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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):SHIFT、IXナレッジ、アクモス

SHIFT <日足> 「株探」多機能チャートより
■SHIFT <3697>  2,053円  +400 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値
 11日、SHIFT <3697> [東証M]が決算を発表。17年8月期の連結経常利益は前の期比22.7%減の4.4億円になったが、従来予想の2.8億円を上回って着地。続く18年8月期は前期比81.8%増の8億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はコスト削減が進んだうえ、子会社の業績が改善したことで上振れ着地した。今期は金融、流通などのエンタープライズ領域を中心にソフトウエアテストの受注が拡大し、46.8%の大幅増収を見込む。

■アイエックス・ナレッジ <9753>  611円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 アイエックス・ナレッジ<9753>に物色人気集中、値幅制限上限の100円高は611円まで上値を伸ばし、2001年以来16年ぶり高値圏に浮上した。システム開発のほかコンサルティングやメンテナンス業務も展開する。メガバンクや生損保など金融向けで実績を有しており、仮想通貨関連の一角として思惑買いが続いている。みずほ情報総研を取引先におき、みずほフィナンシャルグループ<8411>が提唱した仮想通貨「Jコイン」普及局面に際し、ビジネスチャンスを得る可能性も指摘されている。

■アクモス <6888>  371円  +60 円 (+19.3%) 一時ストップ高   本日終値
 アクモス<6888>が売買高急増で一時ストップ高と値を飛ばした。同社株は通常1日10万株未満の商いだが、きょうは10時10分時点で170万株を超える物色人気となり異彩を放った。電子商取引支援や金融情報システム、医療系システム開発などを展開するITソリューション会社で、米国に追随して日本でもクラウド化が進展するなか、同社のビジネスモデルは成長期待が高いとみられている。

■北川精機 <6327>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 北川精機<6327>はストップ高で、一気に600円台に乗せてきた。同社はプリント基板真空プレス機やFA機械などを製造販売しており、設備投資関連の一角として好収益環境を享受している。特にCCL成形用真空大型プレスでは世界トップの実績を持つ。ハイエンド化が進むスマートフォン向けなどにプリント基板は中期的な需要拡大が予想されている。また、産業機械も省力設備などの構造的な需要が追い風だ。業績は前期急拡大の反動もあって、今18年6月期は横ばいを見込むが増額修正の可能性も内包している。

■アイケイ <2722>  9,340円  +1,500 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 アイケイ <2722> [JQ]が急騰し、上場来高値を連日で更新した。11日、18年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の1.4億円→4.1億円に2.8倍上方修正したことが買い材料視された。インターネット・テレビ通販で雑貨や化粧品の販売が好調で、売上が計画を15.1%も上回ることが利益を押し上げる。上期増額分を下回る形で、通期の同利益も5.9億円→7.5億円に27.1%上方修正。増益率が6.5%増→35.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■DMP <3652>  3,250円  +503 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>がストップ高。11日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)単独業績について、売上高が従来予想の2億7000万円から4億4000万円(前年同期比2.3倍)へ、営業損益が1億9000万円の赤字から1500万円の黒字(前年同期3億6400万円の赤字)へ、最終損益が1億9000万円の赤字から1600万円の黒字(同3億6600万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。IPコアライセンス事業で新規ライセンス契約およびランニングロイヤルティー収入が計画を上回る進捗となったことが寄与した。また、プロフェッショナルサービス事業でも受託開発売り上げが堅調に推移したことがプラスに働いたとしている。

■クロスキャット <2307>  999円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 クロスキャット<2307>がストップ高。前日に商い急増の中で上値追い基調を強めていたが、改めて買い直される展開で4ケタ大台も意識される段階に入ってきた。ソフトの受託開発を手掛け、特に金融分野向けに強みを発揮する。仮想通貨関連ではブロックチェーン技術を持つカウラ社(東京都千代田区)と連携して同分野を深耕、安倍政権が注力の構えをみせる「電子政府」でも活躍の可能性がある。発行株数1000万株以下と小型で、信用買い残も枯れた状態にあることから株式需給面から上値の軽さが際立つ。

■栄電子 <7567>  1,002円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 栄電子<7567>は前日比150円ストップ高の1002円まで買われ、きょうで5日連続のストップ高となった。東証が11日、栄電子株を12日から信用取引の日々公表銘柄に指定すると発表した。信用取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、きょうも買いが継続している。同社は電子デバイス商社で半導体製造装置向け部品販売が好調で収益を牽引、18年3月期は営業利益段階で85%増の2億9400万円を計画している。

■HyAS&C <6192>  1,348円  +198 円 (+17.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ハイアス・アンド・カンパニー<6192>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は11日取引終了後に、東証1部への市場変更への形式要件の充足を図るため15万株の立会外分売を実施すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。分売予定期間は10月26日から11月1日で、分売値段は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定。買い付け申し込み数量の限度は、顧客1人につき100株(売買単位100株)としている。

■昭和システム <4752>  766円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 11日、昭和システムエンジニアリング <4752> [JQ]が18年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.1億円→2.8億円に34.3%上方修正。増益率が18.6%増→59.3%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力のソフト開発の受注が堅調に推移する中、採算を重視した受注に加え、生産性向上やコスト削減を進めたことが利益上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の4.6億円(前期は4.4億円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄
 ミクロン精密 <6159>  1,963円  +400 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 サイバーステップ <3810>  3,175円  +504 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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