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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):鉄建建設、マクドナルド、サンケン

鉄建建設 <日足> 「株探」多機能チャートより
■鉄建 <1815>  364円  +19 円 (+5.5%)  本日終値
 鉄建<1815>が3日ぶりに大幅反発。同社を取り巻く環境は、公共投資が底堅く推移しているほか、首都圏再開発に絡む案件も取り込んでいる。9日取引終了後に発表した18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は売上高が354億1800万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は14億6100万円(同2.6倍)、最終利益は10億6800万円(同82.2%増)と急拡大、好決算を評価する買いを引き寄せている。売買代金も急増しており、市場の注目度の高まりを映している。

■マクドナルド <2702>  4,880円  +255 円 (+5.5%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が続伸し、年初来高値を更新した。9日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を2460億円から2485億円(前期比9.6%増)へ、営業利益を150億円から165億円(同2.4倍)へ、純利益を145億円から200億円(同3.7倍)へ上方修正したことが好感された。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算が、既存店売上高が前年同期比14.3%増となったことなどを牽引役に、売上高1212億2900万円(前年同期比15.6%増)、営業利益94億2700万円(前年同期4700万円)、純利益107億1600万円(同1億5800万円)と大幅増収増益となったことに加えて、税効果会計の影響額を見込んでいることなどが要因としている。

■サンケン電気 <6707>  582円  +28 円 (+5.1%)  本日終値
 9日、サンケン電気 <6707> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が15.1億円の黒字(前年同期は5.9億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。主力の半導体デバイスが冷蔵庫などの省エネ家電向けや電装化が進む車載向けに販売が好調だったことが寄与。円安による採算改善や為替差損の減少も黒字浮上に貢献した。上期計画の21億円に対する進捗率は72.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ブロッコリー <2706>  1,106円  +52 円 (+4.9%)  本日終値
 ブロッコリー<2706>は3日続伸。9日の取引終了後、KLab<3656>と共同開発しているスマートフォン向けリズムアクションゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」(通称「シャニライ」)について、GooglePlayでの事前登録の受付を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。現在、事前登録を受け付けている公式ツイッターアカウントやLINE公式アカウントでの事前登録数が好調に推移していることから、GooglePlayでも受付を開始するとしている。

■東映 <9605>  1,193円  +40 円 (+3.5%)  本日終値
 東映<9605>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新。9日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を1109億円から1157億円(前期比9.9%減)へ、営業利益を125億円から153億円(同12.4%減)へ、純利益を67億円から76億円(同30.7%減)へ上方修正した。国内外で「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」など各種アプリゲームが好稼働しており、版権収入が増える見通しだ。

■住友不動産 <8830>  3,395円  +80 円 (+2.4%)  本日終値
 住友不動産<8830>は3日ぶり反発。同社は9日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。営業収益は2709億3000万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は631億8600万円(同18.3%増)、最終利益は428億400万円(同29.0%増)だった。部門別では、東京のオフィスビル中心の不動産賃貸事業が引き続き業績を牽引し、増収増益を達成したのに加えて、分譲マンションの売上計上が高水準となった不動産販売事業と、中古住宅の仲介を中心とした不動産流通事業も好調に推移、ともに2ケタの増益率を達成した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は営業収益9500億円(前期比2.7%増)、営業利益2000億円(同6.3%増)、最終利益1150億円(同11.1%増)を見込んでいる。

■東芝 <6502>  292円  +2 円 (+0.7%)  本日終値
 東芝<6502>は横ばい圏。同社はこの日、17年3月期の有価証券報告書を提出。監査意見は「限定付き適正」とされた。有価証券報告書の監査意見が「不適正」または「意見不表明」だった場合、上場廃止となる公算が大きくなっただけに、ひとまず安心感が出た。ただ、株価には織り込み済みで市場の反応は限定的だった。また、この日公表された18年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比8.2%増の1兆1436憶3300万円、営業利益は同5.9倍の966億9000万円、純利益は同36.9%減の503億2600万円だった。

■フリュー <6238>  1,067円  -204 円 (-16.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は40%減益で着地」が嫌気された。フリュー <6238> が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比39.8%減の7.4億円に落ち込み、4-9月期(上期)計画の20億円に対する進捗率は37.2%にとどまり、さらに前年同期の50.1%も下回った。
  ⇒⇒フリューの詳しい業績推移表を見る

■新日本電工 <5563>  452円  -57 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 新日本電工<5563>は軟調な推移。同社は9日取引終了後、17年12月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を660億円から700億円(前期比19.7%増)へ、営業利益を35億円から80億円(同4.7倍)へ、最終損益を35億円から65億円(前期1億1600万円の赤字)へそれぞれ増額した。ただ、先週後半から株価が上昇基調となり、500円台を回復していたことから、きょうは好材料出尽くしとの判断で利益確定売りが優勢となったようだ。主力の合金鉄事業が国際市況の上昇により好転していることや、為替レートが想定より円安で推移したことに加え、その他の事業も概ね堅調に推移したことが寄与している。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高342億3200万円(前年同期比13.1%増)、営業利益52億2100万円(同3.6倍)、最終利益44億9600万円(同4倍)だった。

■クックパッド <2193>  805円  -88 円 (-9.9%)  本日終値
 クックパッド<2193>が大幅続落し、年初来安値を更新した。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高71億1600万円(前年同期比13.3%減)、営業利益37億200万円(同9.7%減)、純利益25億800万円(同9.3%増)となり、特に4~6月期は営業利益が同14%減となったことが嫌気された。第2四半期末のプレミアム会員数が前四半期比で減少したほか、みんなのウェディング<3685>を連結除外したこと、さらに広告事業の売上高が減少したことなどで減収となったことに加えて、人件費が増加したことが利益を圧迫した。純利益は、株式売却益による金融収益が増加したほか、前年同期に発生した株式評価損が発生しなかったことなどで増益を確保した。なお、17年12月期通期業績予想は非開示としている。

●ストップ高銘柄
 エプコ <2311>  2,378円  +400 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 クリエアナブキ <4336>  709円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 太洋物産 <9941>  1,138円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 郷鉄工所 <6397>  24円  -30 円 (-55.6%) ストップ安   本日終値
 アーバネット <3242>  354円  -80 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 WASHハウス <6537>  3,230円  -700 円 (-17.8%) ストップ安   本日終値
 AppBank <6177>  739円  -150 円 (-16.9%) ストップ安   本日終値
 以上、4銘柄

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