【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落・1万9300円割れ、円高・北朝鮮リスクを嫌気 (9月8日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19297.96
高値 19357.49(09:11)
安値 19239.52(14:30)
大引け 19274.82(前日比 -121.70 、 -0.63% )
売買高 18億6042万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7145億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、4ヵ月半ぶりに1万9300円割れ
2.為替市場で1ドル=108円を割り込む急速な円高
3.北朝鮮建国記念日を前にリスク回避の売りが全体押し下げる
4.午後に発生したメキシコの大地震も買い手控えムードを助長
5.売買代金はメジャーSQ絡みで2兆7000億円強に膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは22ドル安と小幅反落。大型ハリケーン「イルマ」の接近や、9日に北朝鮮建国記念日を控えて地政学リスクへの警戒感から売りがやや優勢となった。
東京市場では急速に進むドル安・円高や北朝鮮リスクを嫌気してリスク回避の売りに押され、日経平均株価は約4ヵ月ぶりに1万9300円台を割り込んで引けた。
8日の東京市場は前日の米国株市場が冴えない動きをみせていたことに加え、ECB理事会後に外国為替市場でドル安・円高が進んだことで、リスク回避の売りが優勢となった。ドル・円相場は後場終盤に1ドル=108円台を割り込む円高が進行した。あす9日が北朝鮮の建国記念日で同国が軍事的な挑発行動をとることに対する警戒感も買いを手控えさせた。さらに、日本時間午後にメキシコで大地震が発生、ハリケーン被害に続き米国経済へのダメージを懸念した売りを誘った面もあったようだ。日経平均は4月28日以来約4ヵ月半ぶりに終値で1万9300円台を下回った。なお、東証1部の売買代金は本日がメジャーSQ算出日だったこともあって2兆7000億円強まで膨らんだ。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、朝高の安永<7271>も終盤に利食われた。ダイキン工業<6367>、キヤノン<7751>も冴えない。くらコーポレーション<2695>が急落、オリジン電気<6513>、ボルテージ<3639>、新日本理化<4406>なども安い。石川製作所<6208>が値を下げ、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も安い。積水ハウス<1928>、アンリツ<6754>なども売られた。
半面、任天堂<7974>が堅調、ソニー<6758>も買い優勢だった。阿波製紙<3896>がストップ高に買われ、巴コーポレーション<1921>も大幅高。シュッピン<3179>が値を飛ばし、北の達人コーポレーション<2930>も上昇した。東洋炭素<5310>が上昇、SMK<6798>、竹内製作所<6432>なども買い人気を集めた。小野薬品工業<4528>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、電通 <4324> 、トレンド <4704> 、デンソー <6902> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、ソフトバンク <9984> 、日東電 <6988> 、オリンパス <7733> 。押し下げ効果は約54円。
東証33業種のうち上昇は5業種のみで、上昇率の上位から(1)その他製品、(2)サービス業、(3)空運業、(4)医薬品、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)鉄鋼、(3)食料品、(4)証券商品先物、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△ベステラ <1433> [東証M]
東証1部に市場変更。
△あらた <2733>
「4-9月営業利益は3割増の50億円前後」と報道。
△シュッピン <3179>
8月売上高が45%増で12ヵ月連続前年上回る。
△インフォテリ <3853> [東証M]
東証が信用規制解除。
△アカツキ <3932> [東証M]
東証1部に市場変更。
△Nフィールド <6077>
ゴールドマン・サックス証券が新規買い推奨。
△コーセル <6905>
6-8月期(1Q)経常は79%増益で着地。
△ライフネット <7157> [東証M]
8月の新規契約件数は45%増。
△トレイダーズ <8704> [JQ]
子会社が仮想通貨交換業者の登録申請。
△メタウォータ <9551>
大和証券が投資判断を「3→2」へ引き上げ。
▼くら <2695>
第3四半期は2ケタ営業減益。
▼LIXILビバ <3564>
8月既存店売上高2ヵ月ぶり前年割れ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Nフィールド <6077> 、(2)阿波製紙 <3896> 、(3)シュッピン <3179> 、(4)巴 <1921> 、(5)木村化 <6378> 、(6)シード <7743> 、(7)OATアグリ <4979> 、(8)東洋炭素 <5310> 、(9)IDEC <6652> 、(10)タツタ <5809> 。
値下がり率上位10傑は(1)くら <2695> 、(2)オリジン <6513> 、(3)ネクステージ <3186> 、(4)ボルテージ <3639> 、(5)ラクトJ <3139> 、(6)トナミHD <9070> 、(7)理計器 <7734> 、(8)九州FG <7180> 、(9)日理化 <4406> 、(10)東亜道 <1882> 。
【大引け】
日経平均は前日比121.70円(0.63%)安の1万9274.82円。TOPIXは前日比4.70(0.29%)安の1593.54。出来高は概算で18億6042万株。値上がり銘柄数は678、値下がり銘柄数は1247となった。日経ジャスダック平均は3375.35円(9.35円安)。
[2017年9月8日]
株探ニュース