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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ソラスト <日足> 「株探」多機能チャートより

■ソラスト <6197>  1,807円 (+51円、+2.9%)

 ソラスト <6197> が続伸し、上場来高値を更新した。SMBC日興証券が22日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を1580円→1710円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、介護事業のM&Aがハイペースで実現していることを評価。また、生産性改善の進展も踏まえ、同証券の18年3月期の連結営業利益予想を41億円→44億円(会社計画は40.3億円)、19年3月期を49億円→52億円、20年3月期を59億円→62億円へそれぞれ上方修正した。同日、同社は7月の介護サービス利用状況を発表。訪問介護利用者数は前年同月比25.6%増、デイサービスは同18.6%増と好調を維持したことも支援材料となった。

■システナ <2317>  2,593円 (+71円、+2.8%)

 システナ <2317> が3日続伸。23日、同社のPepperサービス「歩いてご案内」が、住宅情報館(神奈川県相模原市)のトータルホームギャラリー「マイホームラボ」住宅情報館大和店に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「歩いてご案内」サービスは、ソフトバンクロボティクス(東京都港区)のPepperを活用し、システナが独自に開発したもの。設定したルート/ラインをPepperが自ら走行する機能で、“動きのある接客”を実現し、これまでの呼び込みを行うだけのPepperと差別化したのが特徴だという。住宅情報館では、「見て・触れて・体感できる」トータルホームギャラリー「マイホームラボ」の新装オープンに伴い、ロボットを用いてフロア案内をするようなサービス構想を描いていたことから、「歩いてご案内」の採用になったようだ。

■S Foods <2292>  4,090円 (+80円、+2.0%)

 S Foods <2292> が5日ぶりに反発。米大手投資会社フィデリティ傘下のFMRが22日付で関東財務局に変更報告書(5%ルール報告書)を提出したことが買い材料視された。報告書によると、FMRの同社株式保有比率は7.32%→8.37%に増加した。これを受けて需給思惑から買いが先行したようだ。

■MTI <9438>  723円 (+14円、+2.0%)

 エムティーアイ <9438> が4日ぶりに反発。23日、妊娠中・育児中のママ向け情報配信アプリ「ルナルナ ベビー」が、母子手帳アプリ「母子モ」と連携を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「ルナルナ ベビー」は、同社が運営する、1000万インストールを突破した女性の健康情報サービス「ルナルナ」シリーズの、妊娠中・育児中のママ向けアプリ。一方、「母子モ」は、ICT(情報通信技術)を活用して自治体の子育て支援をサポートし、地域社会と子育て世代をつなぐ新たなツールとして全国50以上の自治体に導入されている。今回、「ルナルナ ベビー」から「母子モ」の機能が利用できるようになったことで、母親の孤独感や不安感を解消し、妊娠中から出産、子育てまでライフステージや地域に合わせた切れ目のない支援を目指すとしている。

■西松屋チェ <7545>  1,212円 (+21円、+1.8%)

 西松屋チェーン <7545> が反発。22日の取引終了後に発表した8月度(7月21日-8月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.0%増と2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。夏物バーゲンセールの効果で全国的に夏物衣料の販売が大きく伸長したほか、月度後半で東日本や北日本を中心に秋物衣料が好調な立ち上がりとなったことも寄与した。また、育児用品も調乳衛生用品やコモディティグッズを中心に堅調に推移した。

■コニシ <4956>  1,809円 (+27円、+1.5%)

 コニシ <4956> が3日続伸。22日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の1.09%にあたる40万株(金額で7億1280万円)を上限に、23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は22日終値の1782円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ソフトバンク <9984>  8,799円 (+116円、+1.3%)

 ソフトバンクグループ <9984> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日、同社株の目標株価を1万1000円から1万3200円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエイト」を継続した。同社投資先の価値増加などを踏まえて目標株価を見直した。当面の注目点は、スプリントを軸にする米国通信業界の再編とみており、中長期的な競争力強化につながることを期待している。

■協エクシオ <1951>  2,049円 (+22円、+1.1%)

 協和エクシオ <1951> が反発。22日の取引終了後、同社の「Skype for Business導入トータルサービス」が、米マイクロソフトの「Skype Operations Framework(SOF)」に対応したソリューションとして追加認定されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。マイクロソフトは「Skype for Business」導入を進めるために、ネットワークやハードウエアデバイスの最適化、アセスメントによる通信品質の向上、利用促進・定着のためのコンサルティングなど、効率的かつ効果的に導入および管理するための3つの分野(計画、導入、運用)で構成されるフレームワークを「SOF」として提供しており、協エクシオも今年3月、「Skype for Business導入アセスメントサービス」がSOFに認定されている。今回の追加認定で、導入アセスメントサービスに公衆網接続の早期評価・実現サービス、ならびにクラウドへの移行後の保守・監視サービスを追加した「導入トータルサービス」についても認定されたことになる。

■コロプラ <3668>  1,389円 (+15円、+1.1%)

 コロプラ <3668> が7日続伸。英語版「東京カジノプロジェクト」iOS版をマレーシアとベトナムで8月21日から配信を開始したと発表した。同タイトルは、広大なカジノリゾートのオーナーになり、ルーレットやスロット、ブラックジャックといったさまざまな遊戯をプレイしながら、同時に施設などを建築して自分のリゾートも大きくしていくスマホゲーム。今回はiOS版のみのリリースだが、今後Android版も配信する予定。また、マレーシア、ベトナムでの配信を皮切りに、世界各国に向けた配信も予定しているという。

■アルコニクス <3036>  3,015円 (+29円、+1.0%)

 アルコニックス <3036> が続伸し新高値。同社はレアメタルやレアアースに強みを持つ非鉄商社。第1四半期(4-6月)の連結純利益は前年同期比73%増の14億3600万円と大幅増益だったほか、8月31日時点の株主に対して1対2の株式分割を実施することもあり足もとで株価は急伸した。また、電気自動車(EV)の普及に伴い、コバルトやネオジウムといったレアメタル・レアアースの需要が拡大しており、今後の同社の活躍余地が広がるとの期待も膨らんでいる。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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