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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ポケットC、ホシデン、イマジカロボ

ポケットC <日足> 「株探」多機能チャートより
■ポケットカード <8519>  874円  +150 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 3日、ポケットカード <8519> に対して伊藤忠商事 <8001> 子会社のGITとファミリーマートが共同でTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を48%上回る1株1072円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買い付けは11月中旬の開始を目指す。

■ホシデン <6804>  1,469円  +136 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 3日、ホシデン <6804> が18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が22.7億円の黒字(前年同期は26.2億円の赤字)に急浮上して着地したことが買い材料視された。アミューズメント関連向けコネクターやスイッチなどの販売が大きく伸びたことが寄与。車載向け表示部品の伸長に加え、円安進行で為替差損20.8億円が解消したことも黒字浮上に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の50億円→85億円に70.0%上方修正。増益率が2.8倍→4.7倍に拡大する見通しとなった。

■イマジカロボ <6879>  769円  +71 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 3日、イマジカ・ロボット ホールディングス <6879> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益が前年同期比31倍の16.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。映像制作サービス事業や映像システム事業の収益が拡大したほか、メディア・ローカライゼーション事業で前期に発生した販管費の一時費用がなくなったことも業績改善に寄与した。IMAJICAティーヴィの株式売却に伴う売却益21.7億円を計上したことも最終利益を押し上げた。併せて、非開示だった通期の同利益は前期比28.9%増の22億円に伸びる見通しを示した。

■グンゼ <3002>  479円  +43 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 グンゼ <3002> が続急騰し、年初来高値を更新した。3日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が25.8億円の黒字(前年同期は33.3億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。アパレル事業で女性向け肌着を中心とした付加価値の高い商品の販売が拡大したほか、機能ソリューション事業の採算が改善したことが寄与。前年同期に計上したデリバティブ評価損46.6億円が解消したことも黒字浮上に大きく貢献した。

■ゴールドウイン <8111>  7,680円  +680 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ゴールドウイン<8111>が大幅反発し、年初来高値を更新。同社は3日取引終了後、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を280億円から286億円(前年同期比8.1%増)へ、営業利益を7億円から10億円(同46.4%増)へ、最終利益を6億円から7億5000万円(同26.9%増)へそれぞれ増額した。売上高では、引き続き主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」、「へリー・ハンセン」、「カンタベリー・オブ・ニュージーランド」の販売が総じて堅調に推移し、期初の公表値を上回る見込みとなった。利益についても、増収による粗利益増に加え、直営店を中心とするリテール売上の拡大や、返品・値引きなどの販売ロス削減による粗利益率改善により、期初の公表値を上回る見込みとなった。あわせて発表した第1四半期の連結決算は、売上高123億8100万円(前年同期比16.0%増)、営業損益5億1700万円の黒字(前年同期2億6300万円の赤字)、最終損益4億1200万円の黒字(同6200万円の赤字)だった。

■イリソ電子工業 <6908>  10,680円  +860 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 イリソ電子工業<6908>が急騰、上場来高値を大幅更新した。同社は電子機器用コネクターを製造、特に車載向けで高水準の需要を取り込んでおり、17年4~6月期の営業利益は前年同期比34%増の18億3600万円と絶好調。今中間期計画に対する進捗率も57%に達している。株式需給面では買い残が枯れ切った状態にあり、青空圏を走る展開で戻り売り圧力もなく上値に軽さがある。市場では「好業績が改めて注目されるなか、フシ目となる1万円大台を超えてきたことから買い人気が加速した」(国内ネット証券大手)という。今月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割を発表しており、「この権利取り狙いの買いも始まっているようだ」(同)としている。

■有沢製作所 <5208>  1,011円  +68 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 3日、有沢製作所 <5208> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比4.2倍の8.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン用を中心にプリント基板向け材料の販売が伸びたことが寄与。産業用構造材料部門の採算改善に加え、円安による為替差損の減少も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の31.5億円→35.5億円に12.7%上方修正。増益率が17.1%増→32.0%増に拡大する見通しとなった。予想PERが14.7倍→12.7倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■スズキ <7269>  5,551円  +366 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 3日、スズキ <7269> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比62.4%増の995億円に拡大して着地したことが買い材料視された。インドや欧州など海外で自動車販売が好調だったことが寄与。円安による採算改善や為替差損の減少のほか、原価低減も利益拡大に貢献した。上期計画の1250億円に対する進捗率は79.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■福田組 <1899>  5,420円  +340 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 3日に決算を発表。「上期経常は28%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。福田組 <1899> が8月3日大引け後(15:45)に決算を発表。17年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比28.5%減の39.8億円に減ったが、通期計画の71億円に対する進捗率は56.2%に達し、5年平均の51.6%も上回った。
  ⇒⇒福田組の詳しい業績推移表を見る

