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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エプソン、アオイ電子、宝HLD

エプソン <日足> 「株探」多機能チャートより
■セイコーエプソン <6724>  2,779円  +118 円 (+4.4%)  本日終値
 27日、エプソン <6724> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.3倍の144億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。新興国を中心に大容量モデルのインクジェットプリンターの販売が増加したほか、プロジェクターなども伸びた。高価格帯製品の売上構成比率が上昇したことも大幅増益に貢献した。併せて、想定為替レートを円安方向に見直し、通期の同利益を従来予想の640億円→760億円に18.8%上方修正した。従来の5.1%減益予想から一転して12.6%増益見通しとなった。

■アオイ電子 <6832>  4,540円  +150 円 (+3.4%)  本日終値
 アオイ電子<6832>は大幅高。同社は28日午後1時、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は116億3300万円(前年同期比8.1%増)、営業利益は16億9700万円(同28.2%増)、最終利益は12億4900万円(同37.4%増)だった。携帯情報端末の高機能化や自動車関連など産業機器向け部品の市場拡大がけん引役となり好調に推移している。集積回路は、産業機器向けICの受注が堅調に推移したことにより、売上高は102億4600万円(前年同期比7.5%増)となった。機能部品は、サーマルプリ ントヘッドの受注が増加したため、売上高は13億3800万円(同9.1%増)となった。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高460億円(前期比2.7%増)、営業利益62億円(同7.3%増)、最終利益43億5000万円(同2.9%増)を見込んでいる。

■宝ホールディングス <2531>  1,143円  +35 円 (+3.2%)  本日終値
 27日、宝ホールディングス <2531> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比12.5%増の22.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。前期に買収した日本食材卸を手掛ける米Mutual Trading社などの業績上積みが収益を押し上げた。物流事業が好調だったことなども寄与した。上期計画の47億円に対する進捗率は5年平均の28.9%を上回る47.8%に達しており、好調なスタートを切ったことが評価されたようだ。

■JCRファーマ <4552>  3,025円  +85 円 (+2.9%)  本日終値
 27日、JCRファーマ <4552> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比67.9%増の6.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力製品である成長ホルモン製剤「グロウジェクト」、腎性貧血治療薬「エポエチンアルファ」、再生医療等製品「テムセル」の販売がいずれも伸長し、15.4%の大幅増収を達成したことが寄与。

■三菱製鋼 <5632>  291円  +8 円 (+2.8%)  本日終値
 三菱製鋼<5632>は全般下落相場に逆行高し2015年6月以来、約2年1カ月ぶりの高値圏に入った。同社は27日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は286億3000万円(前年同期比19.8%増)、営業利益は12億2600万円(同60.9%増)、最終利益は6億9700万円(同3倍)と好調だった。特殊鋼鋼材事業は建機向けを中心に需要が回復、原料価格上昇に対する売価対応も進捗し、大幅に利益が回復したほか、ばね事業も建機や商用車、精密部品の販売が伸びて全体業績に貢献している。PBR0.7倍台と株価指標面でも割安感がある。

■三井住友トラ <8309>  4,062円  +107 円 (+2.7%)  本日終値
 27日、三井住友トラスト・ホールディングス <8309> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.52%にあたる200万株(金額で90億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月28日から8月31日まで。同時に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比25.8%増の614億円で着地したことも支援材料となった。

■日立建機 <6305>  3,100円  +70 円 (+2.3%)  本日終値
 27日、日立建機 <6305> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比12倍の173億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国をはじめとする建設機械の需要拡大に加え、前期に買収した米H-E Parts社と豪ブラッドケンの業績上積みが収益を押し上げた。通期計画の370億円に対する進捗率は47.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アイカ工業 <4206>  3,615円  +80 円 (+2.3%)  本日終値
 アイカ工業<4206>は4日ぶり反発し年初来高値。同社は27日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は366億1900万円(前年同期比8.5%増)、営業利益は40億400万円(同14.6%増)、最終利益は24億900万円(同14.5%増)だった。接着剤系商品は、国内で施工用接着剤、合板用接着剤、集成材用接着剤が好調に推移した。また、海外でもアジア太平洋地域での接着剤・産業用樹脂の需要を取り込んで売上を伸ばした。メラミン化粧板は、国内で、高い意匠性と指紋などの汚れが目立ちにくい特性をもつメラミン化粧板 「セルサス」や、薄さと不燃性を兼ね備えた薄物メラミン不燃化粧板「アイカフレアテクト」など、高付加価値品がホテルや教育施設の新築や改修需要を取り込んで売り上げを伸ばした。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1560億円(前期比2.9%増)、営業利益186億円(同2.8%増)、最終利益114億円(同3.0%増)を見込んでいる。

■ダイトーケミックス <4366>  623円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 27日、ダイトーケミックス <4366> [東証2]が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比26.3%増の4.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。半導体用感光性材料や液晶パネル材料などの受注獲得に注力し、増収を確保。コスト削減を進めたことも利益拡大につながった。上期計画の2.5億円を既に80.8%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■プラマテルズ <2714>  707円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 プラマテルズ <2714> [JQ] が一時ストップ高まで上昇し、年初来高値を更新。株価は2006年5月以来、11年2ヵ月ぶりに700円台を回復した。27日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)決算を評価する買いが向かったようだ。第1四半期の連結経常利益は前年同期比2.6倍の2.8億円に急拡大して着地。エアコン・冷蔵庫などの家電製品向けやおむつ用衛生材料向けの合成樹脂原料の販売が伸び、15.1%の大幅増収を達成したことが寄与。

●ストップ高銘柄
 ピーエイ <4766>  296円  +80 円 (+37.0%) ストップ高   本日終値
 図研エルミック <4770>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ドリコム <3793>  1,501円  -400 円 (-21.0%) ストップ安   本日終値
 山加電業 <1789>  690円  -150 円 (-17.9%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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