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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ビーロット <日足> 「株探」多機能チャートより

■ビーロット <3452>  2,234円 (+400円、+21.8%) ストップ高

 ビーロット <3452> [東証M]が4日ぶり急反騰でストップ高。18日に発表した「株主優待制度を新設」が買い材料。17年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。同時に発表した「東証1部市場変更に向け立会外分売」も買い材料。東証1部市場変更に向け、3万株の立会外分売を実施。株式の分布状況改善や流動性向上を図る。

■ジャストプラ <4287>  865円 (+150円、+21.0%) ストップ高

 ジャストプランニング <4287> [JQ]がストップ高。18日、同社が発行済み株式数の31.5%にあたる193万9954株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月1日。

■Aiming <3911>  665円 (+100円、+17.7%) ストップ高

 Aiming <3911> が大幅高で4連騰。前週末に12.5%高と急騰したが、その余勢を駆って21日も短期資金の攻勢が続いた。同社は18日、スマートフォン向け新作RPG「CARAVAN STORIES」の事前登録者数がわずか数時間で150万人を突破、これを記念して総額150万円分のプレゼントキャンペーンを開始することを発表しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■サノヤスHD <7022>  294円 (+40円、+15.8%)

 東証1部の上昇率トップ。サノヤスホールディングス <7022> が急反騰。欧州で車を使ったテロとみられる事件が相次ぐなか、グループ会社のサノヤス・エンジニアリングが手掛けるボラード(テロ対策用車止め)への関心が高まったようだ。サノヤス・エンジニアリングは、ボラード業界でトップクラスの実績を持つ英ATG Access社と代理店契約を結んでおり、ボラードの販売、設置から保守まで包括的に手掛けている。

■ペッパー <3053>  7,150円 (+820円、+13.0%)

 東証1部の上昇率2位。ペッパーフードサービス <3053> が大幅高で遂に10連騰を記録。この間に、21日の高値との比較で株価水準を2700円強も切り上げており、上昇率は約66%に達した。21日から日々公表銘柄に指定されたが、その影響を微塵も感じさせない強烈な上昇パフォーマンスを演じている。同社は低価格のステーキ店を展開、「ペッパーランチ」や「いきなり!ステーキ」を積極出店し、業績は急拡大途上。ペッパーランチの人気はとどまることを知らず、既存店売り上げが前月(7月)まで57ヵ月連続で前年実績を上回るという破竹の快進撃を続けている。17年12月期営業利益は前期比2.3倍の21億8500万円を計画。15日に東証2部から東証1部に指定替え、TOPIX組み入れなどを見込んだ投機資金の流入を誘ったほか、8月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施する予定で権利取り狙いの買いも呼び込んだ。

■カーバイド <4064>  248円 (+18円、+7.8%)

 東証1部の上昇率5位。日本カーバイド工業 <4064> が大口の買いを集め、7%を超える上昇で年初来高値を更新した。17年4-6月期は電子材料分野が好調だったほか、建材、エンジニア関連も収益に貢献、第1四半期時点で18年3月期通期経常利益予想を23億円から24億円に、最終利益を12億円から15億円に増額しているが、進捗率を考慮すると一段の利益上乗せも視野に入る。売買高は午後1時過ぎ現在で540万株弱と高水準。

■オールアバウト <2454>  1,725円 (+125円、+7.8%)

 オールアバウト <2454> [JQ]が続急伸。18日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の3.23%にあたる43万7500株(金額で7億円)を上限に、21日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は18日終値の1600円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ブロードメディア <4347>  111円 (+8円、+7.8%)

 ブロードメディア <4347> [JQ]が3日ぶり急反発。一時5.8%高の109円まで上昇し、13週移動平均線とのマイナスカイ離をほぼ解消してきた。CS放送営業を祖業とするが、高利益率のクラウドサービスやゲーム関連が業績に貢献、18年3月期は営業利益段階で前期比34%増の2億5000万円を計画している。ソフトバンクグループ <9984> との強固な連携に思惑があるほか、直近では「ニンテンドースイッチ」向けゲームの企画開発を目的に設立されたポケット(東京都中央区)に出資していることから、任天堂 <7974> 関連の一角としても材料性を内包。100円近辺の株価は値ごろ感も魅力で、投機性の強い個人の短期資金などが食指を動かしたようだ。

