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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落、引き続き北朝鮮リスクを警戒 (8月10日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19792.45
高値  19829.88(09:15)
安値  19685.83(13:02)
大引け 19729.74(前日比 -8.97 、 -0.05% )

売買高  19億6413万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5327億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅ながら3日続落、北朝鮮リスクを警戒
 2.3連休前でポジションを軽くする動きが全体の重しとなる
 3.先物主導で主力株軟調ながら好業績銘柄中心に底堅さ
 4.中小型株の一角が買われ値上がり銘柄数が値下がりを上回る
 5.オプションSQに絡み売買代金は2兆5000億円台まで膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは36ドル安と続落。米国と北朝鮮の緊迫化への警戒感から売りが先行した。

 東京市場では、朝鮮半島での地政学リスクがくすぶるなか売りに押される展開となり、日経平均株価は小幅ながら安く引けた。

 10日の東京市場は、引き続き北朝鮮に絡む地政学リスクが意識され、主力株中心に見送りムードが強かった。前日の米国株市場で主要指数が下げたものの小幅の下げにとどまり、為替の円高にも歯止めがかかっていたことから、朝方は買い戻しが優勢となり高く始まった。しかし、3連休を控えポジションを軽くする動きが上値を押さえ、軟調な先物が主導する形で後場はマイナス圏で推移する時間が長かった。下値では好業績銘柄中心に買い向かう動きも観測され、小安い水準で売り物を吸収し底堅い展開だった。日経平均、TOPIXともに小幅に安く引けたが、中小型株は買い戻されるものも多く、値上がり銘柄数が値下がりを上回っている。東証1部の売買代金は2兆5000億円台まで膨らんだが、本日はオプションSQの算出日に伴う特殊要因も絡んでおり、全体としては今一つ盛り上がりに乏しい地合いだった。

 個別では、売買代金断トツの任天堂<7974>は続落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや東京海上ホールディングス<8766>など保険株も下げた。オプトホールディング<2389>が大幅安となり、ルック<8029>も終盤に下げ幅を広げた。クックパッド<2193>、新日本電工<5563>、トーヨーカネツ<6369>が急落、ジャパンディスプレイ<6740>も安い。
 半面、トヨタ自動車<7203>が堅調、資生堂<4911>、アルバック<6728>が商いを伴い大幅高に買われた。長野計器<7715>が一時ストップ高となり、ダブル・スコープ<6619>も上昇した。トラスト・テック<2154>、マツモトキヨシホールディングス<3088>なども値を飛ばし、渋谷工業<6340>、パイロットコーポレーション<7846>なども高い。ニチイ学館<9792>も買い人気を集めた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、京セラ <6971> 、武田 <4502> 、東エレク <8035> 、住友不 <8830> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約36円。うち20円は資生堂1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は電通 <4324> 、ソフトバンク <9984> 、ダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約31円。

 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)倉庫運輸関連、(4)ゴム製品、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)銀行業、(4)機械、(5)その他製品。

■個別材料株

△エプコ <2311> [JQ]
 東京電力EPと住宅の省エネ会社設立。
△クリエアナ <4336> [JQ]
 第1四半期営業利益が上期計画を上回って着地。
△リゾートトラ <4681>
 4-6月期(1Q)経常は4.7倍増益。
△エンジャパン <4849> [JQ]
 4-6月期(1Q)好調で今期最高益予想を8%上乗せ。
△資生堂 <4911>
 通期営業利益を560億円に大幅上方修正。
△ニチリン <5184> [東証2]
 今期最高益予想を26%上乗せ・配当も6円増額。
△三井金属 <5706>
 18年3月期第2四半期累計業績予想を上方修正。
△WSCOPE <6619>
 2020年までに生産規模を3倍に。
△ジェイリース <7187> [東証M]
 1Q経常は5.6倍増益で上期計画超過・5期ぶり復配。
△長野計器 <7715>
 今期経常を一転25%増益・最高益に上方修正。

▼すかいらーく <3197>
 6月中間期営業利益は5%減。
▼スノーピーク <7816>
 17年12月期業績予想は減額修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)長野計器 <7715> 、(2)資生堂 <4911> 、(3)石川製 <6208> 、(4)イチケン <1847> 、(5)リゾートトラ <4681> 、(6)WSCOPE <6619> 、(7)三井金 <5706> 、(8)トラスト・T <2154> 、(9)東洋炭素 <5310> 、(10)マツキヨHD <3088> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ミツバ <7280> 、(2)フリュー <6238> 、(3)スノーピーク <7816> 、(4)オプトHD <2389> 、(5)ルック <8029> 、(6)トヨカネツ <6369> 、(7)サカタINX <4633> 、(8)SRAHD <3817> 、(9)新日本電工 <5563> 、(10)千代建 <6366> 。

【大引け】

 日経平均は前日比8.97円(0.05%)安の1万9729.74円。TOPIXは前日比0.65(0.04%)安の1617.25。出来高は概算で19億6413万株。値上がり銘柄数は975、値下がり銘柄数は935となった。日経ジャスダック平均は3306.54円(18.06円安)。

[2017年8月10日]

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