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【市況】米国株式市場見通し:7-9月期決算発表シーズンが本格化


先週発表されたFOMC議事録では、低調なインフレ基調への懸念が示されたものの、年内の追加利上げ路線に変更は見られなかった。当面の間、市場の注目は7-9月期決算に移ることが予想されるが、来週の中国共産党大会の開幕前後で北朝鮮が新たなミサイル発射実験を行う可能性があるほか、トランプ大統領がイラン核合意を認定しない意向を表明するなど、地政学リスクにも注意が必要だ。

金融セクターの決算発表では、ゴールドマン・サックス(17日)やモルガン・スタンレー(17日)、アメリカン・エキスプレス(18日)などが予定されている。先週発表されたJPモルガンやシティ・グループの決算では、決算内容は予想を上振れたものの、両社ともにクレジットカード融資関連の貸倒引当金を積み増すなど消費者債務への懸念を受けて、株価は下落しており注意が必要だ。

ハイテクセクターでは、動画ストリーミングのネットフリックス(16日)、ITサービスのIBM(17日)、通信会社のベライゾン(19日)、衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(19日)、決済サービスのペイパル(19日)などの決算発表が予定されている。ネットフリックスは、約2年ぶりの値上げを発表しており、業績見通しが上方修正される可能性が高い。ベライゾンは、競合のスプリントとTモバイルが経営統合で大筋合意となるなか、経営戦略に変更が見られるかが焦点となる。

その他は、医療保険のユナイテッドヘルスや医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(17日)、航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(18日)、金属大手のアルコア(18日)、石油サービスのシュルンベルジェ(20日)、複合企業のゼネラル・エレクトリックやハネウェル・インターナショナル(20日)、家庭用品のプロクター&ギャンブル(20日)などの決算発表が予定されている。ゼネラル・エレクトリック(GE)は人事刷新を発表したものの、先行き不透明感が広がっており、決算次第で株価が大きく変動しそうだ。

経済指標では、9月輸入物価指数(17日)、9月鉱工業生産・設備稼働率(17日)、10月NAHB住宅市場指数(17日)、9月住宅着工・建設許可件数(18日)、9月景気先行指数(19日)、9月中古住宅販売件数(20日)などの発表が予定されている。今週は住宅関連指標の発表が多いが、住宅建設業者の景況感を示すNAHB住宅市場指数が先月に予想を上回る落ち込みとなった。しかし、ハリケーンによる復興需要が反映されれば、堅調な内容が予想される。また、18日にFOMCでの基礎資料となる地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表されるほか、19日は中国の重要経済指標の発表に注目したい。

(Horiko Capital Management LLC)

《FA》

 提供:フィスコ

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