■ASB機械 <6284>  4,080円  +235 円 (+6.1%)  11:30現在
 日精エー・エス・ビー機械<6284>は急伸、約1カ月半ぶりに上場来高値を更新。同社は海外向け中心にペットボトル成形機を生産しているが、合理化努力が実り利益拡大が急だ。同社が3日取引終了後に発表した17年9月期第3四半期累計(16年10月~17年6月)の連結決算は、売上高が191億800万円(前年同期比0.6%減)と若干弱含んだものの、営業利益は35億7800万円(同5.7%増)、最終利益は27億8500万円(同54.5%増)と増益を確保した。インドなどアジア市場が苦戦したものの、北米、中南米市場で増収を確保し、欧州も売り上げ堅調だった。また、原価圧縮や販売管理費低減に努め利益率を改善させた。これを評価する買いが株価を押し上げている。

■伊藤忠テクノ <4739>  4,085円  +230 円 (+6.0%)  11:30現在
 3日、伊藤忠テクノソリューションズ <4739> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比57.0%増の31.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。製造、金融、流通、通信分野などでIT投資が回復傾向にあるなか、流通・エンタープライズ事業と金融・社会インフラ事業の業績が拡大したことが寄与。金融収益が増加したことも大幅増益に貢献した。

■レック <7874>  3,020円  +165 円 (+5.8%)  11:30現在
 日用雑貨メーカーのレック <7874> が急反騰。3日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の10.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。キャラクター製品や低価格で付加価値の高い製品の販売が堅調に推移する中、生産性向上やコスト削減を進めたことで採算が大きく改善したことが寄与。デリバティブ評価損が減少したことも大幅増益の要因となった。

■長瀬産業 <8012>  1,869円  +93 円 (+5.2%)  11:30現在
 化学専門商社の長瀬産業 <8012> が続急伸し、上場来高値を更新した。3日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比63.2%増の63.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内外で合成樹脂の販売が増加したほか、カーエレクトロニクス関連商材なども伸び、7.9%の増収を達成したことが寄与。退職給付費用の減少や持分法投資損益の改善なども増益に貢献した。

■武蔵精密工業 <7220>  3,375円  +155 円 (+4.8%)  11:30現在
 ホンダ系自動車部品メーカーの武蔵精密工業 <7220> が続急伸。3日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比6.6倍の39億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国やインド、タイを中心としたアジアでの受注増加に加え、昨年6月に買収した独ハイグループの業績上積みが収益を押し上げた。アジアでの生産性向上によるコスト削減のほか、円安による為替差損の解消も利益拡大に貢献した。上期計画の57億円に対する進捗率は68.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■日本触媒 <4114>  7,680円  +330 円 (+4.5%)  11:30現在
 日本触媒<4114>は続伸。同社は3日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は802億9400万円(前年同期比11.5%増)、営業利益は75億5000万円(同34.6%増)、最終利益は63億9100万円(同34.6%増)だった。基礎化学品事業では、アクリル酸およびアクリル酸エステルは、原料価格上昇や東南アジア市況上昇に伴い販売価格が上昇したことや販売数量を増加させたことなどにより、増収となった。酸化エチレンは、原料価格上昇に伴い販売価格を修正したことにより増収となり、 エチレングリコールも、輸出向けで販売数量が減少したものの、海外市況が上昇したことなどにより増収を確保した。機能性化学品事業では、高吸水性樹脂は、原料価格上昇に伴い販売価格を修正したことや、販売数量を増加させたことにより増収となった。一方、環境・触媒事業では、自動車触媒は販売数量が増加したことや、貴金属価格の上昇により増収を確保した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高3100億円(前期比5.5%増)、営業利益230億円(同8.7%増)、最終利益195億円(同0.7%増)を見込んでいる。

■ニッポン高度紙工業 <3891>  1,770円  +300 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 3日、ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が5億5600万円の黒字(前年同期は8900万円の赤字)に急浮上して着地したことが買い材料視された。主力のコンデンサー用セパレーターが車載用やスマートフォン関連機器の低圧品向け、白物家電用の中高圧品向けに販売が好調だった。円安による為替差損の減少も黒字浮上に貢献した。上期計画の4億6000万円を既に20.9%も上回っており、業績上振れが期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 アトミクス <4625>  1,345円  +300 円 (+28.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サンユウ <5697>  488円  +80 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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