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【市況】ソフトバンクGの大台替えで日経平均を押し上げるか【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

12日の日経平均は8営業日続伸。73.45円高の20954.72円(出来高概算15億3000万株)で取引を終えた。20900円を回復して始まった日経平均は、その後20994.40円まで上げ幅を広げた。これにより2015年6月24日のザラバ高値(20952.71円)を突破し、1996年12月5日(20976.54円)以来の高値を更新した。米株高や原油相場の上昇、また、衆院選の世論調査では与党の優勢が伝わっており、「アベノミクス加速」への可能性が相場を押し上げている。

日経平均は2012年12月の第2次安倍内閣発足後の最高値を明確に突破し、1996年12月6日(21001.90円)以来の21000円が射程に入ってきた。米FOMC議事録では当局者の大半が年内の利上げについて支持する見方を示しているなか、年内の追加利上げへの思惑が高まっている。米国市場では12日から金融機関の決算発表が予定されており、決算内容次第ではメガバンクや保険セクターへの支援材料になりそうだ。

その他、衆院選では「最も可能性が高い結果」として、連立与党による議席過半数維持を市場が期待しているとみられるなか、各メディアの調査結果は「アベノミクス加速」への思惑から、先高期待が高まりやすい。日経平均の21000円目前で売り買いが交錯する可能性があるが、SQでの21000円到達が意識されよう。本日はソフトバンクG<9984>が3%超の上昇で日経平均を約38円押し上げているが、節目の1万円が射程に入るなか、より日経平均を押し上げることが期待されよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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