■石川製 <6208>  1,647円 (+116円、+7.6%)

 東証1部の上昇率6位。石川製作所 <6208> が大幅高で3連騰、5日ぶりに1700円台を回復したほか、豊和工業 <6203> 、東京計器 <7721> などの防衛関連株が上昇、ジャスダック市場では細谷火工 <4274> [JQ]、重松製作所 <7980> [JQ]などが買われた。米韓両軍は21日から北朝鮮を巡る有事を想定した定例の合同演習を開始する予定で、米朝間の緊張の高まりが改めてマーケットでも意識されており、関連銘柄には短期資金の買いが再び目立つ状況となった。

■日進工具 <6157>  2,005円 (+128円、+6.8%)

 日進工具 <6157> [東証2]が4日ぶり急反発。18日、東証が同社を9月8日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。併せて、既存株主による104万3500株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限15万6500株の売り出しを実施すると発表したが売り材料視されなかった。

■日本SHL <4327>  4,220円 (+250円、+6.3%)

 日本エス・エイチ・エル <4327> [JQ]が3日続急伸。18日、同社が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■エスライン <9078>  1,094円 (+64円、+6.2%)

 エスライン <9078> [東証2]が急伸。同社は18日に東証2部上場に伴う記念株主優待を実施すると発表した。9月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対してクオカ―ド1000円分を贈呈する。21日は、3月末の株主に対する通常の株主優待に加え記念株主優待を実施することが好感された。同時に公募増資と売り出しも発表しているが、1株当たり利益の希薄化懸念などを跳ね返した格好だ。40万株の公募増資と63万6200株の売り出し、それに上限15万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。公募に伴う調達資金は約5億800万円で物流センターの建設費に充てる。発行済み株式数は最大で約5%増える見込み。発行価格は8月28日から30日までのいずれかの日に決定する。

■東洋炭素 <5310>  2,388円 (+136円、+6.0%)

 東洋炭素 <5310> が急反発、後場一段高で年初来高値を更新した。同社は9日取引終了後、17年12月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を310億円から325億円(前期比0.1%増)へ、営業利益を15億円から19億円(同2.9倍)へ、最終利益を15億円から16億円(同5.6倍)へそれぞれ増額した。売上高では、エレクトロニクス分野向けにカーボンブラシの需要が回復したことや、想定に比べて為替レートが円安に推移したことが貢献した。営業利益では、売上高の増加に加え、固定費削減などの構造改革の取り組みが一段と進展したことが寄与している。

■LIXILグ <5938>  2,923円 (+138円、+5.0%)

 LIXILグループ <5938> が前場は安かったものの後場急反発となった。同社は21日後場取引開始前後に、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を750億円から850億円へ増額した。これを手掛かり材料に買いが勢いを増した。信用取組は買い残の枯れた状態で、信用倍率は10日申し込み現在で0.61倍と売り長、日証金でも18日現在の貸借倍率が0.54倍と株不足状態にある。

■ラピーヌ <8143>  883円 (+39円、+4.6%)

 ラピーヌ <8143> [東証2]が3日続伸。同社は婦人用アパレルを展開、新規出店効果で18年2月期業績は黒字転換が見込まれている。足もと17年3-5月期は営業利益段階で前年同期比3.9倍の2億5800万円と高変化をみせており、第1四半期時点で通期計画の1億3500万円を91%も超過して市場の注目を集めた。株価は7月12日から18日にかけて約2.4倍に大化けしたが、その後は調整局面にあった。800円台半ばで売り物を吸収し、リバウンド狙いの買いが一気に勢いを増した。今期15円配当を計画しながらPBRが0.3倍台と割安感が際立つ。

■エディア <3935>  4,065円 (+175円、+4.5%)

 エディア <3935> が5日続伸。同社は21日、位置情報を活用した新作スマホゲームアプリ「温泉むすめ ゆのはなこれくしょん」を18年に配信する予定だと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このゲームは、エディアが持つ位置情報技術やゲーム開発・運営ノウハウと、エンバウンド(東京都渋谷区)がプロデュースする地域共生・活性クロスメディアプロジェクト「温泉むすめ」のキャラクターを融合させたスマホゲームアプリ。リリースに先立ち、21日から同ゲームのティザーサイトを公開している。

