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【市況】明日の株式相場見通し=目標達成感から利益確定の売り、円安・ドル高一服に警戒感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(12日)の東京株式市場は、きょうまでの7日続伸による目先的な目標達成感から、利益確定の売りが先行しそうだ。きょうの日経平均株価は、2015年6月24日につけたアベノミクス相場での終値ベースの高値2万868円を上回り、1996年12月5日以来、約20年10カ月ぶりの高値水準となった。

 市場関係者からは「10日に発表された国際通貨基金(IMF)による17年の世界経済見通しで成長率が引き上げられたことや、きょう寄り付き前に発表された8月の機械受注統計が堅調な数値となったことから買い優勢の展開となった。保険や非鉄金属が買われた一方で、鉄鋼や自動車は売られた。また、ここにきて外国為替市場で円安・ドル高傾向に一服感が出ていることは気掛かりだ」との見方が出ていた。

 11日の東京株式市場は、寄り付きこそ小安く始まったものの、前場中ごろから買いが厚みを増し、日経平均株価終値は前日比57円76銭高の2万881円27銭と7日続伸した。

 日程面では、9月の企業物価指数、10日時点の給油所の石油製品価格、9月の都心オフィス空室率に注目。海外では、G20財務相・中央銀国総裁会議、米9月の卸売物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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