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【特集】MRT Research Memo(6):2018年3月期は大幅増収も営業減益。遠隔診療分野への投資加速

MRT <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

MRT<6034>の2018年3月期通期の連結業績予想(IFRSベース)はまだ公開されていない。2017年5月9日に発表された日本基準の予想では、売上高が前期比29.4%増の1,500百万円、営業利益が同9.4%減の141百万円、経常利益が同1.6%増の128百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同149.3%増の80百万円と大幅な増収とともに営業減益となる。売上高に関しては、2017年1月から連結化したNOSWEATの売上げが通年で計上されるとともに、益々増加する医師の求人需要を背景に医療人材サービスが順調に拡大することを見込んでいる。また、2017年4月から有償サービスを開始した「遠隔診療ポケットドクター」の立ち上げに力を入れ、売上げを積み増したい考えだ。利益に関しては、将来の成長のための投資フェーズと位置付けており、費用を増加させるため、営業減益を予想する。具体的には、遠隔診断ポケットドクターの販促活動(増員、アライアンス・代理店展開)や医師ネットワーク拡大のための会員向けの施策刷新などの投資を強化する。2018年度の診療報酬改定において「遠隔診療」の診療報酬上の評価が変わる可能性があり、遠隔診療サービス市場は拡大と参入プレーヤーの増加が予想される。2018年3月期は先行者としてのリードを維持・拡大する上で先行投資の年となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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