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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニトリHD、リミックス、キーエンス

ニトリHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニトリホールディングス <9843>  16,850円  +810 円 (+5.1%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が急反発。22日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比14.0%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。東日本の太平洋側を中心に雨が長く続いたことや天候不順で、例年より低い気温が続いたが、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズが引き続き好調に推移。特に、敷きパッド・ベッドパッドが前年を大きく上回った。また、家具ではリクライニングソファやソファベッド、自社開発商品のマットレス「Nスリープ」シリーズや、Nスリープを使用したリビングソファベッドも好評だった。

■朝日インテック <7747>  5,330円  +240 円 (+4.7%)  本日終値
 朝日インテック <7747> [東証2]が大幅反発。同社は22日に17年6月期の決算説明会を開催。これを受け、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同日付のリポートで「印象はポジティブ、米国市場での成長が期待される」と報告している。朝日インテクは決算説明会で米国でのセールス人員増強を推進すると報告。PTCA(経皮的冠動脈形成術)ガイドワイヤの販売委託先との契約が切れる18年7月以降の直販化を見据えた戦略だが、直販になれば単価上昇や市場シェアの拡大が実現できると説明した。リポートでは、直販化による市場シェア拡大の余地は大きく、米国でのさらなる事業拡大が期待できると評価している。

■リミックスポイント <3825>  1,407円  +63 円 (+4.7%)  本日終値
 22日、リミックスポイント <3825> [東証2]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の1億2300万円→5億2000万円に4.2倍上方修正。増益率が21倍→87倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。仮想通貨の新取引所システム稼働などで子会社ビットポイント・ジャパンの収益が大幅に改善する。電力売買事業で新規顧客の獲得が伸びることも業績上振れに貢献する。

■キーエンス <6861>  57,050円  +2,460 円 (+4.5%)  本日終値
 キーエンス<6861>が最高値街道をまい進。世界的な景況感の回復を背景に設備投資関連株に注目が集まっており、そのなかFA用センサートップメーカーである同社には機関投資家とみられる継続的な買いが観測されている。17年4~6月期の最終利益は474億円と過去最高を記録、業績は飛ぶ鳥を落とす勢いだ。時価総額は既に6兆8000億円を超え7兆円の大台替えも目の前にある。国内証券にも同社株の目標株価を引き上げる動きが相次いでおり、株式需給面では信用買い残が少なく18日申し込み現在で信用倍率0.7倍台と売り長であることも上値の軽さにつながっている。

■東レ <3402>  1,024.5円  +39.2 円 (+4.0%)  本日終値
 23日、東レ <3402> が米子会社Zoltekのハンガリー工場内に、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂コンパウンド生産設備を新設すると発表したことが買い材料視された。自動車の燃費やCO2排出量の規制、安全規制が世界で最も厳しい欧州では、電装部品やエンジン部品向けにPPS樹脂の使用量が増加傾向にある。また、電気・電子機器などの産業用途においても採用が拡がっており、PPS樹脂の市場が急拡大している。同社は今回の拠点新設により、欧州市場への供給体制の強化と新規需要の開拓を図り、事業拡大につなげる狙いだ。なお、生産能力は年産3000トンで、18年3月からの稼働を予定している。

■ソラスト <6197>  1,807円  +51 円 (+2.9%)  本日終値
 ソラスト <6197> が大幅続伸し、上場来高値を更新した。SMBC日興証券が22日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を1580円→1710円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、介護事業のM&Aがハイペースで実現していることを評価。また、生産性改善の進展も踏まえ、同証券の18年3月期の連結営業利益予想を41億円→44億円(会社計画は40.3億円)、19年3月期を49億円→52億円、20年3月期を59億円→62億円へそれぞれ上方修正した。同日、同社は7月の介護サービス利用状況を発表。訪問介護利用者数は前年同月比25.6%増、デイサービスは同18.6%増と好調を維持したことも支援材料となった。

■システナ <2317>  2,593円  +71 円 (+2.8%)  本日終値
 システナ<2317>が3連騰。この日、同社のPepperサービス「歩いてご案内」が、住宅情報館(神奈川県相模原市)のトータルホームギャラリー「マイホームラボ」住宅情報館大和店に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「歩いてご案内」サービスは、ソフトバンクロボティクス(東京都港区)のPepperを活用し、システナが独自に開発したもの。設定したルート/ラインをPepperが自ら走行する機能で、“動きのある接客”を実現し、これまでの呼び込みを行うだけのPepperと差別化したのが特徴だという。住宅情報館では、「見て・触れて・体感できる」トータルホームギャラリー「マイホームラボ」の新装オープンに伴い、ロボットを用いてフロア案内をするようなサービス構想を描いていたことから、「歩いてご案内」の採用になったようだ。

■S Foods <2292>  4,090円  +80 円 (+2.0%)  本日終値
 S Foods <2292> が5日ぶりに反発。米大手投資会社フィデリティ傘下のFMRが22日付で関東財務局に変更報告書(5%ルール報告書)を提出したことが買い材料視された。報告書によると、FMRの同社株式保有比率は7.32%→8.37%に増加した。これを受けて需給思惑から買いが先行しているようだ。

■エムティーアイ <9438>  723円  +14 円 (+2.0%)  本日終値
 エムティーアイ<9438>が4日ぶりに反発。この日、妊娠中・育児中のママ向け情報配信アプリ「ルナルナ ベビー」が、母子手帳アプリ「母子モ」と連携を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「ルナルナ ベビー」は、同社が運営する、1000万インストールを突破した女性の健康情報サービス「ルナルナ」シリーズの、妊娠中・育児中のママ向けアプリ。一方、「母子モ」は、ICT(情報通信技術)を活用して自治体の子育て支援をサポートし、地域社会と子育て世代をつなぐ新たなツールとして全国50以上の自治体に導入されている。今回、「ルナルナ ベビー」から「母子モ」の機能が利用できるようになったことで、母親の孤独感や不安感を解消し、妊娠中から出産、子育てまでライフステージや地域に合わせた切れ目のない支援を目指すとしている。

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