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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):菱地所、三菱UFJ、シュッピン

菱地所 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱地所 <8802>  1,835.5円  -20 円 (-1.1%)  本日終値
 三菱地所<8802>が新安値。大和証券は7日、同社株のレーティングを「1(買い)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き下げた。目標株価は2400円から2200円に見直した。株価は18年3月末の予想NAV(Net Aseet Value)倍率で0.69倍の水準。堅調な業績動向とは裏腹にNAV倍率の低下傾向が続いているが、同証券では「評価軸が従来のNAVから収益力へシフトしてきた可能性も否定できない」と指摘。ただ、同社の場合、当面はPERでの評価が困難としてNAV倍率0.82倍に相当する2200円を目標株価としている。

■LIXILビバ <3564>  1,939円  -21 円 (-1.1%)  本日終値
 LIXILビバ<3564>が3日続落。7日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.5%減と2カ月ぶりに前年を下回ったことが嫌気されたようだ。なお、全店売上高は同0.7%増と2カ月連続でプラスを確保した。

■三菱UFJ <8306>  653.6円  -3.3 円 (-0.5%)  本日終値
 メガバンクが連日の下落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>は揃って5日続落と下値を探っている。7日の米債券市場で、10年債利回りが一時2.03%台と16年11月以来、10カ月ぶりの水準に急低下。米国の年内利上げ観測が後退するなか、長期金利の低下が利ザヤ縮小につながるとの懸念からバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースといった米大手銀行株が下落。このなか、日本のメガバンクにも金利低下懸念からの売りが波及している。

■シュッピン <3179>  2,218円  +238 円 (+12.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 シュッピン<3179>がカイ気配で始まる強さをみせ大幅高で3連騰。同社はカメラなど高級商材の買い取りや中古販売を手掛けるが業績は絶好調に推移、7日に発表した8月の売上高は前年同月比45.4%増と大幅な伸びを示し、12カ月連続で前年実績を上回った。またEC売上高も43.4%の伸長で引き続き全体を牽引しており、これを好感する買いを引き寄せた。

■菊水電子工業 <6912>  821円  +66 円 (+8.7%)  本日終値
 菊水電子工業<6912>が大幅高で3連騰。同社は電子計測器および電源機器を製造、耐電圧試験器や直流安定化電源で実績を持っている。自動運転分野や電気自動車(EV)向けに耐電圧試験器の需要が旺盛なほか、リチウムイオン電池の評価試験では充放電システムコントローラーを手掛けるなど、同関連銘柄としてマーケットの注目を集めている。依然としてPBR0.7倍台で株価指標面からも割安感がある。

■トレイダーズ <8704>  158円  +11 円 (+7.5%)  本日終値
 トレイダーズホールディングス <8704> [JQ]が急反発。6日、子会社みんなのビットコインが仮想通貨交換業者の登録申請書を関東財務局へ提出したと発表したことが買い材料視された。4月1日に施行された新資金決済法で仮想通貨交換業に登録制が導入されたが、経過措置として同法施行前から仮想通貨交換業を行っている業者は、6ヵ月間“みなし仮想通貨交換業者”として同業を行うことが認められている。現在みんなのビットコインはみなし仮想通貨交換業者としてサービスを提供しているが、正式登録に向け内部管理態勢を整備などを行い、今回登録申請書を提出した。なお、審査結果については、判明次第あらためて通知するとしている。

■アセンテック <3565>  4,065円  +215 円 (+5.6%)  本日終値
 アセンテック<3565>が続伸。同社は7日、バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>の営業社員用端末として、Atrust(エートラスト)「mt178モバイルシンクライアント」900台が採用されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。Atrust「mt178モバイルシンクライアント」は、オフィスでのデスクワークや外出先でのモバイルワークなどで優れたセキュア仮想デスクトップ環境を提供。バイタルKSKでは導入により、営業社員の働き方改革およびコスト面、在庫管理にかかわる業務改善を図るとしている。

■ベステラ <1433>  2,070円  +94 円 (+4.8%)  本日終値
 7日、東証がベステラ <1433> [東証M]を14日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ライフネット生命保険 <7157>  369円  +15 円 (+4.2%)  本日終値
 ライフネット生命保険<7157>が続伸。7日の取引終了後に発表した8月の業績速報で、新規契約件数が3065件となり、前年同月比45.8%増となったことが好感された。また、新契約の年換算保険料は1億3600万円(同43.2%増)となり、業績への貢献が期待されている。

■インフォテリア <3853>  1,260円  +37 円 (+3.0%)  本日終値
 7日、東証が8日売買分からインフォテリア <3853> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 N・フィールド <6077>  1,518円  +300 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 技研興業 <9764>  515円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 阿波製紙 <3896>  980円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 郷鉄工所 <6397>  1円  -2 円 (-66.7%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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