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【市況】明日の株式相場見通し=追加制裁への北朝鮮の反応を注視、挑発強行なら株安・円高が加速

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(12日)の東京株式市場は、日本時間12日未明にも採決が予定される、国連安全保障理事会での追加制裁決議案の内容に対する北朝鮮の反応に大きく左右されることになりそうだ。もし、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を強行するなど新たな挑発行為に出た場合は、地政学リスクが一段と高まり株安・円高が加速することになりそうだ。挑発行為がない場合は、きょう大幅上昇した後だけに、売り買い拮抗のもちあい推移が予想される。

 市場関係者からは「国連安全保障理事会は、米国が6日に提案した北朝鮮への追加制裁決議案について、日本時間12日未明にも採決を行う見通しだ。ただ、拒否権を持つ常任理事国のうち、中国とロシアが賛成するかは不明。また、両国の賛成を得るために、北朝鮮への石油禁輸の内容を緩和するなど修正される可能性も十分ある。追加制裁の内容に対する北朝鮮の受け止めとその反応に関心が寄せられている」との見方が出ていた。

 11日の東京株式市場は終始買い優勢の展開で、日経平均株価は270円を超える上昇となり1万9500円を大引けで回復した。日経平均株価終値は、前週末比270円95銭高の1万9545円77銭と大幅反発した。

 日程面では、7月の産業機械受注統計に注目。海外では、米アップルがスマートフォン「iPhone」の新型を発表、フランクフルト国際自動車ショー(24日まで)、石油輸出国機構(OPEC)月報が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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