市場ニュース

戻る
 

【市況】24日の香港市場概況:ハンセン0.4%高と3日続伸、H株銀行セクターに買い

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

台風休場明け24日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比116.93ポイント(0.43%)高の27518.60ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が96.08ポイント(0.88%)高の11051.00ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1047億6900万香港ドルに拡大している(22日の売買代金は903億6400香港ドル)。今月11日以来、約2週ぶりに1000億の大台を回復した。

本土マネーの流入期待で上昇する流れ。「中国の社会保障基金は、香港株への投資準備を完了した」と伝えられている。人民元高の進行も好感。中国人民銀行(中央銀行)は24日、人民元の対米ドル基準値を約11カ月ぶりの高値に設定した。この日の上海外国為替市場では、人民元相場が対米ドルで約1年ぶりの元高水準で推移している。

業種別では、H株金融セクターの上げが目立つ。招商銀行(3968/HK) が5.7%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.5%高、中国建設銀行(939/HK)が1.8%高、交通銀行(3328/HK)が1.6%高、中国農業銀行(1288/HK)が1.4%高で引けた。前述した社会保障基金に関しては、香港株の投資対象が本土系金融株になるとの見方が流れている。

本土系不動産セクターの一角も高い。広州富力地産(2777/HK)が7.2%、中国海外発展(688/HK)が5.1%、碧桂園HD(2007/HK)が3.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.3%ずつ値を上げた。これまでに公表された各社の業績は、増益や増配が多い。雅居楽は来週28日に中間決算を報告する予定だ。

主要企業の決算発表が進むなか、業績動向を材料にした物色も目立つ。中間業績の増益と配当増額を手がかりに、自動車メーカー中堅の広州汽車集団(2238/HK)と使い捨て医療器具大手の山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)がそろって値上がり。それぞれ3.1%、2.2%ずつ上昇した。

一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%安の3271.51ポイントで取引を終えた。証券株がさえない。不動産株や非鉄株なども売られた。半面、銀行株は買われる。鉄鋼株もしっかり。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均