【市況】【投資部門別売買動向】外国人の買越額が6575億円に急拡大、2年4ヵ月ぶりの大規模買い (10月第1週)
日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより
東証が13日に発表した10月第1週(2日~6日)の投資部門別売買動向によると、米株高と為替の円安進行を追い風に日経平均株価が今年初の5連騰となり、アベノミクス相場の高値に迫ったこの週は、海外投資家が2週連続で買い越した。買越額は前週比3.3倍の6575億円に急拡大し、2015年4月4週以来約2年4ヵ月ぶりの大きさとなった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門は4週ぶりに買い越し、買越額は255億円だった。
一方、個人投資家が4週連続で売り越し、売越額は前週比61%増の3751億円に膨らんだ。4週合計の売越額は1兆3511億円に上る。証券会社の自己売買部門は4週ぶりに売り越しに転じ、売越額は1906億円だった。
海外投資家が約2年4ヵ月ぶりとなる巨額買い越しで個人投資家の大量売りをこなし、日経平均はアベノミクス相場の高値に接近した。
■投資部門別売買代金差額 (10月2日~6日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
10月 ―――
第1週 6,575 255 ▲3,751 [ ▲3,619 ▲132 ] 20,690円 ( +334 円)
9月 ―――
第4週 2,017 ▲206 ▲2,326 [ ▲2,588 262 ] 20,356円 ( +59 円)
第3週 ▲611 ▲1,008 ▲3,180 [ ▲2,980 ▲200 ] 20,296円 ( +386 円)
第2週 ▲4,172 ▲1,043 ▲4,252 [ ▲3,523 ▲729 ] 19,909円 ( +634 円)
第1週 ▲2,948 1,073 662 [ 390 272 ] 19,274円 ( -416 円)
8月 ―――
第5週 ▲613 87 ▲860 [ ▲985 124 ] 19,691円 ( +238 円)
第4週 ▲1,529 255 125 [ ▲31 157 ] 19,452円 ( -17 円)
第3週 ▲2,057 464 1,160 [ 350 809 ] 19,470円 ( -259 円)
第2週 ▲2,746 265 443 [ ▲77 521 ] 19,729円 ( -222 円)
第1週 ▲295 ▲64 ▲1,401 [ ▲1,598 196 ] 19,952円 ( -7 円)
7月 ―――
第4週 ▲1,282 ▲79 529 [ ▲172 702 ] 19,959円 ( -139 円)
第3週 861 518 ▲953 [ ▲1,433 480 ] 20,099円 ( -19 円)
第2週 1,732 273 ▲1,488 [ ▲1,799 310 ] 20,118円 ( +189 円)
第1週 ▲15 2,124 ▲710 [ ▲1,247 536 ] 19,929円 ( -104 円)
6月 ―――
第4週 115 1,615 ▲1,515 [ ▲1,764 248 ] 20,033円 ( -99 円)
第3週 ▲92 1,259 ▲2,189 [ ▲2,330 141 ] 20,132円 ( +189 円)
第2週 ▲2,065 47 550 [ ▲387 938 ] 19,943円 ( -70 円)
第1週 ▲354 ▲557 ▲43 [ ▲864 820 ] 20,013円 ( -164 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース