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【市況】東京株式(大引け)=34円安、円高など嫌気して続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 31日の東京株式市場は、為替の円高などを背景に売り優勢で、日経平均株価は約3週間ぶりに1万9900円を割り込む場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前週末比34円66銭安の1万9925円18銭と続落。東証1部の売買高概算は23億3455万株、売買代金概算は2兆9067億9000万円。値上がり銘柄数は685、対して値下がり銘柄数は1266、変わらずは72銘柄だった。

 きょうの東京市場は売りに押される展開も下値に対しては底堅さを発揮した。米国株市場ではNYダウが4日続伸し最高値街道を走る展開で、これはポジティブ材料。ただ外国為替市場では1ドル=110円30銭台まで円高が進行、これが相場全体の重荷となった。求心力を急低下させる安倍政権に対する懸念も底流している。寄り後に日経平均は下げ渋り、一時はプラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かず値がさ株の下げが日経平均株価を下押した。個別株物色意欲は旺盛で、東証1部の新高値銘柄は128に及んだ。決算発表絡みで人気化する銘柄も多く、売買代金は2兆9000億円台と3兆円近い水準まで膨らんでいる。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファナック<6954>、ブリヂストン<5108>も値を下げた。花王<4452>が下落、JT<2914>も売り物に押された。協栄産業<6973>はストップ安。新日本無線<6911>、ソフトブレーン<4779>が大きく値を下げたほか、enish<3667>が急落。コニカミノルタ<4902>にも売りが目立った。

 半面、セイコーエプソン<6724>が任天堂<7974>を上回る売買代金トップで高く、日立製作所<6501>なども人気となった。東芝<6502>も買い優勢、武田薬品工業<4502>も高い。日本金属<5491>が値を飛ばし、エムアップ<3661>も大幅高。日本高周波鋼業<5476>、椿本興業<8052>、日本ゼオン<4205>なども上昇した。神戸製鋼所<5406>、ウシオ電機<6925>なども買いを集めた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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