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【市況】明日の株式相場見通し=リスクオン相場の余熱で利益確定売り圧力こなす

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 明日(21日)の東京株式市場は、利益確定売りをこなし引き続き頑強な展開が予想される。日経平均株価は、前週末と今週の2日間で約500円の上昇をみせているが、外国人投資家の参戦に伴い売買高全般に厚みが加わっている点はプラス材料で、上昇一服となっても下値に対する抵抗力を発揮しそうだ。安倍首相による衆院解散・総選挙が実施される方針が伝わったことは、過去の選挙モードで上昇した相場と同様に外国人買いと相乗効果をもたらすとの期待もある。

 日本時間21日未明にはFOMCの結果発表とイエレンFRB議長の記者会見がマーケット関係者の耳目を集めている。ただし、ここでのバランスシート圧縮の決定は織り込み済みで、年内の利上げの有無に市場の関心は移っている。また、21日までの日程で行われる日銀の金融政策決定会合についても市場のコンセンサス通り現状維持で通過する可能性が高い。いずれも全体相場の波乱要因とはならないだろう。

 ただし、今週はリスクオンの余熱で全体相場に浮揚力が働いているが、中期的にはいったん下値を試す局面に遭遇するとの思惑も市場には根強い。日経平均株価は9月11日、12日、そして19日にマドを開けて買われており、為替市場でここから一段の円安が進行するようなことがなければ、相場も勢いを失い、マド埋めから2万円大台攻防が意識される場面がありそうだ。

 日程面で明日は、日銀の金融政策決定会合の結果発表と黒田日銀総裁の記者会見、8月の全国百貨店売上高、また「東京ゲームショウ2017」が24日までの日程で行われる。海外では米8月のCB景気先行総合指数、米9月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米10年インフレ連動国債入札などが予定されている。(中村潤一)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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