyなど直近IPO銘柄の株価がセカンダリーで大きく上昇したことも支援材料となっているようだ。

《FA》

 提供:フィスコ

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