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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、パレモHD、石川製

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  6,703円  -26 円 (-0.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は反落。前日は海外投資家とみられる大口の買いに売買高を伴い大幅高と気を吐いたが、前日まで6連騰したこともあり、きょう寄り付きは利益確定売り圧力に押された。外国為替市場で1ドル=111円台半ばの推移とドル高・円安が一服しており、輸出採算改善への期待がやや後退している。ただ、押し目買いニーズは強く株価は底堅い。テクニカル的には6550円近辺にある5日移動平均線との上方カイ離修正が意識される場面。

■パレモ・HD <2778>  357円  +80 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 19日、パレモ・ホールディングス <2778> [JQ]が18年2月期の連結最終利益を従来予想の5.2億円→9億円に73.1%上方修正。増益率が60.5%増→2.8倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。上期に特別損失で見込んでいた減損損失が大きく減少したほか、繰延税金資産を計上したことが上振れの主因。雑貨事業の業績好調に加え、不採算店舗の閉店効果も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、従来無配としていた期末一括配当を3円実施し、3期ぶりに復配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■AGS <3648>  1,622円  +159 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 19日、AGS <3648> が10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■石川製作所 <6208>  2,325円  +216 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 石川製作所<6208>が急反発、前日の下げを帳消しにして2300円台まで株価水準を戻した。ここにきて北朝鮮を巡る地政学リスクが後退し、相場のリスク選好ムードを後押ししていたが、一連の防衛関連株は前日に全体指数に逆行するかたちで売りに押されていた。しかし、トランプ米大統領が19日の国連総会での演説で、米国および同盟国を守る必要に迫られた場合、北朝鮮を完全に破壊する以外に選択肢はないと、これまでになく厳しいコメントを発したことから、同社株を筆頭に防衛関連株を物色する動きが再燃している。

■レントラックス <6045>  1,075円  +90 円 (+9.1%)  本日終値
 レントラックス<6045>が大幅3日続伸。同社はインターネットの成果報酬型広告サービスを展開しているが、19日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高が前年同月比33.8%増の7億7900万円となり、3割を超える大幅増となったことが好感された。パートナー運営者数が前月比424人増の2万2379人となり、順調に積み上がっていることが寄与しているようだ。

■巴工業 <6309>  2,089円  +170 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 19日、巴工業 <6309> が17年10月期の連結経常利益を従来予想の17.8億円→21.8億円に22.5%上方修正。従来の横ばい予想から一転して22.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。化学製品で住宅・建設用材料や半導体関連が想定より伸びるほか、機械製品で海外向け大型案件を販売することも収益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが16.2倍→12.7倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ホクリヨウ <1384>  994円  +62 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 19日、ホクリヨウ <1384> が17年8月期の連結経常利益を従来予想の15.9億円→16.9億円に6.0%上方修正。増益率が2.7%増→8.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。鶏卵相場が第4四半期に入っても想定以上に高水準で推移し、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。前日終値ベースの予想PERが5.8倍→5.6倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。

■enish <3667>  2,665円  +165 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 enish<3667>は3日続伸。同社は19日に「欅坂46」初の公式ゲームアプリ「欅のキセキ」の事前登録を開始したと発表し急騰。その反動でこの日はマイナススタートとなっていたが、その後プラスに転じ徐々に上げ幅を拡大。午後には、事前登録者数が10万人を突破したと発表したことがこれに拍車をかけた。「欅のキセキ」は、グループが歩んだ成長の軌跡と、メンバーが努力し続けることで起こした奇跡をたどるドキュメンタリーライブパズルゲーム。運命のオーディションから物語はスタートし、プレイヤーは新米マネージャーとしてメンバーを支え、彼女たちとともに成長していくというストーリーとなっている。また、メーンとなるパズルには、スワイプとコンボを掛け合わせた新しいスタイル&ルールを採用し、爽快なプレイ感と多彩な遊びを提供するとしている。なお、配信開始は今秋を予定している。

■明豊エンタープライズ <8927>  386円  +21 円 (+5.8%) 一時ストップ高   本日終値
 明豊エンタープライズ<8927>が続急騰、一時値幅制限いっぱいの80円高は445円まで上値を伸ばした。同社株は前週末の15日にストップ高、前日も取引時間中にストップ高に買われる場面があり、需給相場の様相を呈している。8月下旬の段階で株価は170円近辺にあったが、短期間で2.5倍に変貌した。9月14日の決算発表で開示した18年7月期の業績予想が、売上高が前期比倍増の150億円、営業利益が同3.2倍の21億7000万円と急拡大する見通しだったことが株価急騰の引き金となった。投資用賃貸アパート「ミハス」事業の展開加速で収益が押し上げられる見込み。また、市場ではさらにこれが上振れするとの見方も出ており、投機資金の流入に拍車がかかった。東証信用残は8日申し込み現在で信用倍率1.87倍、日証金では貸借倍率0.17倍と株不足状態にあり、買い戻しによる踏み上げ相場の素地も垣間見せている。

●ストップ高銘柄
 ビーマップ <4316>  2,065円  +400 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 五洋インテックス <7519>  710円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 イムラ封筒 <3955>  729円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

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