■ファイズ <9325>  6,050円 (+260円、+4.5%)

 ファイズ <9325> [東証M]が3日ぶり反発。21日午前、同社が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■高度紙 <3891>  2,083円 (+82円、+4.1%)

 ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]が反発。一時5.5%高の2111円まで上昇し新高値、8月4日にマドを開けてストップ高に買われた後も、窓埋め拒否の強い足で上値指向を鮮明にした。同社はコンデンサー用のセパレーターを生産するほか、電気自動車(EV)などの普及で市場が急拡大傾向にある2次電池用セパレーターを手掛け、好収益環境を享受している。17年4-6月期は営業利益段階で前年同期比6.7倍の5億7200万円と高変化を示し、4-9月期計画の4億7000万円を大幅に上回りマーケットの注目を集めた。動き出すと足は速く、株価は2014年12月に2600円台まで買われた実績がある。

■マンダム <4917>  6,090円 (+160円、+2.7%)

 マンダム <4917> が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日、同社株の目標株価を6600円から6900円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエイト」としている。「女性化粧品」とミドル世代男性向けの「ルシード」の成長により国内事業が堅調なほか、アジア圏での化粧品事業の成長、安定した利益成長と増配などを評価材料に挙げている。同証券では18年3月期の連結営業利益は前期比8%増の82億6000万円(会社予想80億円)と予想。19年3月期の同利益は88億1000万円と試算しており、配当も104円(今期予想は98円)への増配を見込んでいる。

■郵船 <9101>  219円 (+4円、+1.9%)

 日本郵船 <9101> が3日続伸、ボックス相場下限の200円近辺をターニングポイントに8月中旬を境に戻り足を強めた。背景にあるのは、ばら積み船市況の回復だ。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前週末18日時点で13ポイント高の1260と15日続伸、4月19日以来4ヵ月ぶりの水準まで回復しており、これが同社株の収益環境の改善を意識させる材料として買いが優勢となった。川崎汽船 <9107> や飯野海運 <9119> なども買われた。

■エン・ジャパン <4849>  3,630円 (+55円、+1.5%)

 エン・ジャパン <4849> が4日ぶり反発。SMBC日興証券は18日、同社株の目標株価を3500円から4100円に引き上げた。投資評価は「1」を継続した。同社では、第1四半期(4-6月)の決算時に18年3月通期の業績予想を増額修正したが、同証券では第2四半期(4-9月)決算時に再度上方修正が発表されるとみている。同証券では、推奨ポイントとして「活況を呈する転職市場において最も高い成長が実現できていること」「20~30歳の若手に強みをもつこと」「“採用できるサイト”の評価で勝ち組として一層のシェアアップが期待できること」などを挙げている。同証券では18年3月期の連結営業利益を会社予想83億円に対し、前期比34%増の92億円と試算。19年3月期は115億円への一段の業績の伸びを見込んでいる。

■国際石開帝石 <1605>  1,041円 (+15円、+1.5%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> など資源開発関連株の一角が上昇。前週末のWTI原油先物価格が1ドル42セント高と急騰、終値ベースで1バレル=48ドル51セントまで上昇しており、これを好感して米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が上昇した。東京市場でもこの流れが波及し、原油高が収益メリットとなる資源開発セクターに買いを誘導した。

■新日本電工 <5563>  424円 (+6円、+1.4%)

 新日本電工 <5563> が反発。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断の「A」を継続するとともに、目標株価を460円から520円に引き上げた。合金鉄市況の上昇を背景に収益モメンタムの改善が本格化。同社の17年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結営業利益は前年同期比3.6倍の52億円と大幅増益となった。主力製品であるフェロマンガンの国際市況が上昇し、同社販売価格も大きく上昇したことが寄与した。会社側では17年12月期の連結営業利益を80億円に上方修正したが、同証券では前期比5.4倍の93億円への一段の増額修正を見込んでいる。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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